上司との面談:アピール方法
自己評価は高めに設定する
上司面談では謙遜する必要はありません。日本人特有の謙虚な態度を出してしまうと、不利になってしまうことがあるので気をつけましょう。
基本的に自己評価はワンランク上くらいに設定するのが良いです。少し高めに設定をすると有利に話が進んでいきます。
たとえば、今期の目標達成度を5段階評価するとします。達成に向けて良いところまでいったけれど、結果的に目標を果たせなかったとしましょう。
人間の心理として、この曖昧な達成に関して『3』という自己評価をつけることが多いです。いわゆる真ん中という位置づけにしておきます。
しかし『3』という評価を見た上司は、2~4で評価します。上にも下にも『1』を加えて、バランスを見る修正があるのです。
そうなると平均以下という悪い評価につながってしまうことになるでしょう。そこで自己評価をワンランク上げて『4』にします。
上司は3~5という感覚で話しを聞きます。それだけで与える印象が大きくプラスになるということです。たった1の違いが大きな差になります。
もちろん過剰に加点をしてしまうと、墓穴を掘ってしまいます。目標を果たせていないのに『5』をつけるような無謀なことは避けましょう。
ただ『4』であれば、きちんと評価理由を伝えれば目標達成の有無に関わらずに納得させることは可能です。上手く自分の評価を高めてアピールするようにしてください。
自信過剰で強気なくらいが良い
上司面談で多くの質問をされますが、その都度自信を持って堂々と答えるようにしましょう。ボソボソと細い声で話していると、自信のなさに感じて説得力もなくなります。
まずは会社の一員としての誇りを持つこと。
そして自分の能力に自信を持つこと。
自分のやってきたことを信じること。
この気持ちを面談の前に今一度高めておきましょう。どんな質問にも自信を持って強気に答えると、上司に頼もしい印象を与えます。
きちんと業務を遂行する努力をしてきたのだと感じてもらえるでしょう。同じ言葉でも説得力が出てくるのです。言葉を生き生きと伝えるようにしてください。
間髪入れずに話す
上司面談では、沈黙の間を作らないようにしましょう。一瞬頭の中を整理する時間があっても良いですが、長くても3秒です。
長い沈黙は、準備も考えも整理もできていないとみなされます。意識の低さを上司に与えてしまうことになるのです。
そこで3秒間は相手の目を見て瞬時に整理しましょう。そして笑顔で躊躇することなく話し始めるようにしてください。
結果までの過程も大切
上司面談では『目標の達成度』を問われます。この時点では、すでに結果が出ていることです。現時点での達成の度合いは変えられないので、正直に伝えます。
しかし上司は結果だけを問いているわけではありません。目標達成に至らなかったとしても『どのような努力をしてきたか』『具体的に何をしてきたか』という過程も重視します。
目標に対してどれだけの努力や情熱があったのかを判断するのです。つまり結果までの過程について、アピールすることで評価は上がります。
自分が積み重ねてきたことについて根拠をもとにして明確に伝えましょう。
気づきからの抱負をアピール
今までの仕事を振り返ることで、『気づき』があるはずです。
【ここが良かった】
【この仕事は自分には合っていた】
【ここはもう少し人の意見をもらうべきだった】
【周囲と協力しておこなうことができた】
【もっとこうできたら更に良くなる】
経験したことから得たものが『気づき』となります。気づきにはプラス面もマイナス面もあるでしょう。そのすべてをプラスに捉えて自分の今後の抱負や課題にして伝えてください。
なんとなく仕事をこなしている人は、何も感じずに日々を過ごしてしまいます。小さな業務でも気づきがある人は、目的を持って仕事している証拠です。
自分なりに業務に前向きな抱負を持っていることは、上司にとって好印象です。どんどん気づきをアピールするようにしましょう。
どんな組織貢献でも大袈裟にアピール
個人的なアピールの他にも組織貢献のアピールも重要です。会社の一員として、どれほど組織に貢献できたかということも評価に大きな影響を与えます。
たとえば、
という内容をどんどんアピールしてください。
会社のことを考える社員は貴重な人材です。自分だけでなく、どれだけ会社全体のことを考慮しているのかを熱くアピールすると良いでしょう。
上司との面談:話すべきこと
サポートしてほしいこと
上司との面談には、部下への『ガス抜き』のような効果も期待しています。より働きやすい環境にするために、意見を求めているのです。
そこで、現状自分が仕事をしていて『足りない』と感じることを考えてください。それをサポート依頼というかたちで上司に伝えてください。
たとえば、営業職なのに事務処理が多くて業務が追い付かないという場合。「事務サポートがあると営業が効率よくおこなえる」などと伝えます。
必ずしも希望が通るわけではないですが、社員の意見として取り上げてくれるでしょう。今後の業務改善に大きな参考となります。
今後自分が挑戦したいこと
上司面談では、個人の適正なども考慮します。そこで人事異動や組織改革がおこなわれることもあるでしょう。
もし自分が別の部署にいきたいと考えているのであれば、挑戦したいこととして伝えてみましょう。部署異動したいというのではなく、あくまでチャレンジしたい事柄として伝えてください。
たとえば、総務の人が広報にいきたい場合。「会社をPRしていくことにも携わってみたいです」と挑戦してみたい希望として訴えておくと良いです。
改善を求めること
業務をしていると、不平不満もあるでしょう。このようなことを聞いて改善する意図も上司面談にはあります。
しかし不平不満というかたちで伝えるのは、イメージが良くありません。あくまでも前向きな改善点として上司に伝えるようにしましょう。
×「ここが納得いかない」
×「このやり方はおかしい」
〇「もっとこうすると良い」
〇「こうしていくとスムーズだと感じる」
〇「このようなやり方もあると思う」
このように不平不満に対する改善策を考慮して、前向きな意見として上司に言うと良いです。これであれば上司も納得しやすく、プラスの印象となります。
面談前に振り返る準備が大切!
上司との面談は、とても緊張してしまう時間です。しかしせっかく与えられた面談の時間は、自分のアピールとなる貴重なものとなります。
面談だからこそ自分を振り返り、目標を意識してみましょう。そして日々の努力を自分の言葉で伝えられるように準備してください。
上司の評価によっては、あなたのビジネスが変わってきます。ぜひ有意義な面談にできるようにしましょう。