大好きな彼からプロポーズをされて結婚が決まり、幸せの絶頂!もう彼との結婚を全世界の人達に発信したい気分ですよね。
最近ではすぐにSNSに結婚報告をする人もいますが、ちょっと待ってください。結婚報告にはマナーがあります。報告する順番や決まりがあるのです。
自分の身内への報告から始まり、恋人の家族への挨拶、友人や会社仲間にも報告。沢山の方に挨拶・報告が完了すると同時に、本格的に結婚の準備へと移っていきます。
自分の人生が大きく変化する節目となる結婚。だからこそきちんと順番とマナーを守って、正しい結婚報告を進めていきましょう。
今回は結婚報告の順番と気をつけるべきポイントを紹介していきます。
結婚報告の順番と気をつけるべきポイントは?
まずは自分の両親に報告
一番に報告すべきは、自分を育ててくれた両親です。最も身近な存在であり、あなたを大切に想ってくれている人です。ここを飛ばしてはいけませんね。
相手との交際を既に知っていて、それも快く思ってくれているのであればサラッと言えますよね。では、まだ両親に言ってない場合はどういう風に伝えるべきか悩みますよね。
日ごろから両親とフランクな間柄であれば話しやすいですが、そうでない場合は本当に難しいです。その場合、お父さんかお母さん、どちらか話しやすい方から先にさりげなく話して見ましょう。
「紹介したい人がいるんだけど」と単刀直入に。直接が照れくさいようでしたら、メールやラインで軽く伝えてもいいかもしれませんね。
その際に、「お父さん(もしくはお母さん)にもさり気なく言っておいてもらえるかな?」とお願いしてみましょう。
そうワンクッションをおくことで、話しやすくなりますし、気も楽になるはずです。もちろんその後に、直接報告しましょう。
一緒に住んでいる人は、両親が揃っている時に話があると切り出して聞いてもらいましょう。夕食後などが良いですね。
遠方に住んでいる場合は、会いに行くのが難しい場合は電話をしましょう。メールやLINEでの報告は避けてください。
伝えるべき項目は以下の通りです。
①結婚したい相手がいる
②相手の名前・年齢・職業(学歴や出身地)
③どこで出会ったか
④どんな人柄か
⑤挨拶に来たいので日程を調整してほしい
大事な娘を嫁に出すのですから、両親は心配します。その心配を取り除けるように、相手の詳細や魅力をある程度伝えておきましょう。
挨拶は早い方が良いです。両親の予定を聞いて、二人の都合が合う日程で挨拶に来る日をその場で決めておくと良いです。
ここで・・お父さんが反対するなんて場合もあるでしょう。可愛い娘の結婚に、父親は複雑な心境になるものです。
でも言い争いは避け、お父さんの気持ちも理解してあげてくださいね。そしてとりあえず彼に会ってもらえるように説得してください。
女性側の両親から優先してご報告
一般的には女性側の両親に先に報告に行き、結婚の許可を得ます。では女性側の両親に報告する際の詳細を紹介していきます。
例え彼と両親が顔見知りや、既に仲が良くても必ずスーツを着用してもらいましょう。彼の印象を上げるためでもありますし、結婚の挨拶にスーツも着用できない非常識な人だと思われないためです。
例え両親が「スーツじゃなくていいよ」と言っていたとしても、『必ず』スーツでお願いしてくださいね。スーツで挨拶に来て、嫌な気持ちになる人はまずいません。
むしろ私服でいいと言ったのにも関わらず、スーツだったら感心するでしょう。また、手土産も彼が予め用意しているのが常識ですが、それがない場合は、それも言いましょうね。
自分から自分の実家へ手土産をお願いするのは気が引けるでしょうが、彼のためですので、そこだけは心を鬼に。とにかく何事も初めが肝心ですからね
事前準備
まず女性は自分の両親なので身だしなみはそこまで気にしなくても良いでしょう。しかし男性は必ずスーツを着用してください。
スーツはクリーニング済のもの、そして靴は磨いておくように伝えてください。身だしなみは男性の印象を左右しますからね。
