気の合う同僚や仲間と愚痴を吐き合ってストレス発散させる
嫌いという気持ちは、うちに秘めておくことで増幅させてしまいます。ストレスも負担も大きくなり、どんどん嫌いな気持ちも大きくなってしまうのです。
そこで気の合う同僚や仲間と愚痴を吐き出す機会を定期的に作りましょう。外に出すことでストレス発散になります。そこで嫌いな気持ちも最小限にすることができるのです。
人に話すことでのメリットは、ストレス発散の他にもさまざまな効果があります。
①共感してもらえる
「こういうところが凄く嫌!」と伝えた時に、「わかる」と共感してもらえるだけで嬉しいですよね。自分の心のモヤモヤが晴れていきます。
共感してもらうことで、嫌な部分も笑い話に変えることができます。1人で抱え込むよりも見方を変えることができるのです。
②自分だけではない安心感がある
上司を嫌いだと感じてしまうのは、自分が悪いのかと感じることもあります。仕事ができないのか、心が狭いのか・・と自分を責めてしまうこともあったでしょう。
しかし同僚や仲間も同じように思っていれば、上司の人間性の問題です。自分だけではないと安心することで余計な負担も減るでしょう。
③別の視点で考えられる
あなたが嫌だと感じていることも、別の人から話を聞くことで違う考えを聞けるかもしれません。知らなかった上司の姿や思いを知るきっかけにもなるでしょう。
例えば「この前は資料作りで一方的に長々と説教されて嫌だった」と愚痴ったとします。
そこで同僚が、
「期待しているから怒るって言っていたよ」
「影ではすごくフォローしていたよ」
と教えてくれるかもしれません。
それを知ることで、あんなに怒られたことにも意味があるのかと感じます。嫌だった感情から、感謝の気持ちに変わることもあるでしょう。
人の意見を聞くことで、自分の間違いに気づけることもあるのです。だからこそ愚痴でも共有するのは大切なことだといえます。
④対策を見つけることができる
1人では出せない答えも、同僚や仲間とであれば答えが見つかることがあります。嫌な上司にどう対応していくべきかと1人考え込むよりも良い発見があるでしょう。
「あの上司はゴマすりに弱いから適当に褒めて持ち上げておけばいいよ」
「あの上司は実は気弱だから、強く出ると意外に何も言わなくなるよ」
などとアドバイスを聞きつつ、自分なりの対策を導き出すことができます。1人では考え出せないようなことも数人集まれば考え出せるでしょう。
愚痴に抵抗がある人は、相談ということで話を聞いてもらうことをおすすめします。
⑤仲間に一体感がでる
上司に悪者がいると、部下たちに一体感が出るというのはよくある話です。同じような不満や愚痴を持っているからこそ、共鳴してまとまりがでます。
嫌いな上司のことを愚痴り、定期的にストレス発散させると仲間との絆が深まるでしょう。強い絆の仲間がいるのであれば、嫌な上司なんて気になりません。
良くしてくれる同僚や他の上司に感謝する
嫌いな人がいると、何かとその人のことばかり考えてしまいます。そして他の同僚や上司の存在を忘れがちになってしまうでしょう。
しかし忘れがちになっている同僚や上司こそ、本来は気にすべき存在です。そして感謝の気持ちを持つ必要がある人だといえます。
あなたの周りの同僚や上司をひとりひとり見つめ直してみましょう。
「〇〇さんは、いつも仕事をフォローしてくれる」
「〇〇さんは、いつも丁寧に資料を用意してくれる」
「〇〇さんは、いつも信頼して仕事を任せてくれる」
きっとたくさんの人に支えられて仕事をしていることに気がつくはずです。そんな良い人たちの存在を忘れてはいけませんよね。
改めて感謝してください。そうして感謝の気持ちを持つことで、嫌な上司のことを多く考えることはなくなります。むしろ気にならなくなるでしょう。
人は嫌なことや悪いことばかりを考えてしまう傾向があります。それを良いことで埋め尽くせるように意識してみてください。
なぜ嫌いなのか考えてみる
あなたは上司のことは、『いつ』『なぜ』嫌いになったのでしょうか。嫌いになるのには必ず理由と期間があるはずです。まずは自分なりに分析してみてください。
『飲み会で少し意見がぶつかってから、少しずつすべての意見が合わなくなって嫌いになった』
『最近注意される回数が増えて、顔を見るのも嫌になった』
