仕事ができない/仕事をしない
上司の中には、ただ年功序列で役職が上がっただけの人もいます。そうなると部下よりも仕事ができない上司もいるのでしょう。
要領や効率が悪く、仕事に対する知識や意欲も低いのです。
- パソコンが使えない
- 資料が作れない
- 営業ができない
- コミュニケーション能力が低い
このような上司では、部下もあきれてしまいます。上司について行こうという意識がなくなり、信頼感も尊敬も持たれないでしょう。
上司になったからには、最低限の仕事ができることが条件です。苦手なものは克服できるよう努力してください。
『ありがとう』『ごめんなさい』が言えない
子供の頃から教えられてきた基本的なことができない上司がいます。『ありがとう』『ごめんなさい』が言えないのです。
上司としてのプライドが邪魔をして素直に御礼や謝罪ができないのでしょう。なんでも部下がするのが当たり前になっているのです。
例えば、
コーヒーを淹れてくれたら『ありがとう』
資料をまとめてくれたら『ありがとう』
自分の指摘が間違えていたら『ごめんなさい』
情勢でも遅刻をしたら『ごめんなさい』
このようなことを欠かさずに伝えるようにしてください。
親子でも夫婦でも、この2つの言葉がなくなると関係は悪化します。どんなに当たり前のことでも、必ず言葉にして伝えるということを忘れないようにしましょう。
間違ったことを指摘できない
嫌われたくない気持ちが強い上司の場合、部下に指摘ができない人もいます。褒めることよりも怒ることの方が難しく気力がいることなのです。
しかし部下からすれば、善悪は上司に正してほしいですよね。遅刻ばかりしてくる人に注意をしないでいれば、怠慢な部署になってしまいます。
上司は、嫌われることを恐れていては余計に嫌われるでしょう。部下から好かれようとせず、正しい道に導くのが上司です。
そうすることで部署内の規律が整い、上司と部下に信頼関係が生まれます。怒ることや指摘するのは簡単ではありません。しかしきちんと正すことを意識しましょう。
部下のことを否定する
上司は部下を否定することで、優位に立とうとする人がいます。部下の意見を尊重することをしません。
部下は現場で働いていて、新しい発見やアイディアが生まれることもあります。それを一つの意見として上司にあげることもあるでしょう。
それが良いか悪いかは別として、上司であればまず受け止めてあげるべきです。そのうえで、上司としての意見を述べるのが良い上司でしょう。
しかし嫌われる上司は、まず否定から入ります。
『なんだその意見は・・』
『考えが甘すぎる』
『そんなことできるわけない』
見下して馬鹿にしたような言い方をするのです。このように言われては今後何も言えなくなってしまいます。
自分の意見を否定されると存在まで否定されたような気分になりますよね。働く意欲もなくなってしまうでしょう。
部下の意見を聞くのも上司の仕事です。どんなに甘い考えでも、間違ったことでも、まずは『なるほど』と受領することが大切でしょう。
空気が読めない
空気が読めない人というのは、職場に必ずいます。それが上司であると、とても仕事が進みにくいでしょう。
空気が読めないというのは、同時に人の気持ちがわからない人でもあります。配慮が欠如しているので、その場の空気を察することができないのです。
空気が読めないと、人を傷つけることもあります。そして人を怒らせたり、悲しませたりしてしまうでしょう。
上司であれば、まず職場全体の空気を一番に読み取る必要があります。そして部下1人1人の気持ちも配慮するのが上司です。
今日はミスをして落ち込んでいる部下がいるから、残業はなしにしよう!
次の飲み会は上司が出席しない方が気も楽だろうから欠席しよう!
このように空気を読んで自分が動くようにしてください。それができないと空回りして痛い上司になります。そして信頼されることなく嫌われてしまうのです。
正しいと思うことを貫いて信頼を勝ち取る!
上司は嫌われるのが仕事というわけではありません。しかし好かれるのが仕事でもないです。上司は部下が仕事しやすい環境を整えるのが仕事の一つです。
そのためには嫌われることもあるかもしれません。嫌なことも引き受けなければいけないこともあるでしょう。
それでもぶれずに上司という役割を全うしていれば、自然と部下はついてきます。信頼関係が生まれるのです。
好き嫌いや損得ではなく、仕事の上司として責務を果たしてください。それが必ず結果につながるはずでしょう。