【理由別】退職する上司へのメッセージの書き方とは?

上司

退職メッセージのポイント

  • 必ず宛名を書く
  • まず敬意をこめて、宛名を書くことを忘れないようにしてください。【〇〇部長へ】と明記するだけで、心にメッセージが入りやすくなります。

    宛名を書かずにメッセージを書き始めるのはやめてください。名前と役職を忘れないようにしましょう。

  • 定年をお祝いする
  • 定年退職というのは、お祝いするべきことです。【お疲れ様です】や【ありがとうございます】も必要でしょう。しかし【おめでとうございます】という言葉も適しています。

    退職というと、ほとんどの場合は少し後ろ向きなことが多いです。しかし定年されるのは、仕事をまっとうしてきた証拠です。

    人生を仕事や会社に捧げてきて、そして健康にいられたからこそ定年を迎えることができます。そのお祝いの言葉をメッセージに入れると良いでしょう。

  • 尊敬の意を伝える
  • 勤続数十年で定年退職する上司であれば、功績もあることでしょう。あなたが尊敬すべきところもあるはずです。

    万が一あなたが好意を持っていなかった上司でも、探せば長所があります。だからこそ長い間会社勤めができているのです。

    上司の中で一番素敵だと思えるところをメッセージで伝えてください。人はいくつになっても褒められて嬉しいものですからね。

    【厳格なところ】【柔軟なところ】【穏やかなところ】その背中を見てきましたと伝えましょう。そしていつか上司のような人になりたいという気持ちを書いてください。

  • 定年後について
  • 人生100年時代とも言われている昨今ですから、定年しても人生は長く続きます。60歳であれば、あと40年の人生があるわけです。

    定年してから、新しい人生が始まるという前向きなワードがあると良いです。よく言われるのは【第二の人生】という言葉。

    明るい言葉で定年退職を送り出すようにするようにしてください。上司も前向きな言葉に力をもらえるはずですよ。

  • 締めの挨拶をしっかり
  • メッセージの締めの挨拶はとても重要です。長々と書いてしまっても、最後にきちんと締めることで収まりが良くなります。

    必ず最後の言葉を投げやりにせず、もっとも重要だと思い考えてください。

    最後になりましたが
     本当にありがとうございました。

    もちろんこれでも良いのです。難しい言葉ではなく、シンプルでも心のこもった言葉を選ぶようにしましょう。

    退職メッセージのNG

  • ご苦労さまです
  • 【ご苦労さま】という言葉は上司が部下に対して使うものです。定年する上司に対して使うと失礼になるので気をつけましょう。

    ×【〇〇部長、〇年間ご苦労さまでした】
    〇【〇〇部長、〇年間お疲れさまです

    この一言を間違えるだけでも印象が悪くなります。中には不快に感じてしまうこともあるので注意してください。

  • 老後
  • 今の60歳は若くて元気です。老人というのには、まだまだ早い年齢です。そこで【老後】という言葉は避けるようにしてください。

    第二の人生は、老後ではなく定年後という話です。老人や年寄り扱いを嫌う人は多いでしょう。いつまでも若々しくいたいというのが本音です。

  • マイナスな言葉
  • 勤続が長い上司には、ミスや失敗もあったことでしょう。あなたとの関わりで苦い経験もあったかもしれません。

    今となっては笑える出来事かもしれませんが、メッセージに書く必要はないことです。マイナスな印象や悪い思い出などは含めないでください。

    定年退職のメッセージは、すべて前向きでプラスである必要があります。おめでたいことを心からお祝いする気持ちを持って書くようにしましょう。

  • 記号や絵文字
  • 定年退職する上司が親しかった場合でも、あまり記号や絵文字を含めるのは良くないことです。しっかりと句読点で文章を作るようにしてください。

    星やハートや顔文字はもちろんですが、【!】や【?】などの記号もあまり好ましくありません。使用する場合でも一つ程度にして、多様は避けてください。

  • 誤字脱字やラフな文章
  • 定年退職するというのは、人生の中でも大きな出来事です。その時にもらうメッセージというのは、上司の人生を象徴する大切な品物になることでしょう。

