上司への食事お礼内容NG編
反対にお礼内容として適していない文章もあります。内容によってはせっかく食事をご馳走したのに、思わず後悔してしまうこともあるでしょう。
上司に誘って良かった、また誘いたいと思ってもらうことが大切です。そこでこれから紹介するような文章を避けてください。
NG①お店の評価をする
上司が選んだお店に対して、評価するような内容は避けましょう。あまり良い気分にならないので、素直な感想のみにしてください。
例えば、
×【どの料理も私が行った中では最高の味わいで、接客も景色も満点でした。】
という評論家のような文章です。
なんだか上から目線でお店を評価しているような文章ですね。あなたの得点は、満点であっても上司に伝える必要はないのです。
〇【どの料理も美味しくて感動しました。】
このようにシンプルな感想に留めておくと、上司も素直に嬉しいものです。
NG②また誘ってください
締めの文章として『また誘ってください』というフレーズは、少し厚かましい印象です。楽しかったことや気持ちは嬉しいですが、言い回しを変えるようにしましょう。
×『ぜひまた食事に誘ってください』
〇『またお時間あるときにご一緒させていただければ幸いです』
〇『ご迷惑でなければ、私からお誘いさせてください』
このようなフレーズにしておくと、謙虚な気持ちも伝わります。上司もプレッシャーを感じることがないので良い締めの文章となるでしょう。
×『高いのにすみません』
×『次は安いお店で良いです』
×『次回は私も払います』
お金に関する文言はNGです。上司としての立場やプライドがあるので、気を遣ったつもりでも逆効果になるので気をつけてください。
NG③食事会でのマイナスなこと
お礼のメールなので、マイナスなことを書く必要はありません。上司が読んでいて暗くなるような内容を入れるのは良くないです。
×【食事会での話をもう一度考えたのですが、やはり私には今の仕事は負担です。】
×【〇〇課長に言われたことは、自分にはできないと感じました。】
×【私は部署でも一番仕事ができず、迷惑かけてばかりで、本当にすみません。】
食事の後のお礼なのに、マイナス思考になっては意味がありません。上司も今後誘いにくくなってしまいます。本心であってもメールに入れるのは避けてください。
NG④一方的な決意表明
上司を食事とすると刺激されて、テンションが高くなることがあります。自宅に帰り、その高いテンションのままメールを作成する人もいるでしょう。
部下がやる気を出してくれるのは、嬉しいことです。食事会が何かのきっかけになったのであれば、上司としても誘ったかいがあるでしょう。
しかし、あくまでもお礼のメールです。熱くなりすぎて、自分の決意表明を一方的に送るのは避けた方が良いです。
×【〇〇課長とのお話で、私は今日一つの決意をしました。
まず次週のプロジェクトを成功させ、来月のメンバーに入れるようにします。
そして、自分の企画を提出します。
絶対に成功させて〇〇課長のようになりたいです。】
このようなことは、自分の日記に書くことです。食事の感想文のような幼稚な印象を与えてしまうこともあるので、やめましょう。
〇【〇〇課長のお話を伺い、私も改めて自分の仕事について考え直すことができました。】
これくらい簡潔にまとめておくと良いです。
NG⑤とにかく長い
お礼の文章が、とにかく長い人がいます。それだけ気持ちがこもっているのかもしれませんが、読む上司も面倒に感じてしまいます。
最初に紹介したように、お礼のメールには構成があります。
②お礼
③食事でのエピソードや感想
④感謝の気持ち
⑤締めの挨拶
⑥自分の名前
これらの各項目は1~2文に留めてください。つまり全体で長くても8文ほどが理想です。長い文章を自分なりにまとめて、上司にシンプルに伝わるように考えましょう。
最後に文章を客観的に見返して送信
上司へメールを作ったら、急いで送信でずに客観的に読み直しましょう。自分がメールを受信したと思いながら読んでみてください。
- 誤字脱字はないか
- 言い回しや敬語の使い方は正しいか
- 感謝の気持ちがシンプルに伝わっているか
- 失礼な文言は入っていないか
これらをチェックして、大丈夫であれば送信しましょう。
上司との関係によって、もう少し崩した方が良い場合もあります。反対にきっちり書いた方が良いこともあるでしょう。
関係性や食事会の様子も含めて、自分なりにアレンジすることも必要です。ただし親しき中にも礼儀あり。相手は上司なので、十分に配慮してメールを送ってくださいね。
お礼メールは構成と気持ちが大事!
上司へのお礼のメールは、簡単なようで実は難しいものです。しかしお礼しないというのは、もっともしてはいけないことでしょう。
構成とポイントに沿って、そしてテンプレートを参考にまずベースを作成してください。そして自分なりに必要な部分を修正してアレンジすると良いです。
この労力は無駄にならないはずです。今後も上司と良好な関係を築いていくため、時間をかけてメールを作ってくださいね。