人を好きになるのは素敵なことですが、ふと「恋愛なんてくだらない」と思う時がありませんか? 恋愛というものは本来、楽しいことや幸せなことであるはずです。
誰かを好きになり、片思いをしたり、想いが叶いお付き合いしたりする。人間関係のやりとりですから、楽しい思いもするし、つらい気持ちになることももちろんあるでしょう。
ただし「くだらない」とまで思ってしまうには、それなりの理由があるということです。人を好きな気持ちだけでは解決できない何かがあるということではないでしょうか。
なぜ恋愛をくだらないと思うのでしょうか?またどんな時にくだらないと感じるのでしょうか?恋愛をくだらないと感じてしまう時の理由についてご紹介します。
恋愛なんてくだらないと思う理由とは?
好きで他のことが手につかなくなる
片思いしていても、たとえお付き合いできても、相手のことが好きで他のことが手につかなくなることがあります。恋愛に依存してしまった状態とも言えます。
仕事をしていてもふと彼のことを考えてしまう。会話の内容などちょっとしたことを思い出すと、考え込んだり悩んだりしてしまう。好きな人を思うと他のことはそっちのけになってしまう。
このように他のことができないほどになると、生活にも支障が出て来ます。そして恋愛に振り回されて、疲れて来ます。やはり仕事が手につかないということが一番、生活に問題が出てくるでしょう。
仕事とプライベートなことは別!と切り替える必要があります。ただ、気持ちの切り替えが簡単にできないので、自分の人生を生きられないと感じて来て、恋愛はくだらないと思うようになります。
素直になれない
好きな人に対して、なぜか素直になれないというのは恋愛では多いことです。もちろん、好きな人の前で緊張するのは仕方のないことかも知れません。
問題なのは、そっけない態度を取ってしまったり、思ったこととは違うことを言ってしまって変な行動をしたりすることですね。「本当はそんなことするつもりではなかった」と思ってしまいます。
さらに後になって「なぜ素直になれなかったのか」と後悔することになり、余計に嫌になってしまうのです。ただ、彼が好きだからこそ、反対とも取れる態度をとってしまうというのが真実です。
好きな人だからこそ甘えてはいけない、素直に本心を見せて好かれなかったら困る、という防衛本能から素直になれないのです。
理由がわかっていれば、少なくとも自分を責める事は減るのではないでしょうか。
無理をする
恋愛において、好きになってもらおうとするのは悪いことではありません。好かれたい、よく見せたいという本能から、無理をしてしまうことは多くあります。
恋愛の始めの時期には、気分を高揚させてくれるホルモンが分泌されていて、疲れを感じないと言われます。
多少の無理をしても大丈夫ですが、効果は永久に続くわけではなく、疲れを感じて来る時が来ます。気持ちも、体力的にも無理をしていたことに気づくと、恋愛し続けることにも疲れて来ます。
ひどくなると、恋愛そのものをやめたくなる時もあるということです。好きな人の態度や言動に我慢していたり、気持ちをうまく表現できなかったりすれば、ストレスがたまります。
恋愛で幸せなはずが、辛い思いや体験が増えてくれば、無理をしていることに気づくのです。
依存しすぎる
単純に彼が好きというだけではなく、依存してしまう恋愛をすると、辛い思いをすることにも繋がります。普通なら好きな人といられるだけで素敵な恋愛が、違ったものになって来てしまいます。
一緒にいても離れていかないか不安になったり、好きな人の全てを管理したくなったりするなどです。必要以上に頑張って無理をしたり、自信がなくて落ち込んだりします。
さらに依存した恋愛において失恋してしまうと、受けるショックがとても大きくなります。例えば失恋したために、学校や仕事を休むほどになってしまうこともあります。
失恋してショックが大きいと、なぜ恋愛したのか、くだらないという気持ちにも繋がりやすいものです。また依存してしまうのなら恋愛はしないほうがいいと思ってしまうこともあります。
好きな人と話せるだけで嬉しい
