謝罪する
もし実際に聞かされてしまい、言い逃れできない状況であれば謝罪するのが一番です。言葉にしてしまったものは消去できません。
もうひたすら謝ることでしか対処できないこともあるでしょう。もちろん謝罪しても、上司の怒りはすぐにはおさまらないはずです。しばらくは目の敵にされることも覚悟してください。
職場での居心地も悪くなります。仕事も任されないことが増えてくるでしょう。嫌味を言われることもあるかもしれません。
それでも会社を辞めたくないのであれば、ひたすらしがみつくしかないのです。そして悪口を言ってしまったことを反省しましょう。
一度壊した信頼を修復するのは、とても大変なことです。それでもコツコツと部下として信用してもらえるように努力していくしかないでしょう。
余計な言い訳はせずに、素直にストレートに謝罪して努力してください。いつかきっと笑い話になる日がくると信じて頑張ってみると良いですね。
話し合いをする
悪口を言うのは、もちろん良いことではありません。しかし何かしらの不満があるからこそ、つい口に出てしまったことでもあるでしょう。
上司に悪口がばれてしまったと認識した時点で、上司に話し合いの場を設けてもらってください。そして自分が抱いていている不満を上司に伝えてみましょう。
あえて自分からぶつかりにいくことで、悪口を言っていたという印象が消えます。正面から話してくれたことで、印象が良くなるのです。
ただし話し合いは、愚痴や不満を伝える場ではありません。相手は上司ですから、失礼がないように改善要望として丁寧に伝えてください。
たとえば、【上司の業務指示が悪いせいで部署内の効率が悪い】とします。このまま伝えてしまうと上司は不快な気持ちになるでしょう。
『デイリーミーティングをして毎朝個人の業務把握をするのはどうでしょうか?』
『業務を細分化した方が、よりスムーズに業務が進むかと思うのですがいかがでしょうか?』
このように改善案を用意してアドバイスをもらいましょう。すでに悪口はばれてしまっている場合でも、言い方を変えて話せば信頼関係も修復できることがあります。
どうにか誤魔化す
悪口がばれてしまった状況にもよりますが、どうにか誤魔化す手段を考えてみましょう。真実を認めてしまえば、もう動かすことはできません。
しかし認めずに誤魔化しとおすことで、真実はあやふやなまま風化されていくこともあります。ずるい手段ではありますが、誤魔化せるのであれば双方のためにも一番良いことです。
もし『私の悪口を言っていると噂で聞いたぞ』と直接言われたとします。その場合は、まず『言ったことはありません』と否定してください。
『部長が前回述べていた案件に関しては、否定的な意見を述べたこともあります』
『部長自身を悪く思ったことは一度もありませんし、ましてや悪口など言うはずがありません』
『もしかしたら〇〇さんのことを話していたのを誰かが勘違いしたのではないでしょうか』
このように嘘でも正当そうなことを並べてみましょう。あらかじめ考えてスラスラと言葉を出せば、上司もそれ以上何も言えなくなるはずです。
言い訳をする
何事も言い訳は見苦しいものですが、言い訳することのメリットもあります。何も言わないよりは対処になるので頭に入れておきましょう。
浮気をした男性をイメージしてください。確実に浮気の証拠が出てきても、認めずに言い訳ばかり訴えてきますよね。
この言い訳をするという行為には『許してほしい』という気持ちが含まれています。もし男性が恋人に愛情がなければ、言い訳などせずに浮気を認めて別れてしまえば良いですからね。
つまり浮気の言い訳を懸命にするということは、どうしても別れたくないということでしょう。嘘でも見苦しくても、必死にアピールしている証拠です。
部下が上司に必死に言い訳することは、上司を嫌いなわけではないという証拠です。そして上司の下で働きたいというアピールにもなります。
『いや今のは悪口ではなく、褒めていただけです』
『というか課長の話ではなく、〇〇さんのことを話していただけです』
『むしろ課長はいつも私たちのことを一番に考えてくれて感謝しています』
