あの人っていい人なんだけど、恋愛対象にはならないんだよね…。そんな相手からデートに誘われたら、あなたはどうやって断りますか?
「今は忙しいので…」「その日はちょっと都合が…」と、とりあえず理由をつけますか?
その後の人間関係に波風を立てたくないので、ひたすら愛想笑いで乗り切る、なんて人もいるかもしれません。
それでも、あいまいな態度や約束の先延ばしは、返って相手を傷つけ恨みを買うことがあります。上手に断るのって、相手次第なこともありますから、いくら経験を重ねても難しいですよね。
この記事では、好意を持っていない相手からデートに誘われたときの上手な断り方をご紹介します。ぜひ、参考にしてください!
上手なデートの断り方とは
自分が好きな人をデートに誘うときのことを考えてみてください。直接誘うにしても、メールで誘うにしても、「どうやって誘おうか…」「いつなら良いかな…」など考えてから、誘いますよね。
相手から誘われた場合も、同じように勇気を出して誘ってもらっていることを念頭に置いてください。
自分が誘った相手に、愛想笑いで乗り切られたり、約束を先延ばしにされたりすると、どんな気持ちがしますか?
上手なデートの断り方の秘訣。それは、「自分が言われたら、どう感じるか?」と考えることです。
こんな断り方はNG
やりがちな断り文句ですが、「今は忙しい」「予定が合わないので今回は遠慮します」など予定先延ばし系のお断りは絶対にNGです。つい、とっさに口をついて出てくるのがこのパターンですよね。
ですが、このお断り方法は、後々自分の首を絞めることになります。「予定が合わない」と断られて次に相手が考えるのは、「じゃあ都合の良い日を教えて」という返答になります。
また、「しばらく忙しい」と断ったとします。その後に、あなたが他の人とは飲みに行ったり遊びに行ったりしていることが分かると、相手はどう感じるでしょうか。
相手には、「自分を避けているんだな」、と感じとらせることには成功するかもしれません。しかし、あなたという人に対しては不信感を抱く可能性があります。
また、相手はあなたと二人だけのデートのつもりなのに「他にも誰か誘おうよ!」と即座に逆提案するのもおすすめしません。あなたが逆の立場であればどうでしょうか。
真剣に誘ったのに、相手に受け止めてもらえず、気持ちが軽くかわされたように感じないでしょうか。では、どのようにお誘いを断わるのが良いのかを考えてみましょう!
誠意をもって断る
相手が自分へ好意を持っていないということに気付かせるのは確かに大切です。しかし、お誘いをお断りするときに、その人の人間性が表れます。
軽くあしらったり、愛想笑いで乗り切られたりすると、人としてのあなたの信用を失うことになりかねません。
好意を持っていないということ伝えるとともに、誠意をもってお断りするのが、人としてのマナーですよね。
あなたが好きな人に勇気を出して誘ったときに、どのように感じるかを考えながら言葉を選び、接しましょう。
具体的な断り文句例をご紹介します。
具体例1:今は誰とも付き合うつもりがない
「誘ってくれてありがとう。気持ちは嬉しいのだけど、今は仕事(勉強)に集中したいので誰とも付き合うつもりがないの。ごめんなさい」。
相手の好意は嬉しいけれど、今は恋愛に気持ちが向かない、というときもありますよね。あなたが仕事やプライベートでの勉強など、集中したいことがあれば、そのことをはっきりと伝えてください。
ポイントは「今は集中したい時期」というところではなくて「誰とも付き合うつもりがない」という点を強調することです。
それでも待ちそうな相手であれば、デートに割く時間を作る気持ちがないことや、自分のやりたいことを優先したいことを伝えます。
心苦しく感じるかもしれませんが、相手にあなたの気持ちがそもそも恋愛に向いていないことを伝えられます。余計な気を持たせないので効果的です。
具体例2:良い友達になりたい
「誘ってくれてありがとう。デートは無理だけど、あなたとはこれからも信頼できる友達でいたいな」
相手のことは友人としては最高なんだけど…と思っていた場合、そのことをはっきり伝えるのも手です。あなたが相手のことを、完全に友達としてしか見ていないことを正直に伝えます。
まだ告白されたわけではない相手に、直接的な否定の言葉は告げづらいですよね。この断り方なら、「友達」という言葉ではっきりとメッセージを伝えます。
ただし、好意を持ってくれている相手への「友達」という言葉はもろ刃の剣になります。このメッセージを伝えた後、友人関係が続けられるかは相手次第によります。
相手が、あなたのそばにいるのがつらいと感じるのであれば、距離を置かれることも覚悟してください。
まったく脈のない相手には?
デートに誘ってくれた相手とは、今後恋愛に発展する可能性がまったく考えられない場合はどうでしょうか。この場合も、誠意をもって断ることを念頭に置き、はっきりとお断りすることが大切です。
相手に下手に期待を抱かせないように対応することは、誠実さの表れです。くれぐれも曖昧な断り方で相手を振り回すような態度はとらないようにしましょう。具体的な例を紹介します。
具体例1:恋愛対象として見られない
「誘ってくれてありがとう。だけどあなたのことは恋愛対象として見られないの。ごめんなさい」。
きつい言葉のように聞こえますが、相手に淡い期待を抱かせないために、あなたの気持ちをストレートに伝えてください。
言われた時には相手にショックを与えてしまうかもしれませんが、変に引き延ばさない分、立ち直りも早いはずです。
希望があると思われたままの場合、違う方法で再度アプローチを受け、困った状況に陥る可能性があるからです。
きっぱりと伝えた方が、相手の気持ちを振り回さないので、結果的に誠実に対応していることになります。
具体例2:好きな人がいる
「誘ってくれてありがとう。だけど好きな人がいて、ほかの人には全然目が向かないの。ごめんなさい」。
あなたに付き合っている相手がいなくても、ほかに好きな人がいて自分の恋をがんばっているところだと打ち明けましょう。
大事なのは相手に、「まだ付き合ってないから自分にもチャンスがある」と思わせないようにすることです。ポイントはあなたが自分の恋に夢中であること。
ほかの人にはまったく見向きもしない状態であることが伝わるように言葉を選んでください。好きな人がいることを、遠回しに伝える意味で、相手に恋愛相談を持ちかける人もいます。
これは時と場合によっては有効です。しかし、デートを誘われたときにはおすすめしません。相手があなたに好意を持っていることを態度で表していますので、お誘いを無視することは不誠実です。
気持ちを受け止めてもらえないことで、相手は不完全燃焼のまま後味の悪さだけを残します。
好意がない相手こそ誠実な対応を
相手のことを何とも思っていない場合、つい不誠実で無礼な対応をとってしまうことがあります。その人とは人間関係を続けるつもりがない、という気持ちが表れてしまうためです。
また、はっきりしたことを告げて相手に嫌われるのが怖くて、あいまいな態度をとることもあります。しかし、あなたが同じことをされたらどう思うでしょうか。
空気を読んで引くものの、嫌な思いをしないでしょうか。まずは、あなたに対して好意を持って誘ってくれたことに「ありがとう」と伝えましょう。
そして、相手に恋愛感情を持てないことを誠実な言葉で伝えてください。相手を傷つけるような言い方は避けますが、はっきりと自分の気持ちを伝えるように心がけてください。
あなたが誠実な態度を貫くのであれば、お断りした後でも、人として、あなたは信頼されることでしょう。