    そんなメッセージを誤字脱字で伝えてしまうのは、絶対にしてはいけないことです。メモに下書きをして、おかしな点がないか確認しましょう。

    また普段は気軽に話している上司でもメッセージでは敬語がマストです。【元気でね】なんて、友達に渡すようなラフな文章は避けましょう。

    退職メッセージのテンプレート

    〇〇部長
     定年退職おめでとうございます。
     今まで本当にお世話になり、ありがとうございました。
     これから第二の人生もたっぷり楽しんでください。

    〇〇部長
     定年退職おめでとうございます。
     今までご指導いただき、ありがとうございました。
     〇〇部長の健康とご活躍をお祈りしております。

    〇〇部長
     定年退職おめでとうございます。
     〇〇部長は、私にとって憧れの存在です。
     大きな存在であっただけに寂しい気持ちが大きいです。
    ぜひまた叱咤激励しに来てください。
    今までありがとうございました。

    〇〇部長
     定年退職のお祝いを申し上げます。
     長年にわたり第一線で活躍されてきた〇〇部長は、私のお手本でした。
     今後も益々のご活躍をお祈り申し上げます。
     本当にありがとうございました。

    〇〇部長
     ご定年おめでとうございます。
     これまで温かいご指導と励ましをありがとうございました。
     〇〇部長のもとで仕事ができ、自分はとても幸せだったと改めて感じています。
     どうかお身体に気をつけて、第二の人生を謳歌してください。

    〇〇部長
     勤続〇年、本当にお疲れ様でした。
     私が会社を辞めようか悩んでいた時、一緒に答えを見つけてくれたことを忘れません。
     いつか私も〇〇部長のように部下に慕われるような存在になりたいです。
     またプライベートで飲みに行ってください。
     定年おめでとうございます。

    〇〇部長
     このたび定年退職を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。
     長年ご指導をいただき、本当にありがとうございました。
     今後ますますのご健康とご活躍をお祈りしております。

    ご定年退職、誠におめでとうございます。
     公私共々、親切丁寧にご指導くださり本当にありがとうございました。
     定年後はさらなるご活躍ならびに明るく楽しい生活を送られることをお祈りしております。

