会社によって、定期的に上司との面談が設けられていることがあります。面談というと、何を話して良いのかと緊張をしてしまう人も多いでしょう。
しかし上司との面談は、今後の評価や査定に大きな影響を与えます。何も言えないままに終わってしまうようなことは避けるべきです。
せっかく設けられた時間なのですから、事前に面談についてのことを考慮してください。そして最大限に面談の時間を活かせるようにしていきましょう。
今回は、上司との面談の事前準備・質問例・アピール方法・話すべきことと4つの項目に分けて紹介します。それぞれ大切な項目ですので、よく読んで自分の面談対策をしてくださいね。
上司との面談の事前準備・質問例・アピール方法・話すべきことは?
上司との面談とは?
会社によって頻度や目的はさまざまですが、現在では多くの会社が上司との面談をおこなっています。普段上司と話す時間はあるのに、なぜわざわざ時間を設けて面談をするのでしょうか。
一般的には、半年もしくは1年に1度のペースで上司面談が設定されます。これには大きく3つの目的があるのです。
一番の目的は人事評価です。人事評価とは、社員の業務遂行度・業績・能力を評価して給与や昇進に反映させます。
上司と一対一もしくは二対一で面接のように向かい合い行われることが多いです。そこで期中の仕事の結果やプロセスなどを話し合います。
この面談をベースにして上司はあなたへの評価を最終的に決定させるのです。もちろん結果はすでに出ていることですので、面談では確認することが中心となります。
しかし面談内容によっては、評価が変わることも十分にあるでしょう。どう乗り切るかは、今後の生活に大きな影響があるということなのです。
場を設けて面談することで、社員のモチベーションを上げる効果もあります。ダラダラと業務をするのではなく、途中で叱咤激励が入ることで気持ちが引き締まるのです。
上司面談では、部下の良いところを褒めて伸ばそうとします。反対に悪いところは改善依頼をされることもあるでしょう。
日頃の業務を見直すことは、今後の業務に対する考えや意欲にも影響が出ます。たるみがちなモチベーションを上げるためにも上司面談は必要なのです。
上司面談では、社員の不平不満を吸い上げることも目的の一つとしている場合があります。少しでも働きやすい会社にするために、悩みや相談はないかを問うのです。
もし大きな問題があれば人事が動くこともあるでしょう。社員の意見を大切にしてくれる会社であれば、一声が改善の大きなきっかけになります。
上司との面談:人事評価ポイント
アポイントは上司の都合を優先させる
面談の日時については、多忙である上司の都合を優先させるのがマナーです。自分も仕事を抱えていると思いますが、どうにか調整するようにしましょう。
調整ができないような会議や商談がある場合のみ、その日時を外してもらうよう依頼してください。基本的には上司に合わせることを最優先として考えましょう。
事前に準備をしておく
上司面談で想定される質疑応答は自分の中で整理しておいてください。決められた時間内での面談になるので、効率が悪いと印象も良くありません。
後ほど、事前準備について具体的に紹介するので参考にしましょう。準備の有無は評価にも大きく関わることなので気をつけてくださいね。
親しい上司でも礼儀正しく
普段はフランクに話しているような親しい上司でも面談中は礼儀を忘れてはいけません。上司に対する敬意や仕事に対する意気込みを、丁寧に礼儀正しく伝えましょう。
『親しき仲にも礼儀あり』です。面談の場であるということを忘れずに、礼儀正しい振る舞いをするようにしてください。
人事評価の項目を知る
上司は面談でどのような点を評価項目にしているのかを知っておきましょう。会社の方針によっても異なりますが、多くは下記の3点となります。
②情意(意欲・自覚・行動)
③能力(知識・技術・スピード・判断・決断)
このような項目に面談をしながら得点をつけます。合計得点によって、給与や昇進などの査定がされていくというわけです。
得点の基準となるもの
上司はどのように得点をつけているのかも気になるところですよね。面談で得点が変わるのかどうかも知っておくべきでしょう。
まず明確に数値化されているものは、あらかじめ得点は決まっています。売上や業績などは、前年より10%アップで5点と明確になっているのです。
得点が曖昧なのは、その他の情意や能力についてでしょう。これは数値化されるものではないので、上司の感覚で得点を決定せざる得ないのです。
つまり、面談内容によって得点は大きく変わってきます。上司に与える印象を面談で変えることで、評価は良くも悪くもなるのです。
日頃のおこないも大切
面談は人事評価において重要な時間です。ただどんなに面談で良い言葉を並べても、日頃のおこないが伴っていなければ意味がありません。
そこには『信頼』がないためです。口先だけで何を言っても上司からすれば、嘘や言い訳にしか受け取ってもらえないでしょう。
毎日の仕事で『報連相』をしっかりおこなうこと。そして常に業務に対して意欲を持って真面目に取り組むようにしましょう。
日々のおこないから信頼を得ていれば、面談で発することに重みが出ます。面談だけ取り繕うようなことはせず、常に上司の目を意識するようにしてください。