嫌がらせしてくる上司の5つの心理と対処法とは?

上司

仕事を完璧にこなす

先程も紹介したように『出る杭は打たれる』ことがあります。これは中途半端に出ているものは、とりあえず潰してしまおうという考えが働くためです。

しかし出すぎた杭は打たれることはありません。飛びぬけてしまうことで、打つことができなくなるのです。それどころか注目されて頼られる存在になれるでしょう。

野球の大谷翔平さんが良い例です。最初は二刀流なんて通用するはずがないと、野球界の先輩たちは反対していましたよね。

実力は認めつつ、どこかで通用しないと言い張りたい気持ちがあったのでしょう。まさに出る杭であった存在を打っていたわけです。

しかしメジャーで二刀流を成功させ、世界にその名を広めました。すると一転して、反対していた人たちが賛同と応援を始めたのです。

『二刀流もありですね』
『ぜひ若者の未来を応援したいですね』
『日本の誇りですね』

手のひらを反すように大谷派についた人々。これは出すぎた杭を打てなくなり、むしろ逆に打たれることを心配してのことでしょう。

同じように会社でも、仕事を完璧にこなして出すぎる杭を目指しましょう。会社全体があなたの存在や実力を認めれば、上司は何も言えなくなります。

いつか上司をぎゃふんと言わせることを目標にして、今は懸命に努力してください。

否定的なことを言わない

自分に自信のない部下は、否定的な言葉が口癖になっている人もいます。マイナス思考で考え方が後ろ向きなのでしょう。

『でも』『しかし』『どうせ』『ちょっと』『私には』という否定的なことばかり言います。このような部下と接していると上司もついイライラしてしまいます。

職場で常に否定的で後ろ向きな人は、人にストレスを与える存在になるのです。それでは仕事をしている意味がないですからね。

そうなると上司は、
『お前なんてお茶でもいれていろ』
『コピーくらいとっておけ』
『早く来て掃除でもしていろ』
と嫌味たらしく指示するようになってしまうのです。

しかし元は、あなたが否定的だからなのであれば責任は自分にあります。いつも自分がどのようなスタンスで仕事に挑んでいるか考えてみてください。

もし自信がなく、自分を否定しているのであれば改めるべきです。なんでも肯定的に前向きに仕事をするように意識をしてみてください。

必要以上に関わらない

嫌がらせをしてくる上司は、必要以上に関わらないのが良いでしょう。もちろん上司なので関係を絶つことはできません。

挨拶や必要最低限の連絡は必要です。しかし、それ以外のことには一切関与しないでいれば良いでしょう。コミュニケーションをとる必要はありません。

もし嫌味を言われても、嫌なことをされても、『自分には関係ない』と割りきってしまいましょう。そうして少しずつ避けて遠ざけていると、存在が気にならなくなります。

上司の方もあなたの存在が気にならなくなるので、必要以上に嫌がらせをしてくることもないでしょう。

あえて距離を縮めてみる

前項で距離を離すと紹介したのですが、逆に距離を縮めるという方法もあります。

嫌がらせをされている上司とあなたの関係は、今最悪な状態です。おそらくお互いのことを嫌いあっていることでしょう。

それでも仕事で会話しなくてはならないのですから、毎日が苦痛ですよね。八方ふさがりのような状態でストレスも溜まっていきます。

嫌いという感情には、二つの関係があります。一つは知りすぎたことで、相手を受け付けない場合。もう一つは知らないからこそ、相手を受け入れられない場合です。

大抵上司と部下の場合は後者であり、お互いをよく知らない関係でしょう。知らないのに、勝手に決めつけて嫌いあっているのです。

そこで相手と距離を縮めて、知る努力をしてみてください。上司の仕事に対する意欲や目標や経歴。またプライベートな趣味や特技や家族構成も知りましょう。

お互いの情報を公開することで、『どうせ』と決めつけていた感情がなくなります。『あの人なりに考えがある』と相手の立場になって考えられるようになるのです。

嫌いあっているからこそ、飲みに行ったり会話を増やしてください。少しずつ見え方や関わり方に変化が出てくることでしょう。