言い訳をしながら、褒める作戦に切り替えていきましょう。悪口がばれたら咄嗟に出る言い訳をいくつか考えておけると良いです。
何もなかったように振る舞う
大人の対処法として、何もなかったように振る舞うのが良いときもあります。時間が解決してくれるのを待つのが、一番当たり障りのない方法です。
悪口を聞かれると、とても気まずいでしょう。しかし悪口を言われた上司も気まずさを抱えながら仕事をしています。
できれば触れてほしくないと考えている上司もいるでしょう。だからこそ今まで通りに平常心をたもって仕事をするのです。
最初は嫌な空気になるかもしれませんが、1ヶ月もたてば何事もなかったようになるでしょう。もちろん表面上の関係しか築けませんが、それでも支障はないのです。
人事に相談する
悪口がばれてしまったときには、第三者に仲介してもらうのも一つの方法です。少し大事にはなってしまいますが、人事部に相談すると間に入って解決してくれます。
会社にもよりますが、人事部は採用や教育だけではありません。人間関係を構築するのも人事部の役目の一つです。相談することで、何か良いアドバイスをくれるでしょう。
もちろん相談するときは、上司を下げるようなことを言ってはいけません。悪口言ったことを反省して、きちんと伝えるようにしてください。
とことん対立する
どうしても上司との関係がうまくいかないこともあります。意見が合わずに、お互いに嫌悪感を抱いてしまうこともあるでしょう。
そのようになったら、無理に修復するのは難しいかもしれません、悪口がばれたことをきっかけに、とことん対立するのも一つの方法です。
対立してしまうことで、ストレスが軽減されていきます。今まで秘めていたものを外に出せるようになるだけでも解放感があるでしょう。
相手は上司なので対立すれば、立場や状況が悪くなる覚悟も必要です。それでも自分を出すという意味では、ストレスを抱えずにすむでしょう。
泣きに入る
悪口がばれてしまったら、『泣く』という幼稚な技も有効な場合があります。社会人が涙を見せるのは好ましいことではないでしょう。
しかしだからこそ、それほど反省しているという意志表明にもなります。またそれほど辛い気持ちを抱えていたというアピールにもなるでしょう。
『ごめんなさい』
『悪口を言ったつもりはなかったんです』
『ただ自分が認めてもらえないイライラを人のせいにしてしまいました』
このように被害者のふりをして泣いてください。ここまで言われてしまうと上司も許すしか方法がなくなります。上司と2人きりの場所で、最高の泣きを見せてみましょう。
飲みに行き距離を縮める
悪口がばれてしまうと気まずさから距離をとってしまいます。しかし一度離れてしまうと、なかなか修復することはできなくなるでしょう。
そこで、あえて飲みに誘って距離を縮めてみてください。お酒の席であれば、少しライトに話ができるものです。そこで悪口を言ってしまったことの弁明をしましょう。
『雨降って地固まる』という言葉があるように、もしかしたらより絆が深まるかもしれません。悪口がばれたことをプラスの効果に変えられるように努力してみてください。
異動や転職する
悪口がばれてしまい、立場も居心地も最悪の状況になることがあります。時間がたっても風化せずに、悪い状況が続くこともあるでしょう。
自分でまいた種ではありますが、こうなったら異動や転職も視野に入れてください。我慢することだけが良いことでも偉いことでもありません。
未来が見えない職場にいるよりも、未来ある職場に向かう方が大切です。忍耐ばかり鍛えても良いことなどないでしょう。
一度人間関係をリセットし、次の職場では安易に人の悪口を言わないように気をつけてください。きっと成長した自分になれるはずです。
悪口がバレたら適切な対処法を選ぶ
上司に悪口がばれるというのは、クビも覚悟しなくてはならない事態です。やはり悪口は人に言わないというのが、一番の対策になるでしょう。
しかしばれてしまったのであれば、次の手を考える必要があります。後ろばかり見ないで、一番良い対処法を考慮して実行してみてください。
大人だからこそ知恵を使って、悪口がばれたことを好転させられるよう頑張ってみましょう。きっと努力は報われるはずです。