手土産は男性の出身地の物や父親が好きそうなお酒などが良いでしょう。
報告当日のマナー
当日は10分前には自宅に到着するようにしてもらいましょう。遅刻しないように、モーニングコールをしてあげてくださいね。
家に着いたら、まずは玄関先で挨拶。最初は名前だけで良いので、あなたが男性を両親に紹介しましょう。そしてテーブルに案内します。
いきなり本題というのは難しいので、まずは談笑。両親も彼も緊張していますから、ここはあなたが頑張って話を先導してあげましょう。
そして10分くらいして話が途切れたところで男性から話を切り出します。
「本日はお時間を作っていただき、ありがとうございます。〇〇さんに結婚の申し込みをいたしました。ご両親にも結婚の承諾をいただけますでしょうか。」
ご両親の目を見て伝えてもらいましょう。
よく「〇〇さんを僕にください」みたいな言い方をする人がいますが、モノではないのでこの台詞はNG。台詞も二人で考えておくと良いですね。
結婚の報告で訪問した際には2時間程度で帰りましょう。あまり長居しないように気をつけてくださいね。
次に男性側の両親にご報告
女性側の両親から承諾をもらったら、いよいよ男性側の両親に報告に行きます。これが女性にとっては何より緊張する日となるでしょう。
実家への挨拶が終われば今度は彼の家へ挨拶。実家に彼が挨拶に来た日とあまり感覚を空けないことが理想です。彼がスーツを着用したように、女性も必ず清楚な格好をしましょう。
ワンピースやスーツなど、女性らしい綺麗めのものを選びましょう。綺麗めの格好が苦手な場合でも、デニムはなるべく避けてください。
また、意外と忘れがちになる足元。どんなにオシャレをしてもパンプスやブーツが汚れていては、印象がよくありません。
新品がない場合は、前日までに綺麗に磨いておくと大丈夫です。また、手土産に関しては彼から予め、ご両親の好きなものを聞き出しておくとスムーズにいきます。
両親からも預かる場合が多いので、ご両親のも一緒に持参しましょう。その際、内容がかぶっていないか、前もって両親に中身を確認することを忘れずに。
当日はとても緊張するでしょうが、行ってしまえば案外リラックスできるかもしれません。
あまりカチカチになって何も放せないなんてことにならないように、ほどよく肩の力を抜いていきましょうね。
事前準備
既に何度か会っているという人もいますが、この日は改めて報告をする日です。身なりも整えて伺うようにしましょう。
服装は清楚に見えるものを心掛けてください。ミニスカートや派手な服装は避けてください。ひざ丈の白いワンピースなんかがベタですが一番です。
手土産は3000円ほどのもので、彼に両親の好みを聞いて検討しましょう。悩んだら有名店の洋菓子で日持ちするものなら間違いないです。
報告当日のマナー
女性が挨拶に行く時は、その一挙一動を見られているような気がしまうよね。なので細かいところにも神経を使いましょう。
①玄関先でのマナー
まずは玄関先で挨拶。彼に先に上がってもらい、自分は後から入ります。靴を脱いだら、必ずしゃがんで靴の向きを揃えましょう。
②テーブルでのマナー
持ってきた手土産を渡しましょう。紙袋から出して渡すのが基本です。
「つまらないものですが・・」よりも「甘い物がお好きと聞いたので・・」とプラスになる一言の方が良いです。
和室であれば下座で正座をする。洋室であれば決められた席で背中をつけずに、背筋を伸ばして座る。意識して姿勢を正すようにしてください。
③挨拶のマナー
まずは男性が、女性側の両親の承諾を得た旨を伝えて結婚の報告をします。それに続いて相手の両親にご挨拶をしましょう。
「至らないところもあるかと思いますが、よろしくお願いします」と両親の目を見て言いましょう。
男性側の両親には承諾を得るのではなく、挨拶をするのが一般的です。
その後は、雑談をして2時間程度で帰宅しましょう。翌日お礼状のハガキを出すと好印象です。連絡先を知っていれば電話やメールでお礼も欠かさないようにしましょう。
