えこひいきする上司の対策
歩み寄る
上司へのえこひいきにうんざりしていると、つい距離をとろうとしてしまう人が多いです。しかしあなたが遠ざかるほどに、えこひいきの対象から外れてしまいます。
そこで反対に歩み寄るようにしてみてください。上司との会話を増やし、プライベートでも関わりを持てるようにするのです。
あなたから歩み寄り距離を縮めて関係を良好にしていきましょう。そうすると上司にとって特別な部下という位置づけになります。
いざというときに、えこひいきしてくれる部下の1人となるのです。えこひいきする上司は、うまく利用するつもりでいるくらいが良いでしょう。
感情のぶれている上司であることが多いので、歩み寄るだけで簡単に心のうちに入り込むことができます。そうすれば、えこひいきが逆にチャンスとなるのです。
信頼して頼る
上司は部下を味方か敵かで二分していると紹介しました。ここで自分が敵の分類であると自覚している場合は、味方の分類に入るようにしましょう。
味方の分類になる方法は、上司を信頼して頼ることです。それだけで上司は、味方だと認識してえこひいきするようになるでしょう。
『この件について、何かアドバイスをもらえますか?』
『〇〇さんなら、このようなときにどうしますか?』
『今〇〇が上手くいかないのですが、過去に同じようなことはありましたか?』
このようにとにかく上司の意見を求めます。小さなことでも報連相を重ねることで、上司は自分がとても信頼されていると感じることができるのです。
そうすればあなたに敵対心を持つこともありません。必ず肩入れをして背中を押してくれる心強い存在である上司になるでしょう。
無能な上司だと割り切る
上司がえこひいきをしていると、部下としてはストレスになります。悔しい気持ちや怒りまで感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、えこひいきする上司に悔しさや怒りを感じるのはもったいないと思ってください。そこまで自分の感情を乱す価値がないのです。
えこひいきする上司は、心の弱さがあります。上司としても人間としても、まだ半人前くらいだと思えば良いでしょう。
無能な上司にわざわざ気に入られる必要はありません。むしろ気に入られては面倒ですし、マイナスでしかないです。
そう思って割り切れば、無能な上司にもちやほやされている部下にも何も感じません。鼻で笑って流してしまうのが一番なのです。
自分の価値観に合う上司を見つける
上司にも合う合わないという相性があります。上司も部下も人間なので、価値観や考え方に偏りがあるのは仕方のないことでしょう。
価値観の合う上司と巡り合うことができれば、自然とえこひいきの対象になります。反対に合わない上司の場合は、なかなか理解し合えることはないです。
その場合は、別の上司で自分と価値観の合う人を見つければ良いでしょう。あなたと相性のいい上司も必ずいるはずです。
上司は1人ではないので、誰か1人でも自分の味方を見つけてください。どうしても社内にいない場合には、社外でも家族でも良いので自分の理解者を見つけましょう。
自分の上司にだけこだわる必要はありません。あなたはあなたの世界を築いていけば何も問題ないのです。合わない上司のことを深く求めるのはやめましょう。
えこひいきについて相談する
えこひいきしている上司の中には、無意識に肩入れしている人も多いです。自分ではえこひいきしているという自覚がまるでないのでしょう。
その場合は、ストレートにえこひいきをしている旨を伝えてみてください。そして不快な気持ちになっている部下がいることを知ってもらいましょう。
伝えるときの注意点としては、上司に依頼をするということです。不平不満を投げつけても、上司は納得してくれないことがあります。
『もう少し全員の意見を平等に聞き入れてほしい』
『なるべく同じように業務の指示をしてほしい』
『私たちも〇〇課長に認められるようになりたい』
このように願望や希望として丁寧に訴える方が有効です。上司も自分の言動を反省して、改めてくれる可能性が高いでしょう。
もし改善されなくて我慢が限界になった場合には、人事に相談することも検討しましょう。業務や心身に支障をきたしているのであれば、我慢しない方が良いです。
人事に相談する場合には、えこひいきを感じた事例をいくつか箇条書きにして紙に記しておきましょう。それによって不快を感じている人や支障となることも記しておいてください。
えこひいきする上司はどこにでもいる!
えこひいきする上司というのは、どこにでもいます。これは人間として感情があるのであれば、仕方のないことでもあるでしょう。
しかし度が過ぎるえこひいきは気持ちのいいものではありません。一緒に働くものとして、とても不快な気持ちで毎日を過ごすことになります。
受け流すのも一つの対応です。しかし我慢できない場合には、早急に上司への対処法を考えることも大切なことです。
『仕方ない』と諦めずに、上司の心理を見抜いて対処法を考えてみてください。改善できれば、誰もが気持ちよく仕事ができる環境になるでしょう。