【上司へのメール】締めの言葉のポイント&例文とは?

上司

上司へメールを送るとき、タイトルや文頭を意識する人は多いです。メールで最初に目にする部分ですので、もちろん丁寧に考慮して作成する必要があるでしょう。

しかし実は同じくらい大切なのが、締めの言葉です。【終わり良ければ総て良し】という言葉があるように、締めの文章によってメールの印象が変わってきます。

最後まで気持ち良く読んでもらうために、締めの言葉を適切に選んでください。そしてメールとしてのまとまりをつけるようにしましょう。

今回は上司へのメールで締めの言葉のポイントと例文を紹介していきます。ぜひ参考にしてビジネスメールの作成をしてください。

【上司へのメール】締めの言葉のポイント&例文とは?

締めの言葉の重要性

締めの言葉はなぜ重要かというと、文章の印象を大きく変えるからです。またまとまりのない文章でも、締めの言葉で一つでうまくまとめることができます。

これによりメールとて上司に与える印象・記憶・効能が変わってくるでしょう。必ず締めの言葉を適切に選ぶようにしてください。

  • 締めの言葉がないメール
  • 【〇〇課長

     昨日はありがとうございました。
     部長に営業同行をしていただき、大変勉強になりました。
     次回からの自分の営業に活かしていきたいと思います。】

    締めの言葉がないと、中途半端な印象を受けます。お礼メールだということは伝わるのですが、あまりメールの本質が伝わってきません。

    どことなく急いで作成したような印象も与えてしまうでしょう。結局何が言いたいメールなのかと曖昧なままとなってしまいますよね。

    このメールの締めに、【本当にありがとうございました】と一言あるだけで印象が変わります。感謝の気持ちを伝えたいお礼のメールなのだということがよくわかるでしょう。

    またお礼メールとしてのまとまりを感じることもできます。最後の締めくくりがあるかないかによって、これだけ印象が変わるのです。

  • 締めの言葉が適切でないメール
  • 【〇〇課長

     昨日は楽しい時間をありがとうございました。
     課長の素敵な話を聞くことができて、貴重な時間を過ごすことができました。
     ぜひまた課長とご一緒できたら幸いです。
     今後も活躍をお祈りしています。】

    締めの言葉は何でも良いわけではありません。メールの内容に応じた適切な言葉選びをすることが重要となります。

    まとまりを出す締めの言葉が適切でないと、余計にメールがちぐはぐしてしまうのです。最終的に上司に伝えたいことがわからないままとなってしまうでしょう。

    お礼のメールなのに、締めの言葉で応援の言葉を選ぶというのはあり得ないことです。なんでもメールに詰め込もうといせず、簡潔に必要な言葉だけを選定してください。

    自分の気持ちをシンプルに伝えることが大切です。上司も時間がない中でメールを確認するので、すぐに認識してもらえるようなメール作成を意識してください。

  • 締めの言葉が長いメール
  • 【〇〇課長

     お疲れ様です。
     昨日の会議では、お力添えをいただきありがとうございました。
     至らぬ点も多々あり、申し訳ございません。
     今回学んだことを次回から活かしていきたいと思います。

     本当にありがとうございました。
     また今後もご指導いただきますようよろしくお願いいたします。
     いつかご飯などご一緒できたら幸いです。
     暑い日が続いているのでお身体ご自愛ください。】

    締めの言葉というのは、メールの結びとなるものです。締めなのに長々と書いていては、締めの意味がありません。

    必ず一文でまとめあげるということを心得てください。書きたいことが色々あっても、今回のメールの意図から外れないように気をつけましょう。

    締めの言葉のマナー

    締めの言葉にも、マナーが存在しています。まずはポイントとなるマナー三原則から紹介するので、知っておいてください。

    マナー①相手によって使い分ける

    締めの言葉は、メールを送る相手によって使い分ける必要があります。同僚や先輩であれば、あまり丁寧すぎる言葉よりも柔らかく親しみのある言葉の方が良いでしょう。

    上司へのメールの場合には、いくら親しい上司であっても柔らかい言葉は選びません。関係が良好であっても上司へのビジネスメールということを意識してください。

    少し丁寧すぎるくらいでも失礼なことはありません。礼儀正しい締めの言葉選びをするようにしましょう。

    マナー②丁寧な敬語を選ぶ

    上司へメールを送るとき、依頼やお願い事をする場合もあります。締めの言葉で念を押すように依頼することが、命令しているようなニュアンスになることもあるでしょう。

    【〇〇の件、よろしくお願いします】
    【確認をお願いします】
    【送付くださいますようお願いします】

    これだけだと、少し上から目線に感じてしまいます。それで怒るような上司はいないかもしれませんが、失礼にあたる文面になってしまうので気をつけたいものです。

    依頼やお願い事をするときには、丁寧な敬語でありクッション言葉を用いるようにするのがマナーとなります。

    【ご面倒おかけしますが、よろしくお願いいたします】
    【大変お手数ではございますが、ご確認くださいますようお願いします】
    【誠に恐縮ですが、送付くださいますようお願いします】

    一言クッションを入れるだけで謙虚な文章になるのです。命令されているのではなく、下から依頼をしているというのが表現されています。

    とくに締めの言葉は、クッション言葉を入れて丁寧な敬語で伝えるようにしてください。

    取り急ぎというフレーズに注意

    締めの言葉でよく使用される【取り急ぎ】という言葉は注意が必要です。適切な使い方をしていれば良いのですが、基本的には急いで書いたことを伝える言葉です。

    長い文章で気持ちを伝えたあとに【取り急ぎ、御礼申し上げます】と入れると違和感があります。急いでいないのになぜなのかと感じてしまうでしょう。

    間違いではないですが、上司にはなるべく使用しない方が良いです。どうしても急いでいて用件のみになってしまったときのみ締めに使ってください。

    【取り急ぎ用件のみにて失礼いたします】
    【取り急ぎメールにて失礼いたしますが御礼申し上げます】

    締めの言葉の常套句を知っておく

    ビジネスシーンでは、いくつかの常套句があります。これらを締めの言葉に変換していくつか知っておきましょう。

    あとは状況に合わせて常套句を選ぶだけで良いのです。締めの言葉は、そこまで柔軟に作成する必要がないので基本を心得ておいてください。

    ■よろしく
    【よろしくお願いします】
    【何卒よろしくお願い申し上げます】
    【大変勝手ではございますが、よろしくお願いいたします】

    ■検討ください
    【ご返答いただければ助かります】
    【ご教示願えれば幸いです】
    【お手数ですが、ご検討くださいませ】
    【ぜひ一度ご覧いただけますようお願い申し上げます】

    ■以上〇〇でした
    【まずは謹んでご案内申し上げます】
    【取り急ぎ御礼申し上げます】

    ■連絡ください
    【ご連絡を賜りますようお願いいたします】
    【恐縮ですがご連絡をお待ちしております】
    【ご連絡いただけますと幸いです】

    ■ごめんなさい
    【お詫び申し上げます】
    【重ねてお詫び申し上げます】
    【深くお詫び申し上げます】
    【ご容赦くださいますようお願い申し上げます】

    これらが常套句となりますので、頭に入れておくと使いやすいです。

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