言うことを聞く
映画『イエスマン』をご存知でしょうか。一言で映画を説明すると『すべてにYESと言うようになったら運気が上昇した男性の話』です。
イエスマンというと、自分の意志がないマイナスなイメージがあるでしょう。しかしYESと受け入れることで、メリットとなる効果も多数あるのです。
自分自身に得られるメリットとしては、
- 経験や力になる
- 実績や評価になる
- 上司との無駄な争いが減る
- 受け入れることで理不尽だという気持ちが減少する
ということがあります。
上司も素直に言うことを聞く部下に対して、必要以上に攻撃をすることもないでしょう。少しずつ良好な関係になっていく可能性があるのです。
言い争いもなくなるので、誰にとっても平和である方法だといえます。
ただ注意点としては、下手に出ないということです。相手は上司なのですから、下手であることに違いはありません。ただ必要以上にへりくだった態度をするのはやめましょう。
例えば、
「おい!残業して、この資料を仕上げておけ!」
と理不尽な指示が出たとします。
この場合、
「わかりました。〇〇さんの依頼であれば、なんでもお受けします。雑用でも言いつけてください。」
なんて言う必要はないのです。
このような時には、
「わかりました。いつまでに必要ですか?」
と仕事内容を明確に具体的に確認して引き受けましょう。
それだけで良いのです。必要以上に下手に出ないようにしつつ、素直に引き受けて言うことを聞くようにしてください。
受け入れる
上司とは、少なからず理不尽なものだと受け入れてしまいましょう。上司であれば当然のことように感じると、理不尽さも気にならなくなります。
例えば、
- 税金は高い
- 夏は暑い
- 美男美女はモテる
ということに理不尽さを感じることはあるでしょうか。
多少不満はあるかもしれませんが、当たり前のことなので受け入れるしかないですよね。どんなに悩んでも改善されることではありません。
このような自然の摂理や、社会の動向の一つだと捉えてしまえば良いのです。上司が理不尽というのは、自然なことの一つ。だから悩むことも憤ることも意味がないこと。
そう思えば、余計なことを考えずに良い関係を築けるでしょう。うまく付き合っていくには、最良なマインドコントロールなのです。
問題をその都度クリアにする
納得できない上司からの指示や対応があれば、その都度クリアにしていきましょう。あなたは真面目で筋が通らないと嫌な性格なのです。その長所をとことん曲げないのも一つの方法です。
問題を都度明確にすることには、メリットとデメリットがあるので確認してください。
メリット
①上司の気づきになる
理不尽な上司には、自覚がない場合があります。自分の指示・命令であるのに、100%理解していないのです。そのため質問することで、上司の気づきになることもあります。
自分は部下に対して理不尽なことを言っていると自覚してもらう可能性があるのです。そうしたら少しずつ理不尽な言動を減らすことができるでしょう。
②自分が納得できる
毎回質問したところで、必ず納得いく回答が得られるかはわかりません。そもそも理不尽なことであれば、回答も理不尽であることも多いでしょう。
それでも回答をもらうことで気持ちが収まることもあります。何も言えずにモヤモヤしているよりも、質問するだけでスッキリできるものです。
③上司も面倒になる
毎回真面目に質問されると、上司も面倒になります。この部下には理不尽なことは通らないのだと実感してくれるでしょう。
そうするとターゲットとして外されます。上司も生真面目な人には、理不尽なことを言いにくいものなのです。
デメリット
①失礼な場合がある
毎回上司からの指示に対して、質問を投げかけるのは失礼な行為ではあります。納得できないことがあっても、その場の空気を読むことも覚えておくと良いでしょう。
②怒り出すこともある
理不尽なことに説明の余地はありません。だからこそ逆ギレしてしまう上司もいるでしょう。そのせいで、あなたの立場が悪くなる可能性もあるのです。
③理不尽が加速することもある
都度クリアにしようとする姿勢が、逆に目をつけられる場合もあります。上司からすると目障りな存在になってしまうのです。
そうなると余計に理不尽さが加速して増幅していきます。いじめられて反撃すると、いじめが増していくようなものですね。
大人げないことですが、理不尽な上司であればあり得る行為です。じゅうぶんに注意しながら質問をしてください。
仕事を素早くこなす
上司が理不尽だと感じるのは、自分の力不足というサインでもあります。そこで頼まれた仕事を素早くこなすことに専念してみましょう。
例えば「夕方までに資料をまとめてくれ」という指示があったとします。
これに対して、
「時間ないのに無理!理不尽だ!」
「時間もあるから余裕だな!」
と二通りの捉え方があります。
同じ指示でも仕事をこなす力量によっては、理不尽な命令に捉えてしまう可能性があるということです。力をつければ、理不尽さを感じなくなるでしょう。
また仕事に集中することで、上司に対応する時間を減らすこともできます。上司との接点も減るので、良い距離感で付き合うことができるようになるのです。
さらに自分自身のキャリアップにも直結することです。仕事の効率化を考えながら、力をつけていきましょう。そしていつか上司を越えるという目標を持ち仕事に励んでください。