『前回の失敗をすべて自分のせいにされて許せなくなった』
このようなことを紙に書き出してみてください。そしてそうなった経緯や解決策も考えて書き出してみましょう。
ただなんとなく嫌いだったのが、理由を考えることで明確になります。
そうすると、
- 実はたいしたことではなかった
- 原因は自分にあった
- 周囲に嫌われているから流されていた
と気づけることもあるはずです。
好きと嫌いは紙一重です。本当は好きで憧れているということもあります。ただそれが少しの行き違いから嫌いという感情になってしまったのかもしれません。
自分の気持ちと向き合い、嫌いということを見つめ直してみてくださいね。そこで上司についての思いも改めるきっかけにしましょう。
上司と2人で話し合う
あなたが上司を嫌いだということに、何か大きな理由やきっかけがあるのであれば解決するのも方法です。そのモヤモヤがある限りは嫌いなままになってしまうでしょう。
思い切って上司と対面して問題に向き合ってみてください。
例えば、いつも自分ばかり強く注意されることに納得いかないとします。その場合は、「なぜ私にばかり強く指導されるのか理由を伺いたいです」と正直に聞きましょう。
もしかすると、「特に理由はない」と言われてしまうかもしれません。しかし無意識だった場合には、そこで初めて上司がその事実に気がつくこともあります。
また「期待しているからこそ厳しくしてしまう」という上司の本音を聞けることもあるでしょう。
どんな答えが返ってくるかはわかりませんが、状況が少しは改善されるはずです。不器用な上司だっただけということもありますからね。
勇気のいることですが、嫌いだからこそ向き合うことは大切です。逃げてばかりでは改善しないので、頑張ってみてください。
別の上司に相談する
あなたの上司は、その人だけではないはずです。上司の上にも上司がいたり、他部署に上司がいたりもするでしょう。また先輩と呼べる存在の人もいるはずです。
そこで、あなたよりも目上の人に相談してみてください。これは同僚に話すような愚痴や不満ではなく、明確に抱えている悩みを打ち明けてください。
上司を罵倒したり悪く言うのでは伝わらないので気をつける必要があります。
自分よりも目上の人に相談すれば、何か良い解決策を提示してくれる可能性が高いです。または改善するように動いてくれるかもしれません。
あなたが信頼できる別の上司の手を借りることも、対処するためには必要なことです。
嫌いな気持ちをバネにする
嫌いという気持ちは、『好き』や『普通』よりも大きなエネルギーがあります。人を嫌うことには実はパワーが必要なのです。
自分が体調悪い時のことを想像してみてください。病に伏せている時、人に対して好意や感謝を持つことは多いでしょう。しかし、その逆はありませんよね。
パワーがない時は、嫌いな人のことなんて何も感じないものです。それだけエネルギーがいるという証拠でしょう。
つまり嫌いな気持ちをバネにすることで、大きく飛躍することができます。
嫌いだからこそ、
- 見返してやる
- 認めさせてやる
- 追い抜いてやる
と躍起になることができるはずです。
おそらく優しくて温厚で好きな上司の場合、このようなエネルギーは生まれないでしょう。嫌いのパワーはチャンスだと思い、プラスに変えてみてくださいね。
ストレス発散方法を見つける
仕事で嫌な人や嫌なことがあるのは、誰にでもある当然のことです。大切なのは、負の気持ちをうまく発散させていく方法でしょう。
帰宅してからも、嫌いな上司のことを引きずってイライラモヤモヤしてはいないでしょうか。そんな気持ちのまま休日を過ごしていないでしょうか。
常に頭に嫌いな上司が浮かんでしまう状態では、仕事にも精神にも支障をきたしてしまいます。すぐに発散できる方法を見つけてください。
ストレスを発散させる方法は人によってさまざまです。
- 大声で叫んだり、カラオケで思い切り歌う
- とことん泣いてすっきりする
- 食べたり飲んだり寝たりと欲望を満たす
- スポーツで汗を流す
あなたにとってベストな方法を見つけて、しっかりと日々のストレスを解消させましょう。そして蓄積されないようにしてください。
少しずつ毒抜きをすることで、あまり思いつめることはなくなります。嫌いという感情も薄れていき、そこまで気にならないようになるはずです。