上司に教えてもらったこと
上司は、『自分は部下に何か残せたのか?』ということを気にしています。そこで心に刻まれている教えをメッセージで伝えましょう。
【〇〇さんに言われた『自分の限界を自分で決めるな』という言葉が今でも仕事で決断する時の原点になっています。これからも無限の可能性を信じて精進します。】
【〇〇さんは、いつでも自分より周囲の人を大切にしていました。一歩後ろから全体を見て、すぐに異変に気づけるのは〇〇さんだけです。自分もそんな人になりたいと、いつも思っています。】
部下の心に何かを残せたというのは、上司にとって今後の糧になります。それをメッセージの中に入れてください。
異動先の活躍を願う
上司が異動した先での活躍を願うような一文も必ず入れましょう。思い出ばかりに浸らずに、前を向けるエールを送ると良いです。
【異動先の部署でも、今の〇〇さんの力を発揮してください】
【お身体にお気をつけて、今後の活躍をお祈りしております】
このような文章を一言つけると、上司も励みになります。健康と活躍を願うということをメッセージに入れてください。
お別れではないということ
異動してしまいますが、退職や転職をするわけではありません。一生の別れということではないわけです。
あまり悲観的になりすぎてしまうと、もう関係が切れてしまうような文章になります。今後も付き合いは続くのですから、その再会についても入れておくと良いです。
【今後もご指示いただければ幸いです】
【これからも〇〇さんは私の上司です】
【今後も公私ともに仲良くしてください】
【飲みのお誘い待っています】
直属の上司でなくなっても、上司と部下の関係を続けていきたいという気持ちを感じます。言われて嬉しくない上司はいないでしょう。
異動して離れることで、上司だってもちろん寂しいのです。その寂しさが、この一文だけで癒される効果があります。
締めの挨拶
色々書いた最後には、締めの挨拶として再度感謝を伝えてください。
【本当にありがとうございました】
この文章を締めにすると改めて感謝の気持ちが伝わります。また文章全体も引き締まるような印象です。
異動する上司へのメッセージNG編
メッセージに決まりはなく、気持ちが大切だと紹介しました。しかし相手は上司ですので、失礼があってはいけません。
気持ちを伝える中でも、非常識になってしまう内容はNGです。そこでメッセージでNGとされる内容を紹介します。
親しき中にも礼儀あり
どんなに距離が近くて親しい上司であっても、メッセージには礼儀を忘れてはいけません。親しみのある文章と礼儀のない文章では意味合いが異なります。
例えば、
【〇〇さん、異動されるなんて嫌です。悲しいです。行かないでください。】
【〇〇さんに今後怒られなくてすむので安心しています(笑)】
【今までありがとう。もう〇〇さん大好きすぎます。】
このような軽い文章です。
もちろん言い合える関係の上司と部下もいるでしょう。しかし異動のメッセージの時には、部下として礼儀を持って書くことを忘れないようにしてください。
特に冒頭と締めの文章は丁寧にしっかり書きましょう。中身のエピソードなどは、少し砕けた文章でも良いですね。
暴露
メッセージで急に暴露のような内容を入れる人がいます。しかし、これは異動に対する感謝やエールを伝えるものです。
あなたの暴露をするためのメッセージではないので避けてください。
【実は〇〇さんが付き合っている●●さんは、私も好きな人でした】
【私はもう少しで転職も考えています】
【〇〇さんが抱えていたプロジェクトはなくなりそうです】
このような話を送別メッセージで言われても困りますよね。『え・・』という状態になってしまうだけです。
またメッセージは誰が読むかわかりません。暴露内容をメッセージに書くのは控えてください。
恨み
異動する上司のことを好きでない場合もあるでしょう。異動してくれることで喜びを感じてしまうこともあるはずです。
だからといってメッセージに恨みを書くのはマナー違反です。どんな人であっても大人の対応としてメッセージを書くようにしましょう。
【〇〇さんと仕事の意見が対立することが多く、なかなか受け入れてもらえず残念です】
【入社当時から怒られることも多く、会社に行くのが憂鬱な日も多かったです】
このようなことはNGです。定型文通りでも良いので、御礼やエールを書いてください。また上司になることもあるので気をつけましょう。
長々と別れを惜しむ
とても好きだった上司であれば、お別れは悲しいですよね。悲観的になることもあります。しかし異動とは、上司の門出です。
また一生のお別れではないのです。長々と別れを惜しむようなことを書くのでは、上司も気が滅入ってしまいます。
【もう〇〇さんがいない会社には行きたくありません】
【〇〇さんがいないと思うと辛くて悲しくて涙が止まりません】
寂しい・悲しい・辛いというのは書いても、あくまで前向きに締めくくるようにしてください。マイナスすぎる内容は重いので気をつけましょう。
基本+具体性が大事!
異動する上司へのメッセージには、悩むことが多いですよね。まず大切なのは基本を知ることです。そのうえで気持ちを伝えましょう。
どんなメッセージでも心を込めて書いたものであれば、上司に響くはずです。読み返した時に嬉しくなるような内容を考えてみてください。
上司の立場や関係も考慮して良いメッセージを書きましょう。