嫌な気持ちを伝える

セクハラ・パワハラには明確な定義がありません。ゆえに『受け取り手の気持ち』が重要となるわけです。与えている本人は無自覚であることも多くあります。

そこで一度自分の気持ちを上司に伝えてください。時間を作ってもらい、2人だけの場所で打ち明けてみるのです。

失礼かと思いますが、〇〇課長の言動で私は苦しい気持ちになることがあります。

ストレートに伝えてみてください。もしかすると機嫌を損ねて怒らせてしまうこともあるかもしれません。しかし無自覚な上司だったのであれば、自覚することになります。

自分の言動を改めるきっかけになるでしょう。そして、少しは改善してくれるようになるでしょう。

嫌がらせを記録しておく

最初は些細なことだったかもしれません。しかし嫌がらせというのは、エスカレートしていくことが多いです。罪悪感から解放感へと変わってしまうからです。

万引きと同じ心理があります。最初は試しに小さなお菓子一つから始めます。それが成功の快感から、どんどん金額や回数を増やしてしまうのです。

嫌がらせも少しずつ過激になってくるでしょう。それを事細かに記録しておくことは、あなたの武器になります。

いつか誰かに相談をする時に大きな効力となるからです。箇条書きで日付と時間、嫌がれせの内容や会話を書き留めておいてください。

本当にひどい時には、録音や録画も良いです。万が一精神的なストレスで訴えるようなことになった時に、証拠がある方が断然有利になります。

書くことでストレス発散の効果もあるので、必ず記録をしてください。会社ではメモ書きをして、家でノートに清書していくと良いでしょう。

人事に相談する

上司からの嫌がらせに耐えられない場合には、人事に相談してみましょう。社員の精神的な相談はもちろんですが、パワハラやセクハラ対策のために人事部が存在しているのです。

もし嫌がらせの程度がひどければ、上司もしくはあなたが異動することができます。上司には厳重注意という処置もあるでしょう。

あなたが有利になるためには、3つのポイントがあります。

①証拠をそろえる
証拠があれば、被害妄想でないことがわかります。具体的にどのような被害があったのか記録や録音を人事に提出しましょう。

②証人を立てる
嫌がらせは部署内の人であれば、必ず目撃者がいるはずです。味方になってくれる人がいれば、証人になってもらいましょう。

もちろん証人者には被害が及ばないように、配慮して進めてください。

③仕事で実績や成果を残す
あなたが会社にとって必要な存在であれば、会社はあなたを失いたくありません。全力で改善に努めてくれるでしょう。

仕事が怠慢であると上司に肩入れされてしまうこともあります。日頃の行いが試されるので、日々精進して仕事に励むようにしておくと良いです。

会社外部に相談する

会社内が何もしてくれない場合には、外部に相談しましょう。泣き寝入りすることはありません。こうなったら戦うのも一つの対処法です。

外部には、法テラスや労働基準監督署があります。日頃の嫌がらせを相談することで、公平に良い解決へと導いてくれるでしょう。

転職する

上司の嫌がらせにより、自分の心身が壊れてしまうようであれば転職しましょう。決して転職は逃げることではありません。

あくまでも『自分らしい毎日』を取り戻すための前向きな決意です。恥じることなく、辞表を提出してください。

必ずしも転職先の人間関係が恵まれているわけではありません。しかし今の環境を脱出することはできます、一度ゆっくりと自分の人生と向き合ってみてください。

嫌がらせには立ち向かう!

嫌がらせという行為をする上司は悪です。あなたが恥じることも落ち込むこともないでしょう。毅然とした態度で立ち向かう強い心を持ってください。

上司との関係や自分自身と向き合い、改善の対処に向けて努力してみましょう。やるだけやってダメなら、別の会社に行けば良いのです。

日本に会社は無数に存在し、良い上司だって無数にいるでしょう。今は縁や運に恵まれていないだけです。あまりマイナス思考にならずに、日々精進してくださいね。

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