片思いをしている時は特に、好きな人と話せただけでもとても嬉しさを感じるのではないでしょうか。たったそれだけのことで、という些細なことでも嬉しく感じられるのが、恋愛の醍醐味です。
好きな人がいるというだけでも幸せを感じ、話せるだけでも嬉しいという状態は、とても感受性が研ぎ澄まされている時。普段の日常が素敵なものに見えて来ます。
変わったのはあなたの気持ちだけなのですが、素晴らしいことでもあります。ただ時間が経つと、もっと仲良くなりたい、両思いになりたいなどの欲が出て来るのも確かです。
欲が出ると、嬉しいだけでなく、かなわない辛さも味わうことになります。冷静になり、「好きな人と話しているだけなのに何を喜んでいるんだろう…」とくだらなさを感じるかもしれません。
妄想が止まらない
誰かを好きになると、色々と妄想してしまうのは仕方ないことですが、恋愛にはつきものですね。妄想は、相手がその場にいなくても自分だけで楽しめるものなので、ついついしてしまうのです。
さらに結果がどうなるか、どう感じるかなど実際には気にしなくても良いので、自由な状況を楽しめます。片思いであれば、会った時に何を話すとか、どこかへ遊びにいく約束を取り付けるとか。
告白シーンを妄想するとか、両思いになったらこんなことをしようとか。人の気持ちはわかりませんが「きっとこうだろう」と良い方向に勝手に決められるのも妄想ならでは。
しかし、実際のことではないのですが、ふと我に返り、くだらないと思うかもしれません。
一つ一つの行動に意味があるのではと勘繰る
人を好きになると、その人の行動がとても気になってしまいますね。少しのことに一喜一憂して、好きな人の気持ちを色々と想像することになります。
たとえ相手が無意識であっても、勝手に何か意味があるのではないかと感じてしまうのです。もしかしてこんな風に思ってる?と勘ぐりますが、彼の方は全く違うことを考えていたりします。
人がどう感じているかは、その人にならないと結局はわかりません。それでも、好きな人が行動するたびに、何かの意味を勝手に感じ取ってしまうのが恋愛です。
こうしたら嫌われるのではないか、どう思っているのかと勘ぐってばかりだと、気持ちも疲れて来ます。全く彼が気にしていなければ取り越し苦労なのですが、気になってしまうものですね。
嫉妬する
恋愛していて、嫉妬を全く感じない、ということはなかなかないでしょう。嫉妬はある程度は仕方がありませんが、度が過ぎれば自分をとても苦しめるものになります。
嫉妬の正体は、自尊心が高い事だと言われます。「私がこんなに好きなのだから、彼だってこちらを好きになってくれてもいいじゃない」といったような気持ちです。
また、負けず嫌いで、彼が話している他の女性に負けたと勝手に感じる人も嫉妬心が強いと言えます。勝手に競争心を燃やしてしまっているのですね。
他の女性と話をしていたというだけでも嫉妬してしまっていては、常に嫉妬の気持ちと戦わなければなりません。やがてその状態に心が疲れて来ると、恋愛も辛くなってしまいます。
好きな気持ちから始まったのに、嫉妬して疲れてしまうなんて、恋愛はくだらないと思うこともあるでしょう。
恋愛はくだらないことも楽しむ
せっかく恋をしても、くだらないと感じるようになるのは、恋愛の良くないところに目を向けてしまうからかも知れません。
好きな人を想って仕事が手につかず、無理をしてしまうのも、頑張りすぎて疲れる原因になります。さらに、嫉妬をしてしまったり素直になれなかったりすれば、良いことが無いように思えます。
ただし、話すだけでも嬉しかったりあれこれと妄想したりと、恋愛ならではの楽しみがあるのも大切なこと。嫉妬も素直になれないのも、恋しているからこそ味わえる気持ちなのです。
恋愛をくだらないことと決めてしまうのは、長い人生でとても勿体無いもの。色々な感情を味わいながら、恋して愛する人を見つけられれば、とても幸せな気持ちを味わえます。
その時その時の感情を大切にして、皮肉に考えることなく、正直な気持ちと向き合ってみましょう。くだらないことも楽しめるような恋愛ができると良いですね。