現代社会では夫婦の離婚というのも珍しくないものになってきました。新しいスタートという意味でも離婚には大きなメリットがあります。
でも、離婚にはデメリットも生じます。離婚後しばらくは、嫌だった夫婦生活から解放されて清々しい気分ですが、何年も月日が流れると色んな事を思い始めます。
特に、今まで専業主婦で働いたことがない方は、多くの苦労が待っています。経済的なく苦しみや仕事と子育ての両立で精神的に病んでしまうケースも珍しくありません。
若い頃は、片親の家庭を他人事のように見ていたけれど、離婚して初めて片親の大変さが分かるなんて事もあります。
しかし、離婚というのは本人からすれば夫婦生活が嫌になって新しいスタートが切れたのだから喜ばしいことのはずです。
それなのになぜ離婚をしてしまったことを後悔するのでしょう?実は離婚をした方は、様々な理由で後悔しているのです。
これから離婚を考えてる方は、離婚後に後悔しがちなことを知っておいたほうがいいでしょう。そのうえでご自身が離婚を考える際の参考にしてみてください。
離婚して後悔しがちな7つのことは?
仕事と子育ての大変さ
子供も産むと女の人は強くなるといますが、離婚して片親になると母親としてさらに強くなります。自分がこの子を育てるんだという責任感から一生懸命になるからです。
子供は親がいないと生きていけないから、母親だけが頼りなのです。2人で生活していかなければいけないため、ガムシャラに働く毎日でだんだんと疲労も溜まってきます。
仕事から帰ってきたらビールでも飲みながらゴロゴロというわけにはいきません。帰ってからも子育てに家事という大切な仕事が待っています。
ときにイライラしてしまい、子供に当たってしまうこともあります。そんなときは、必ず後で子供に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
自分の時間がほとんど取れないことが、自分自身をどんどん追い込んでいってしまっているのです。
経済的に苦しくなる
父親が物凄くお金持ちなら別ですが、多くの場合は離婚時の財産分与も雀の涙です。いくら養育費をもらっているとしても、それだけでは必ず生活に困窮してきます。
今まで、社会に出ていなかった主婦の方には高給取りの就職も難しく、余裕のある生活は難しいでしょう。
そうなると、子供に欲しいものも買ってあげられない、服も中古ばかりと何かと節約の毎日になります。子供が大きくなるにつれ、習い事や受験など、お金の問題は山積みです。
また、離婚後は新居の引っ越しなど、何かとお金がかかります。女性1人で生計を立てることは大変な苦労がつきものです。
まずは、離婚の際には自分に不利な内容にならないように夫とお金の話をきちんとまとめておくことが重要です。
時間がとにかくなくなる
結婚していたときは、夫が働きに出ていたのでその間の落ち着いた時間に友人とランチやテレビを見る時間があります。
しかし、離婚後は昼間は自分が働きに出なければいけません。帰ってきても子育てに追われ夕食の支度、子供の学校の宿題や準備、小さい子がいれば寝かしつけるまでとにかくフル稼働です。
こんな状態では、とてもじゃないけれど自分の時間なんて取れません。人は生きていくうえで自分の自由な時間というのはとても大切です。
ストレスを抱えたまま放っておけば、うつ病になるケースもあります。そうなる前に、できるだけ両親の力を借りるなど、頼れる人がいれば遠慮なく頼った方がいいです。
あなたを育ててきた親ならあなたの苦労もきっと分かってくれるはずです。
再婚が難しくなる
離婚後しばらくは、結婚なんて考えたくないと思う方が多いです。その後少し落ち着いてくると、子供のためにも自分の老後の為にも新しい夫を見つけたいと思うようになります。
やはり、1人で子供を育てていくのは大変ですし、将来1人というのも不安になります。再婚のために婚活をするも、独身の頃のようにうまくはいきません。
バツイチということで、多くの独身男性から恋愛対象として見られないことも多いのです。特に子供がいる場合は、男性はあなたと近づく前に将来のことを考えてしまい、一歩引いてしまいます。
離婚歴があることを、十分理解したうえでそれでもあなたのことを愛してくれる男性を探すしかありません。なかなかそんな素敵な男性は見つかりにくいですが諦めてはいけません。
あなたが誠意をもって婚活に励めばいつの日か必ず素敵な男性と巡り合えます。
子供への影響
子供が小さい場合は、やはり後から離婚したことに対して子供に申し訳なく思う方が多いようです。子供は何も悪くないので余計にそのような思いが強くなります。
子供の頃というのは、ちょっとしたことでからかわれたり、イジメの対象になったりします。ちょっと周りと違うことがあると、仲間外れにされることも珍しくありません。
離婚により、苗字の変化や、転校など少なからず子供に影響が及んできます。苗字が変われば当然クラスのみんなから「なんで?」ということになります。
転校すれば、また1から新しい友達を作らなければならなくなります。そんな子供を見ていて、自分のせいで子供に迷惑がかかってしまったと後悔することも少なくありません。
世間の目が冷たい
現代では離婚への社会の理解は進んできましたが、それでもまだ偏見の目を持つ人達がいます。子供が幼いとやはり世間からは良いようには見られません。
保育園でも「あの子の家庭はお父さんがいない」「子供がかわいそう」など冷たい言葉が飛び交います。まるで自分勝手な親のせいで子供が振り回されているかのように言われます。
子供のことを考えていない親なんていません。離婚の際もきちんと子供のことを考えて決断したはずです。それでも離婚するという手段しかなかったのかもしれません。
しかし、世間はそのようには見てくれませんし、理解もしてくれません。年配の方の中には、昔ながらの考え方の人もいます。
妻としての役目を全うできないなんて人として失格だと人間性を否定されることもあるかもしれません。そんな時でも何を言われてもめげない強い心構えが必要になります。
孤独感を感じる
離婚への後悔の1つとして孤独感に耐えられないというものがあります。これは子供がいるかいないかでも変わってきますが、多くの離婚した女性が悩んでいます。
結婚しているときは、夫の帰りを待っていたのに今は待つ相手もいないのです。そうなるとあんな夫でも一緒にいて意味があったことに気付きます。
ほとんどの人が離婚すれば独身時代の楽な自分に戻ると思いがちですが現実はそうでもありません。離婚してみて初めて孤独の現実と向き合うことになります。
結婚生活で、常に誰かが近くにいる生活をしてしまうと、急に1人暮らしになると驚くほど孤独感を抱きます。孤独感は実際になってみないと分からないのでそれを実感した時が1番辛いのです。
離婚後に後悔しないために
いかがでしたか?離婚後には実に様々な理由で後悔している方が多いようです。もちろん、後悔しているからといって離婚がダメということにはなりません。
後悔したとしても、良いこともあるから結果として離婚してよかったんだと思えるならそれでいいのです。
離婚で後悔する原因を少しでも減らすためにいくつかやっておいてほしいことがあります。
もしあなたが相手に不満があるのに気を遣って我慢しているなら、言いたいことを言ったみたほうがいいです。
人には言わないと伝わらないこともありますし、あなた自身がスッキリと心が晴れるはずです。勢いで離婚してしまっては後悔することもあるので言いたいことは言っておきましょう。
離婚後のあなたの経済的負担を少しでも軽減するために国や自治体の制度をうまく利用しましょう。補助金などの制度もあるので、自分がどれに当てはまるのか役所に確認してみるといいです。
また、別居の準備も早めにしておいたほうがよく、そのうえで働き先も早めに見つけておいた方が後々安心です。
離婚してから、就職活動をするのは思いのほか大変です。とにかく離婚を考えるなら後から焦らないように余裕をもって準備していきましょう。