遅刻上司の対処法
遅刻の原因を明らかにする
遅刻上司は、遅刻することが癖になっています。もう罪悪感すらなくなってしまっている上司もいるでしょう。『なんとなく』遅刻をしているのです。
そこで一度上司の遅刻の原因を明らかにしましょう。なんとなくをスルーせずに、『なぜ遅刻をしたのか』を都度追求してください。
上司だからといって見逃していると、職場や会社全体の規則がルーズになってしまいます。遅刻が蔓延してしまうので、気をつけていきましょう。
上司であっても遅刻を指摘する
遅刻は特別な理由がない限りは、認めてよいものではありません。就業時間を守るというのは、立場に関係なく大切なことです。
上司だからといって遅刻を見てみぬふりをしていては、遅刻上司は改善されません。部下であっても遅刻について指摘してください。
「今週遅刻が多いようですが、何かあったのですか?」
「申し訳ないのですが、毎日朝礼が9時からなので間に合うようにお願いできますか?」
上司なので言葉を選ぶ必要はあります。しかし見過ごす必要はありません。丁寧に部下からの指摘を定期的におこなうようにしましょう。
部下は必ず時間を守る
上司が遅刻をしてくると、遅刻をしても良い雰囲気が流れてしまいます。しかしそこで全体の気が緩んでしまうと会社全体がダメになってしまうでしょう。
そこで遅刻上司は反面教師にしてください。あなたも含め、部下全体で遅刻は絶対に避けましょう。15分前には出社して仕事に取り掛かるのです。
部下の姿を見て、上司が恥かしくなることもあります。部下が上司のお手本となるように時間を守って行動してください。
仕事内容を明確にしておく
上司の中には、自分の仕事を曖昧にしている人がいます。そうすると部下は上司の仕事を把握していないので、言い訳もしやすいでしょう。
そこで全体で1日の仕事のスケジュールを把握するシステムを導入してください。予定を確認すれば上司の抱えている仕事を誰でも明確にわかるようにするのです。
そうすれば『会議があった』『資料を作っていた』という仕事を理由としたことは言えなくなります。いつ誰が何をしているのか、上司であっても知っておくことが必要なのです。
遅刻を許す環境を作らない
遅刻上司がいると部下も『またか』と慣れてきます。そして自然と遅刻を受け入れる環境になってきてしまうのです。
しかし遅刻はしても良いものではありません。ダメなことははっきりとダメだという環境や雰囲気を作る必要があります。
いつものように悪びれずに上司が遅刻をしてきたら、誰かが厳しく指導しましょう。部下が言えないのであれば、上司よりも上の人に叱ってもらうようにしてください。
遅刻が許されることではないという認識を今一度上司に持ってもらいます。そうすることで気を引き締めて遅刻を防ぐようになるでしょう。
毎日の出社時間を記録する
遅刻が慢性化しており、罪悪感すら抱いていない上司がいます。このような上司は、おそらく出社している時間すら把握していないのでしょう。
通常社員はタイムカードを打刻して就業時間を管理します。しかし上司だからという理由で打刻していないのです。
そこで部下が上司の出勤について管理してみましょう。出社時間と帰社時間を記録し、遅刻した日には遅刻理由も残しておきます。
そこで1~3ヶ月の記録をとり、どれくらい遅刻をしているのかを把握しましょう。そして上司に場を設けて伝えてください。
「失礼ながら、出勤の記録をつけました。今月だけでも5回ほど1時間の遅れがありました。
これにより私達は業務が進まずに困ることがあります。また若手社員のモチベーションも下がっています。
生意気なことを言うようですが、改善いただければと感じております。」
このように直訴してみましょう。もちろん大きな勇気のいることです。上司との雰囲気が悪くなることもあるかもしれません。
数人で訴えても良いでしょう。社員の代表として、上司としての自覚を取り戻してもらうように話し合ってみてください。
人事部に訴える
直接上司に訴えても改善しなかった場合は、人事部に相談してみましょう。他部署が知らないことで、上司が自由になっている可能性も高いです。
人事部に相談する場合には、あらかじめ記録している出社時間や遅刻理由をまとめて提出しましょう。また他社員からの声などもまとめると良いです。
人事部もしくは上司よりも上の人から厳重注意をしてもらいます。さすがの遅刻上司も事が大きくなれば、自分の行動も改めるはずです。
全員で遅刻をする
あまりにも遅刻上司が当然のように遅刻をするのであれば、一度社員で遅刻をしてみましょう。つまりボイコットをするのです。
就業時間が9時からであれば、部署内で10時出社をします。上司は部下たちがこないことで戸惑うことでしょう。
そして10時に出社をして上司が怒ってきたら、皆で切り返します。「でも○○さんは当たり前のように遅刻してきますよね」と攻撃するのです。
嫌味のような対策ですが、身をもって体感してもらうのは大切でしょう。人事部などに相談したうえで、一度上司に遅刻ということの損害を与えてみてください。
遅刻する上司を部下が改善させる
遅刻上司が一人でもいるとモチベーションが下がります。どんな言い訳をされても信じることができなくなるでしょう。
遅刻上司は放置していてはいけません。どこかで対策を練り、部下が上司を改善させていくように仕向けていく必要があるのです。
上司を対処するのは部下には荷が大きいものでしょう。しかし同じ思いの社員で力を合わせれば、遅刻癖を直すことができるはずです。我慢せずに対処してみてくださいね。