敵を作らない
人当たりのいい人がいる職場には活気があります。その理由を見ていきましょう。
まず、人当たりのいい人は職場でも敵を作りません。誰に対しても分け隔てなく親しくできるので、敵対関係になることがありません。
職場に敵対関係があると、チームワークが乱れて生産性が下がってしまいます。たとえば営業部員同士の仲が悪いと、顧客情報の共有がうまく進みません。それでは業績が上がるはずなどありません。
しかし、人当たりのいい人が職場にいると、敵対関係が減っていきます。メンバー同士の協力関係が高まり、組織のパフォーマンスを最大限にしてくれるのです。
上司にかわいがられる
会社では、役職が上がるほど孤独になっていきます。部下が本音で接してくれることがなくなっていくからです。
しかし、人当たりがいい人は、上司に対しても心を込めて触れ合おうとします。部下や同僚と接するときと変わらない、人懐っこい雰囲気で接します。そのため、上司から大変かわいがられます。
一方で、いくら上司からかわいがられても、上司以外との付き合いを軽んじることはありません。上司にゴマをすっているような印象は与えません。そのため、同僚から嫌われません。
上司と部下の橋渡し役として、貴重な役割を果たすことができるのです。
部下に慕われる
人当たりのいい人は、立場の上下で態度を変えることはしません。部下に対しても真摯な態度で接します。
考え方が柔軟なので、部下の意見を積極的に取り入れます。話を聞いてもらった部下は、深い信頼感を抱くようになります。人当たりのいい上司は、部下と強固な信頼関係で結ばれます。
たとえば業績不振な部署であっても、人当たりのいい上司が着任すると雰囲気が変わります。上司と部下の関係が深まるにつれ、部署全体が「この人のためにがんばろう」と奮起し始めるのです。
人当たりのいい人は部下から慕われるので、上司としても貴重な役割を果たします。
会社の中心人物になる
人当たりがいい人は、上司としても部下としても貴重な人材です。他人を蹴落とすのではなく、周囲の人から必要とされることで、自然と会社の中心人物になっていきます。
人当たりのいい人は「相手に喜んでもらうことが自分の楽しみ」という価値観を持っています。会社の中心人物になれば、「メンバー全員の幸せが自分の幸せ」と考えるようになります。
メンバー全員の幸せを広い視野で考えるので、バランスの取れた経営戦略を考えます。数字に偏ることなく、かといって情に溺れることもなく、的確な方針を打ち出すことができるのです。
人当たりのよさは、会社のリーダーとしても重要な資質と言えます。
「人当たりがいい人」に近づくための心構え
自分の気持ちを肯定する
最後に、人当たりがいい人に近づくための心構えについても見ていきましょう。人当たりをよくすることができれば、人生が好転していきます。
何よりも意識すべきなのは、「本当の意味で人当たりがいい人は、心の底から人付き合いを楽しんでいる」ということです。人付き合いを義務ではなく、楽しみと考えているのです。
すなわち、人当たりがいい人に近づくための第一歩は、自分の感情を認めることです。「すべての人と仲良くすべき」という義務感を持つのは逆効果になってしまいます。
嫌いな人がいるなら、そのことを認めましょう。「嫌い」という気持ちにフタをしてはいけません。気持ちにフタをすると義務感が生じるからです。
人付き合いを心から楽しむ
嫌いな人がいる一方で、相性のいい人もいるはずです。気が合う人と仲良くなることを、心の底から楽しみましょう。すると、人と仲良くすることの何が楽しいのか分かってきます。
相手を楽しませることを、自分の楽しみとしても考えることができれば合格です。人当たりがいい人とまったく同じ心理状態になっているからです。
あとは、付き合う範囲を少しずつ広げていけばOKです。気が付けば、あなたも本当の意味で人当たりがよくなっているはずです。
人当たりが『本当に』いい人を見極める!
今回は、人当たりがいい人について詳しく見てきました。
人当たりのいい人は、周囲にとても素晴らしい影響を与えることがわかりました。一方、人当たりがいいフリをしているだけの人もいて、大変危険な人物だということもご理解いただけたはずです。
人当たりがいいフリをしている「ニセモノ」から距離を置き、「ホンモノ」との関係を深めることが大切です。
またあなた自身も人当たりのいい人になるために、人付き合いを義務ではなく心から楽しんでみてください。