    【ポイント】上司へのメッセージの書き方

    ここまで理由別にして、メッセージの書き方を紹介してきました。最後にすべてに共通したポイントをまとめておきます。

    親しい上司の場合は、テンプレートのような文章に寂しさを感じることもあります。それよりもポイントに留意したオリジナル文章の方が喜ばれるでしょう。

    自分の気持ちや想いを文章に入れて伝えられるように考えてみてくださいね。

    ポイント①退職を前向きにとらえる

    退職理由の中には、決して前向きな退職でないこともあります。本人の気持ちが暗く不安で埋め尽くされているような人もいるでしょう。

    しかしメッセージで不安をあおるようなことは絶対に避けましょう。退職することは理由がどうあれ、新しい1歩を踏み出すきっかけです。

    その新しい門出を前向きに捉えて送り出すようにしてください。過剰に持ち上げる必要はありませんが、落とすこともあってはいけません。

    退職する上司の気持ちを考えてメッセージを作る必要があるでしょう。

    ポイント②具体的なエピソードを入れる

    定型文は丁寧で正しい文章ですが、味気ないものですよね。上司との関係が深かったのであれば、2人だけの具体的なエピソードで色を付けてください。

    『そんなこともあったな』『懐かしいな』と思ってもらえると良いですね。もちろんプライベートなことでも良いので印象深いことを書いてください。

    ポイント③感謝の気持ちはシンプルに

    感謝の気持ちは、『御礼申し上げます』と丁寧にすると伝わりにくいこともあります。それよりも『ありがとうございます』の方が良いですよね。

    正しい文章も大切ですが、感謝の気持ちはシンプルである方が心に響くものです。あまり遠まわしな表現をせず簡潔に伝えるようにしましょう。

    【NG】上司へのメッセージの書き方

    退職する上司へのメッセージとして共通で気をつけるべきことを紹介します。メッセージは一生残るものですので、気をつけて書いてください。

    NG①気持ちがない

    心を込めてメッセージを書くと、文章から温かい気持ちを感じとることができます。逆に何も考えずにコピーした文章には、何も気持ちを感じることができません。

    お世話になった上司であれば、時間をかけて丁寧にメッセージを書きましょう。短文でも気持ちの有無は伝わるものです。

    今までの上司との関係や、感謝したい事柄。これからの上司へのエールや再会の願い。色々なことを考えながら、上司を想いメッセージを書きましょう。

    NG②遠まわしに失礼

    失礼なつもりはなくても、上司を不快にさせてしまうこともあります。メッセージを書いた後は客観的に読み返すことを忘れないでください。

    例えば、
    転職は大変な道のりですが
    寿退社なんてもったいないですが
    介護は重い仕事ですが
    という文章です。

    退職する人に失礼ですよね。傷つけたり怒らせたりする場合もあるかもしれません。部下に言われるのは不快なことでしょう。

    NG③上司に対して上から目線

    メッセージの書き方次第では、上から目線になってしまうこともあります。言い回しや言葉選びに間違いがないように十分気をつけてください。

    例えば、
    ご苦労様です
    頑張りました
    いつでも顔を出してください
    という言葉です。

    部下に言われると少し鼻についてしまうような文章で、上から目線だと言えます。上司に対して労いの言葉をかける時には特に注意するべきでしょう。

    NG④家族に見せられない

    メッセージの中に、急に暴露のような文言を入れる人がいます。信頼関係があるからこその言葉なのでしょうが、これでは家族に見せることができませんよね。

    秘密事項はあくまでも秘密にしておくべきです。誰が目にするかわからないようなメッセージに書くのは避けるようにしましょう。

    例えば、
    先日は素敵なお店に連れて行ってもらい、ありがとうございます。
    〇〇部長には、恋愛のイロハや大人の事情まで教えてもらいました。
    というような出来事を書くことです。

    もし上司の奥様が見たら『これ何?』と突っ込みが入ってしまいます。夫婦喧嘩の火種になるようなことを書かないように気をつけましょう。

    NG⑤否定的

    退職に対して賛同していない場合もあるかもしれません。しかし本人が退職を決めたのであれば、否定的なことを書いてはいけません。

    せっかく送り出すのですから、双方気持ちの良くお別れできるように考えましょう。

    例えば、
    なぜ今の時期に退職されるのでしょうか
    結婚しても仕事は続けられるかと思います
    育休をとらないなんて驚きました
    転職なんてもったいないです
    というような言葉です。

    退職のメッセージにこのような否定的な言葉があると、気分が落ちてしまいます。どのような理由であっても本人にしかわからないことがあるのです。

    葛藤があった中で退職を決意したのであれば、その気持ちを汲み取ることが大切です。本心はどうあれ、メッセージは肯定的に書くようにしてくださいね。

    NG⑥殴り書き

    字が下手な人や、時間がない中で書く人もいるでしょう。しかし下手なことと雑なことは違います。また見る人にはすぐにわかることです。

    どんな状況であっても、丁寧に気持ちを込めて書いてください。寄せ書きでスペースが小さくても、そこに想いをギュっと込めることが大切です。

    殴り書きをすることが一番失礼なことです。上司の退職を重く受け止めて、丁寧に懸命にメッセージを書くことを忘れないでください。

    理由と関係性によって書き方を変える!

    退職する上司へのメッセージは、理由によってもさまざまなパターンがあります。まずはポイントや基礎を抑えてください。

    そのうえで、自分と上司との関係やエピソードを盛り込みましょう。軽すぎるのは失礼ですが、重々しい文章も心に響きません。

    まずは気持ちを込めることが大切です。気持ちは文字に移り、相手にも伝わるものでしょう。下書きをして誤字脱字も防ぎ、しっかりとメッセージを作成してくださいね。

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