職場の上司とは、自分が仕事をするうえで大きな鍵を握る重要人物です。良い人のもとで仕事をしたいと考えるのは当然の心理でしょう。
しかし相性や関係が悪化して、上司を嫌いになってしまうこともあります。上司と部下という立場である以上は、嫌いでも我慢するしかないので毎日が苦痛に感じてしまいますよね。
上司を一度嫌いになると、気持ちを向上させるのは難しいものです。それでも、どうにかして対処をしないとストレスで体を壊してしまうでしょう。
そこで今回は上司が嫌いなときの対処法を紹介します。毎日の苦痛や負担を減らすべく、ぜひ参考にしてください。
上司が嫌いなときの対処法30選とは?
好きになれるように努力する
毎日一緒にいると、相手の悪いところばかりが目につくようになります。特に上司は、自分よりも立場が上なので求めるものも大きくなるでしょう。
『なぜそんな言い方するの?』
『なぜ多くの仕事を振るの?』
『なぜいちいち細かく指摘するの?』
日々不満を募らせるほどに、顔も見ても声を聞いても嫌悪感を抱くほどに嫌いになっていきます。短所が余計に際立って見えてきてしまうのです。
そこで視点を変えて考えるようにしてみてください。まずは上司の長所を見つける努力をし、短所に思えることにも意味があると考えてみるのです。
先程の不満も考え方を変えると、
『真面目だからこそ仕事に対して厳しい』
『期待してくれているから仕事を任せてくれる』
『いつも細かくて丁寧な仕事をしている』
と思うことができますよね。
長所と短所は紙一重であり、表裏一体です。つまり考え方によっては、プラスにもマイナスにも捉えることができるのです。
今は『嫌い』という気持ちからマイナスにばかりなっているはずです。そこをプラスの視点で捉えるように考え方を変える意識をしてくださいね。
自分から進んで話しかける
嫌いだと思っている人でも、仲を深めると好きになることもあります。嫌いというのは、思い込みや固定概念である可能性もあるのです。
食べ物で例えるのであれば、『食わず嫌い』状態ということでしょう。見た目や印象から、絶対に自分には合わないから嫌いだと決めつけているのです。
しかし、食べてみたら美味しいということも良くあります。調理法を変えて口にするたびに、好きになっていくこともありますよね。
上司に対しても、食わず嫌いな状態になっていませんか?仕事をしている時の言動だけで、勝手に嫌いな人にしてしまっているだけかもしれません。
進んで自分から話しかけたり、ランチや飲み会を共にすることで、知らなかった一面も見えてきます。意外と馬が合うなんてこともあるでしょう。
知ろうとすることで、好きになれることは多いです。それは仕事のしやすさにもつながります。一歩ずつ距離を縮めていく努力をしてみてください。
なるべく近寄らないようにする
どんなに好きな友人や恋人であっても、ずっと一緒にいると悪い部分が気になってくることがあります。少しずつ我慢を強いられるようになり、嫌いという感情に変わってしまうのです。
上司も仕事で毎日顔を合わせる人なので、同じように悪い部分が気になってきます。ましてや友人でも恋人でもない相手なので、余計に嫌いという感情が先立つものです。
そこで、必要以上に近寄らないようにしてください。距離を置くことで、落ち着いて相手と向き合うことができます。
とはいえ、相手は上司です。無視や拒絶はできません。必要最低限の挨拶や仕事上での会話は、きちんとしてください。ある程度の愛想も必要です。
そのうえで、あくまで業務上の関わりだと自分で気持ちを割り切りましょう。他のプライベートなことは、笑顔で流してしまえば良いです。
仕事とプライベートのオンとオフをつけ、上司との関係も仕事上のみの付き合いにしましょう。そうすれば必要以上に気に病むこともなくなります。
とことん仕事に集中する
仕事で人間関係に悩む人は、『仕事』以外のことに気が向いている証拠です。もちろんコミュニケーションは必要なことですが、それは業務上のことだと割り切ってください。
まずは仕事で大きな目標を一つ立てましょう。それは数年後を見据えた目標にします。
『プロジェクトのリーダーになる』
『昇進・昇給する』
『海外に転勤する』
といった大まかなものです。大きな目標に向かって仕事をすることで、人間関係なんて小さな悩みに感じてくるものでしょう。
続いては、日々の具体的な目標を立ててください。
『今日中に会議資料を作る』
『営業成績を2つあげる』
という確実に実行する目安となるものです。具体的な目標を立てることで、とことん仕事に集中することが可能になります。
上司が嫌いだという感情も仕事をすることで忘れてしまうでしょう。感情を遮断して仕事をすることで、余計なことで悩むことはなくなるのです。
思い切って反論する
上司のことを嫌いになってしまう人が多いのは、立場が上の人には反論できないからです。何も言えないことが、不快感や嫌悪感を増幅させてしまいます。
同じような人であっても、同僚や部下であれば反論することができるでしょう。そこでぶつかり合いつつも、お互い納得する答えを見つけることができます。
そうして会社での関係を少しずつ築くことができるわけです。嫌いになることも少ないので、仲間意識も強くなります。
しかし上司も嫌われたいわけではありません。良い上司になりたいと考えている人も多いでしょう。自分の非や悪い部分に気づいていないだけということもあります。
そこで思い切って反論してみてください。意思表示をするのです。ここで気をつけるべきポイントは、言葉遣いに気をつけて部下であるという立場を忘れないということです。
愚痴や不満をぶちまけるわけではありません。何がどう納得いっていないのかを、丁重に伝えるようにしましょう。
そのうえで、自分がどう感じているのかも加えると良いですね。きちんと話すことで相手も納得して意識してくれるようになるものです。
ここで一つ例を記しておきます。
①「〇〇さん、今お時間よろしいですか?」と言って、人のいない場所で話せるようにお願いしましょう。
②「とても失礼なことは承知で、聞いてほしいことがあります」と前置きをしてから話します。
③「〇〇さんが、いつも下の意見を聞かずに仕事の意向を決めていくことに納得ができません」と納得できないことを具体的に提示します。
④「私たちにも仕事に対する希望や要望がありますので、もっと耳を傾けてほしいです」と改善要望を伝えます。
このように意思表示をしても、何も変わらないような上司は問題がありますね。別の策を考えていくしかないでしょう。
しかし多くの人は真摯に伝えた気持ちであれば、きちんと汲み取ってくれるはずです。自分の思いを口にしてみてくださいね。