お世話になった上司が異動してしまう時、感謝の気持ちを伝えたいと思いますよね。そこでメッセージを準備する人も多いでしょう。
しかし、いざ書こうとすると内容に悩んでしまいます。退職ではなく、異動なので長々しい別れの挨拶をするわけにもいきません。
何を書くのが一般的?
失礼にならないためには?
そんな疑問を解決する『異動する上司へのメッセージの書き方』について紹介します。具体的な文例もあるので、ぜひ参考にして準備してください。
【テンプレ】異動する上司へのメッセージの書き方
異動する上司に準備するものとは?
会社を辞めるわけでもないのに、メッセージは必要なのか・・と思う人もいるでしょう。これには正解はありません。
そこで自分が上司になった時のことを想像して置き換えてみてください。育ててきた部下にメッセージをもらうことができたら、とても嬉しいですよね。
メッセージを贈るというのは、正しいかどうかが判断基準ではありません。自分の気持ちを伝えたいかどうかです。
異動してしまえば、感謝する機会もなくなってしまいます。もし感謝したい気持ちがあれば、ぜひメッセージを用意しましょう。
また一般的には送別品も用意することが多いです。5000円前後のものを部署内で用意します。
この送別品は、
- 花束
- 菓子折り
- 雑貨
などから、上司が気に入ってくれそうな物にすると良いです。
花束を贈る場合には、花言葉から適切なものを選んでください。おすすめは『ダリア』で、花言葉は『感謝』です。
反対に白い花は葬儀用のイメージがあるので避けた方が良いでしょう。花屋さんで、送別会である旨を伝え、花言葉と共に選ぶ良いですね。
【親しい上司】異動する上司へのメッセージの書き方
まずは親しい上司へのメッセージの書き方から紹介します。親しい上司とは、仕事だけでなくプライベートでも良くしてもらったこともあるはずです。
しかし『親しき中にも礼儀あり』という言葉もあります。親しかったからこそ、感謝の気持ちをメッセージとして書くようにしましょう。
【栄転の場合】スタンダードな文章
【〇〇課長、〇〇へのご栄転、おめでとうございます。
今までお世話になり、本当に感謝しております。
課長のご指導のおかげで、今こうして仕事をすることができています。
部署が変わられても、今までのようにご指導いただけましたら幸いです。
ご健康とご活躍をお祈りしております。】
基本の文型ですので、抑えておきましょう。短い文章ですが、『冒頭挨拶』『異動祝い』『締めの挨拶』が入っています。
この3つは基本として入れておくべき要項です。あとは関係性に合わせて、アレンジをして書いてみてください。
栄転というのは、現状よりも良い位置に異動することです。職務が上がることに伴う異動の場合は、栄転という表記でお祝いするようにしましょう。
【異動の場合】スタンダードな文章
【〇〇課長、今まで大変お世話になりました。
課長に教えていただいていたことは、これからも忘れずにいたいと思います。
どうか身体にお気をつけて、ご活躍されますようお祈り申し上げます。】
栄転ではなく、現状維持のまま異動をする場合には祝いの言葉を抜いてください。今までの感謝の気持ちと今後の活躍について書くと良いです。
もし具体的に教えてもらったことやエピソードがあれば、軽く触れてみるのも良いでしょう。より感謝の気持ちが伝わります。
例えば、
【私が取引先との交渉に失敗して落ち込んでいた時、朝まで飲んで励ましてくれたこと今でも忘れません。
あの時、〇〇課長がいたからこそ前を向いて頑張ることができました。】
【入社した当時、『常に自分を見返して昨日の自分を越えろ!』と熱く語ってくれたこと。
今でも私のモットーになっています。
〇〇課長が教育してくれたからこそ、今の私がいるのです。】
ということを簡単に入れてみてください。当時のことを思い出し、上司も熱い気持ちになるでしょう。
とても長い間一緒に働いた上司
【〇〇課長、〇年間お世話になりました。
私は入社から今まで、〇〇課長の背中を見ながら仕事をしてきました。
これからの不安や寂しさが大きいですが、教えてもらったことを守りながら業務に精進
していきたいと思います。
〇〇課長、お身体に気をつけてください。
そして、たまにはこの部署に叱咤激励しに来てください。
本当にありがとうございました。】
何年も一緒に上司と部下として働いていた場合、お別れの時に感じることも多いでしょう。書きたいことは山ほどあるはずです。
ただメッセージであれば、簡潔に上司への深い感謝を書いてください。これだけでも十分に気持ちは伝わります。
『冒頭の挨拶』『エピソードと感謝』『締めの挨拶』の構成で書くことを意識しましょう。上司への気遣いなども忘れないようにしてください。
プライベートでも親交のあった上司
【〇〇課長、今までご指導いただきありがとうございました。
仕事でもプライベートでも、たくさんのことを教えていただきました。
感謝しかありません。
これから〇〇課長の下で働けないのは寂しいですが、また落ち着いたら飲みに誘ってく
ださい。
私はいつでも予定を空けておきます。
忙しいかと思いますが、お身体に気をつけてください。】
上司と部下でも相性が良いと、頻繁に飲みに行ったりするものです。飲み仲間として可愛がってもらっていたということもありますよね。
このような上司はなかなか巡り合えるものではありません。とても貴重であり、有難い存在です。
今までの感謝はもちろんですが、異動しても部下のままでいたい旨を伝えるようにしましょう。これからも親交を深めていきたいと伝えてください。
異動により遠くに離れてしまう場合
【〇〇課長、今までお世話になりました。
時に厳しく、時に優しく。
そんな課長のご指導のおかげで、今の自分があると感じています。
遠くに行かれてしまうのは、とても寂しいです。
しかし、離れても〇〇課長は私の上司です。
ずっと尊敬している存在であり、憧れの上司でいてください。
〇〇課長の益々のご活躍をお祈りしております。
本当にありがとうございました。】
異動により、遠くに行ってしまうこともあります。何歳であっても遠くの部署に異動するのは、不安があるものです。上司だって同じでしょう。
そんなとき遠く離れても自分を慕ってくれる部下がいると思うだけで、上司は心強いです。だからこそ、喜びを感じてくれます。
どこに異動するのか。
上司はどんな気持ちでいるか。
このような状況も考慮しながら、メッセージを書いてみてください。