最後に友人や同僚などお世話になった方々
お互いの両親に報告して承諾を得たところで、正式に結婚が決まります。ここまできたら友人や同僚に報告ができるというわけです。
第一関門のお互いの両親への挨拶が済んだら、親しい友人にも報告しましょう。もしかしたら家族よりも友人に先に報告されている方も多いかもしれませんね。
入籍のみを予定しているカップルであれば、入籍予定日や決まっていれば新居先なども一緒に話すといいでしょう。
式と披露宴を予定しているカップルは、招待したい旨なども伝えておきましょう。その際に友人代表のお願いや、幹事は誰がいいのかなど、相談に乗ってもらうといいでしょう。
各担当など、共通の友人と一緒に考えたほうが、最も適している方を選出できます。
ただ、仲の良い友人へは上記のようにサラッと報告や相談が出来ますが、そこまで深い仲でない場合は悩みますよね。式への招待も予定していないとなおさら。
でもSNSでの発信は待ってください。その前に自分の口から伝えるべき相手には、きちんと報告しておきましょう。
上司への報告
職場への報告は、まず上司への報告が最優先です。その後、先輩→同僚と順番を間違えないように気をつけてください。
直属の上司への報告は、一日でも早く済ませましょう。女性の場合は、名字や、住所が変わる方が殆どなので、書類の手続きが必要となってきます。
また、結婚後に同じ職場で働き続けるのであればある程度の変更手続きだけで済みますが、退職する場合は全く違います。
退職日の兼ね合いや、引き継ぎなどもありますので、よっぽど急じゃない限り3ヶ月前には報告しておきたいですね
上司自ら人事に仮通達してくれる場合もあれば、本人が全て動く必要もあるので、必ずまずは上司に。
先に同僚や部下に話したことで、周りから聞くことになると、気分を損ねる上司もいますからね。
プライベートな話なので、仕事の報告と同じように伝えるのではいけません。「少しお時間いただけますか?」と忙しくない時間に声をかけましょう。
そして結婚式を挙げる場合は、いつ頃で、出席や挨拶をお願いするのか。また休暇は必要になるのか。今決まっている範囲で話しょう。
男性の場合も、手続きだけではなく、上司に仲人を依頼されたい方は、特にスムーズに行いましょう。
最後は「お時間をいただきありがとうございます。今後もご指導よろしくお願いします。」という感謝も必ず伝えてください。
上司に報告したら、次は同僚や部下にも報告しましょう。ただ、どう報告していいか悩みますよね。
元々同僚が少人数であれば全員を呼ぶことになる方が多いです。そうでない場合、どこまで呼ぶべき?
同じ部署だけ呼ぶのか。純粋に仲良い人のみ呼ぶのか。どちらにしても真剣に考えて決めなくてはいけません。そんなに仲良くもないのに招待されても困る。と迷惑がられるのも嫌ですからね。
特に部下の場合は、上司の式は断りにくいでしょうから、部下の為にも部下は一人も呼ばないという方が多いそうです。
確かに、仲良くもない同僚や上司の結婚式となると、せっかくの休みを無駄にしたような気分にさせてしまいかねません。
どうしても迷ったら、自分自身が前に招待された方だけを招待するのが一番無難かもしれません。
もしくは『自分の式だから好きな人だけを招待する!』と完全に割り切ってしまうのもいいでしょう。
友人へ報告
仲の良い友人には個別に連絡をして結婚報告をしましょう。女同士の友情には嫉妬もありますからね。
「私には報告してくれなかった・・」なんて揉め事が起こらないように気をつけてください。
その際に結婚式に招待する場合には、その旨も伝えて招待状を送付する住所の確認までしておくとスムーズです。
LINEやSNSでの一斉報告
親しい人に直接連絡できたら、最後にLINEやSNSで結婚報告をしても良い時期です。
例えばLINEのグループなんかで複数の人にメッセージを送るのも良いですね。Facebookで報告をする人もいるでしょう。
