話題を用意しておく
上司との飲み会では、いくつかの話題を用意しておくことも必要です。トークに困ったときには、その場の空気や状況に応じて自分から話題を提供するようにしましょう。
普段は聞けない上司の話に興味を持って聞いてみましょう。休日の過ごし方や趣味を聞くことで、意外な共通点も見つかるかもしれません。
もし共通点がない場合は、上司にとっての得意分野を聞くのです。深く掘り下げて質問すれば、多くのことを楽しく語ってくれるでしょう。
「お休みの日は何をされているんですか?」
「趣味はありますか?」
「先日のサッカーの試合は見ましたか?」
上司の着ているものや持ち物から会話を広げてみましょう。自分の持ち物に興味を持ってもらえるのは、上司としても嬉しいものです。
「いつも着ている素敵なスーツは、どこで購入していますか?」
「待受画面の写真はお子様ですか?」
「私服もお洒落ですよね。どこで買われているのですか?」
あらかじめ上司についての情報があると、トークもスムーズです。周囲から聞いた情報や以前話した情報から会話を始めてみてください。
「先日山登りをすると言っていましたが、どうでしたか?」
「お子様が誕生したと伺いましたが、もうご自宅にいるのですか?」
「ゲームお好きなんですよね。最近おすすめのものはありますか?」
上司は自分の武勇伝を聞いてもらいたいものです。そこで、自然と自慢話を引き出すようなきっかけを会話の中で入れてみましょう。
「〇〇さん歴代でも営業成績トップですよね。何かコツがあるのですか?」
「〇〇さん社長と仲良しですよね」
「〇〇さん女性社員に人気がありますよね」
このような持ち上げる言葉をきっかけにして、きっと自慢話を始めてくれるはずです。あとは相槌を打ちながら耳を傾けましょう。
飲み会の席なので仕事の話は遠慮してしまいがちですが、せっかくなので聞きたいことを聞いてみましょう。飲み会の席だからこそ本音で語れることもあるはずです。
「プロジェクトがうまく進まないのですが、今まで苦労されたことありますか?」
「最近、新入社員の教育がなかなか難しいと感じているのですが・・何か良い方法はありますか?」
上司は人生の先輩でもありますよね。そこで自分の人生相談をしてみましょう。重すぎる内容でなければ、上司も信頼してくれたのだと喜んで応じてくれます。
「彼女と結婚を考えているのですが、プロポーズのタイミングがなくて・・」
「一人暮らしを検討しているのですが、なかなか実家を出るきっかけがなくて・・」
上司との飲み会お礼
上司との飲み会では、必ずお礼を忘れてはいけません。いくつかのお礼のタイミングがあるので、ポイントを抑えておきましょう。
口頭でのお礼は3回
上司との飲み会のお礼は、基本的にメールで伝えるのが常識です。しかしメールは、あくまでも改めて気持ちを伝える手段となります。
まずは口頭でのお礼をその場で伝えることを忘れないようにしましょう。口頭で伝えるシーンは、全部で3回あります。
一般的に上司は、飲み会の料金を多めに負担してくれます。しかし、あくまでも上司の判断でおこなうものです。支払いの前にお礼を言うと催促になってしまうので気をつけてください。
会計が終わり、上司が多く負担してくれていた場合にはお店を出るときにお礼しましょう。「ごちそうさまです」と一言忘れずに伝えてください。
その後、お店から駅まで歩き電車やタクシーで帰るときには再度お礼を伝えます。「今日はありがとうございました」と飲み会そのもののお礼を上司の目を見て伝えましょう。
最後の1回は、翌日の朝です。しつこいと思わずにきちんと昨夜のお礼を伝えましょう。「おはようございます。昨日はありがとうございました。」この一言で印象が変わります。
当日中にメールでもお礼する
上司へのお礼は口頭で伝えるのは常識ですが、メールを送るのもビジネスマナーです。必ず飲み会の当日にお礼のメールを送るようにしてください。
目安としては飲み会で別れてから、1~2時間後です。帰宅中にメールを作成しておき、自宅についたら送信すると良いでしょう。
メールの内容は、長々と書くのではなくシンプルに簡潔にまとめるようにしてください。
①宛名
②お礼
③エピソード
④締めの挨拶
この4部構成でまとめるようにしましょう。定型文通りにするのではなく、飲み会で印象に残っていることを具体的に記載したほうが効果的です。
いくつかテンプレートに沿って紹介していきます。
■テンプレート①■
〇〇課長
本日はありがとうございました。
〇〇課長と仕事ではできないお話までできて、とても嬉しかったです。
また個人的な相談にまでアドバイスをいただき、大変勉強になりました。
課長のお言葉を今後の自分に活かしていきたいと思います。
また、ご一緒の機会をつくっていただければ幸いです。
ありがとうございました。
■テンプレート②■
〇〇課長
本日はとても楽しい時間をありがとうございます。
飲み会にも関わらず仕事の相談をしてしまい、申し訳ございません。
しかしアドバイスを伺うことができ、私にとって貴重な時間となりました。
ぜひお時間があるときに、またご一緒させてください。
ありがとうございました。
■テンプレート③■
〇〇課長
本日はごちそうさまでした。
料理が美味しくて、雰囲気も良いお店でとても楽しい時間を過ごすことができました。
また課長と共通の趣味があることがわかり、とても嬉しかったです。
ぜひまた釣りの話ができたら嬉しいです。
お礼が遅くなり、申し訳ございません。
ありがとうございました。
上司部下の関係性をまずは意識!
上司との飲み会は、友人や同僚と同じように楽しければ良いというわけではありません。飲み会であっても上司という立場を忘れずに過ごす必要があるでしょう。
そこで、まずは上司と部下という関係を忘れずにビジネスマナーを心得てください。そして飲み会で上司との良好な関係を築けるようにトーク術も学んでおいてください。
飲み会で良い関係を作り、そしてお礼のメールまで忘れずにできれば完璧です。飲み会というものを自分にとって有意義な時間にできるようにしてくださいね。