開き直りの言葉を口にしない
注意されているときに、絶対にしてはいけないのが開き直りです。これは自分でその気がなくても言い方によって、開き直っているような印象を与えてしまうこともあります。
「全部私が悪かったです」
「頭が悪くて何もできずにすみません」
「能力も理解力もなくてご迷惑おかけしました」
謙遜や反省から口にしていることもあるでしょう。しかし自己否定する言葉は、上司には開き直っているように聞こえてしまいます。
また言い方によっては、早く注意を終わらせようとしている印象も与えるでしょう。逆切れしているのかと思われることもあります。
注意をしている上司も、言いたくて言っているわけではありません。時間を割いて、より良くなってほしいからこそ注意しているのです。
上司の気持ちまで察して、向上心をもって注意を聞くようにしてください。開き直っては、あなた自身に何もプラスにならず成長もできないままっでしょう。
席に戻るときには感謝を伝える
注意をしてくれる存在は、とても有難いことです。上司は、あなたに期待しているからこそ注意をしてくれています。それを忘れないようにしましょう。
注意をされると否定された気分になり落ち込んでしまうのもわかります。しかし注意が終わったときには大きな声で「ありがとうございました」とお礼してください。
- 自分のために注意をしてくれたこと
- 自分のために時間を割いてくれたこと
- 自分の行為を改善しようとしてくれたこと
注意してくれる上司とは、貴重な存在です。注意をしたあとは、上司も心の残りがあったり、後味が悪いこともあります。
あなたが感謝することで、両者ともに良い気持ちになれるでしょう。今後の仕事もスムーズに円滑に進ませるためにも必要なことなのです。
疑問系には謙虚に返答する
注意の方法は上司によって異なります。一方的に言葉で注意を促す上司もいますが、中には疑問や質問形式にして、相手の返答を待つような上司もいるでしょう。
もし疑問系の注意を受けたときには、謙虚かつ正確な返答をする必要があります。そのために注意されているときに、頭の中で何を言われても良いように整理をしておきましょう。
- なぜ注意されているのか
- 何が悪かったのかという原因
- 同じことを注意されないための対策
この三つを注意されている内容を元に考えておけば、疑問を投げかけられても心配ありません。
また上司の言葉をそのまま借りるのも効果的です。言われたことをインプットしておき、返答のときに使いましょう。
たとえば、
「確認不足だからミスをする。自分で冷静に見返して、さらに誰かの目で確認してもらいなさい。」
と注意を受けたとします。
その後「じゃあ今後どうする気だ?」と質問をされたら、
「自分で確認をおこない、第三者にも必ず目を通してもらいます」
と少しだけ言い方を変えれば良いです。
興奮している上司の場合は、
「本当にやる気あるのか?」
「何度言ったらわかるんだ?」
「どう責任とるんだ?」
というきついことを言われることもあります。そんなときには黙ったり、ふてくされたり、泣いたりしてはいけません。
→「やる気はあります」
→「何度も言わせてしまい申し訳ございません」
→「○○さんのご指示・ご指導に従う所存です」
謙虚であり、必ずやる気を見せるようにしてください。自分なりに考えて上司に伝えれば、わかってくれるでしょう。
頼るための質問をしてチャンスにする
ピンチこそチャンスです。注意をされたときには、せっかくなら自分のチャンスに変えていくようにしてください。
注意されたことに対して、自分なりに解釈します。それでも疑問に思うことがあれば、上司に質問や相談をしてみましょう。
注意をされたということは、何かしらの気になることがあったわけです。もしかしたら評価が下がるようなことかもしれません。
しかし自分で分析して上司に質問をすることで、逆に評価を上げたり絆を深めることができます。これは今チャンスに変えるべきときなのです。
たとえば、取引先への営業で失敗があり注意されたとします。資料が不十分で相手に良いプレゼンができなくて、取引に至らなかったとしましょう。
この場合は、注意されたついでに営業先へのプレゼンの極意をがんがん聞いてみてください。話をすりかえてしまうくらい質問攻めにするのです。
「どんな資料だとより好印象ですか?」
「過去に一番手ごたえがあったのはどのような資料ですか?」
「何度か取引先に通ったほうがいいですか?」
上司もやる気のある質問は嬉しいでしょう。注意していたはずが、質疑応答の時間になりプラスの効果が出るのです。
注意されたことを前向きに捉える
注意されるのが好きな人はいません。誰でも注意をされると落ち込んでしまうものでしょう。しかし再度注意をされないためには、前向きに捉えてプラスの力に変える必要があります。
ただウジウジと下を向いていても、何も好転しません。そんなネガティブなときは、またミスをしてしまうものです。終わったことは悔やまずに、注意されたことを前向きに捉えてください。
注意から課題を探す
注意されたことを繰り返さないためには、課題を探すことが必要です。課題とは目標を達成するまで道のりのようなものとなります。道のりを修正しつつ作成しましょう。
たとえば、遅刻が多いことに対する注意されたとします。目標はもちろん『遅刻をなくすこと』ですね。そうすると課題は、『寝坊をしないこと』になります。
課題をクリアするには、
『早く寝る』
『目覚ましを増やす』
『誰かに頼む』
といういくつかの方法があるでしょう。
これらのことを考えて、課題と目標を探れば同じミスをすることなく仕事ができます。注意から必ず自分なりの課題を模索してみてください。
気にかけて期待してくれている
注意をされると、攻められているような気持ちになります。自分のことが嫌いなのかと思うこともあるでしょう。
しかし本当に嫌いであれば、わざわざ注意せずに放置します。わざわざ話しかけたりしません。そして裏で悪口を言ったりするものです。
注意をするのは、気にかけてくれている証拠でしょう。攻撃しているのではなく、期待してくれているのです。
注意することで、もっと良くなる人物だと思ってくれています。そんな上司に背を向けるようなことはせず、注意して正解だったと思ってもらいましょう。
同じ失敗をしなければいい
注意をされると自信をなくすことがあります。自分を否定するようになる人もいるでしょう。しかし、人は失敗を繰り返して、注意を受けながら成長するものです。
同じ失敗をしなければいいと考えてください。注意されて反省することは大切です。しかし悲観的になる必要はありません。
上司からの注意は受け止めること
上司に注意をされたとき、逆切れするのは『なし』です。どんな注意でも、まずは素直に受け止めるようにしましょう。
そのうえで言い分や疑問がある場合には、丁重に上司に伝えるようにしてください。注意されることは、決してマイナスなことではありません。ましてや切れる場面ではないのです。
反省して自分の課題に変えることで、チャンスにできるでしょう。何事も前向きに捉えて、自分のプラスの力に変えるようにしてくださいね。