これは絶対必要な報告ではありません。ただ今時は自分の近況報告をする人が多いですからね。もし伝えておきたいと思ったらすれば良いですね。
上記の『友達への報告』でも書いたように、改まって報告するほどの仲でもない場合にとても便利です。
『結婚することになりました!』とさっぱり報告するのもありですし、日記風に馴れ初めを書いてもいいですね。
SNSで伝えておくだけで、夫婦でどこかに出かけている時に誰かとばったり会った時にも彼を紹介しやすいです。
また、これからは『独身』ではなく、『既婚』の友人と会うことが確実に増えていくことになります。そう考えると今まで疎遠になっていた既婚の友人とも、それを機会に仲が深まるかもしれません。
もしSNSを一切していない方は、友人を通じて共通の友人を通して報告してもらえば問題ありません。
気をつけたいポイント
ご両親にはなるべく早く報告しよう
両親に伝えるのは、結婚を決めたら早めにしましょう。そもそも両親の承諾なくしては、何も始まりませんからね。
式場選びも、新居決めも、ハネムーンも。まずは両親の許可をもらわないことには出来ません。
遠方に住んでいると後回しにしてしまいがちですが・・。でも結婚する大切な人を育ててくれた両親です。感謝を伝える意味でも後回しにしてはいけない人です。
プロポーズを受けたら、まずは親への報告と挨拶の日程をセットですぐに行うようにしてください。
互いの両親へのご挨拶は誠実さが命
挨拶をする時のマナーは色々とありますが、一番大切なのは誠実さです。互いの両親が自分の子を任せて安心と思える誠実さがなくてはいけません。
誠実さを表現するのは、挨拶や身だしなみが手土産になります。
相手にとって失礼でないこと。相手にとって喜ばれること。相手にとって安心できること。
全て相手の両親の気持ちになって考えてみてください。おのずと何をすべきかが見えてくるはずです。
女性の両親へ報告するときは男性を立てよう
自分の両親に報告するときは、つい自分が前に出てしまいがちですよね。でもそれでは男性は立場がありません。
必ず男性を立てるということを忘れないようにしてください。
相手を呼ぶ時も『〇〇さん』と呼びます。そして男性が主導権を握って話を進めていけるようにエスコートしてください。
恥ずかしいエピソードは避け、会社での功績や頼もしい部分など長所を中心に伝えましょう。
全ての人に感謝をきちんと伝えよう
結婚報告とは、ただ「結婚します」ということを伝えれば終わりではありません。同時に感謝の気持ちも伝えるようにしましょう。
- 結婚報告の時間を設けてくれた感謝
- ここまで支えてくれたことの感謝
- いつも応援してくれることの感謝
- 結婚を喜んでくれたことへの感謝
結婚を改めて身の回りの人に感謝をするきっかけとなります。報告の際にも感謝の気持ちを忘れ素に伝えてください。
結婚報告は誠実さが重要
結婚報告には決められている順序があります。この順序は結婚後の人間関係を悪化させないためにも守るべきものです。
結婚で浮かれることなく、常識やマナーそして人の気持ちを考えましょう。その上でどのように報告を進めていくか決めてください。
結婚報告は今後の結婚生活にも大きな影響を与えるものです。安易に考えないように気をつけてくださいね。
報告といっても、シーンによって、方法や相手への気遣い方が全く異なります。ずっと一緒に暮らしてきた家族だからといって全ての人が簡単に報告できるわけじゃありません。
なかなか言えずに、ダラダラと長引いてしまう方もたくさんいます。ですが、報告は『既婚者』『彼の奥さん』になる本当の第一歩なのです。
結婚は、多くの人と繋がり、その中で少しずつ時間をかけ周りに認められていきます。
だからこそ、一人でも多くの方に応援してもらえるために、『最初』というのは本当に大切にしなければいけません。
もし反対されても、納得してもらうまで、じっくり時間をかけて話していきましょう。二人を支えてくれている家族や仲間に素敵な報告ができるといいですね。