仕事の仕方を工夫する
仕事で大切なのは『効率化』です。同じ仕事量でも効率良くできる人は、半分の時間で片付けることができます。逆に効率が悪いと倍かかってしまうこともあるでしょう。
そこで上司から仕事が入るのも前提とした仕事の仕方を考えてみてください。頼まれる仕事を自分のやりやすいようなやり方やはかどるような手順にして取り組みます。
働かない上司から回ってくる多量の仕事をストレスに感じないようにするのです。自分なりの仕事の仕方があると、不規則な仕事パターンにも柔軟に対応できるようになるでしょう。
仕事を効率的に行う方法として、手帳を持つことがおすすめです。仕事手帳を作り、日・週・月でそれぞれスケジュールを組むようにしましょう。
①まずは締め切りが明確なものを赤字で月間に記入
②月間より具体的な業務内容を週間で組む
③前日に月間・週間に基づいて1日の業務スケジュールを組む
この①~③を手帳で管理することで仕事はスムーズに進みます。すべて余裕を持って、上司からの急な仕事枠を空欄にして確保しておくと良いでしょう。
こうしておくと上司から押し付けられた急な業務もイレギュラーに感じません。自分の日々で当然の業務だと思っていれば苦痛にもならないのです。
自ら率先して動きいら立ちを防ぐ
上司から仕事を押し付けられて不満を感じるのは、すべてが受動的であるからです。強制や命令をされることがストレスになるのでしょう。
そこで受動的ではなく、能動的に上司の仕事をするように意識を変えてください。「仕事をこなすのは自分」と捉えて自分から仕事を探しに行くのです。
受動的とは他から働きを受けること、そして能動的とは自ら働きかけることです。能動的の類義語として、主体的・積極的・自発的という言葉もあります。
能動的に働くだけで、ストレスは解消されます。指示されるのではなく、自分で考慮して率先して仕事をすることでやりがいになるのです。
これは「勉強しなさい」「お手伝いしなさい」と子供に言うとやる気をなくしてしまう現象と同じです。何も言わない方が子供は生き生きと勉強やお手伝いをするでしょう。
「次は何ですか?」「何かすることはありますか?」など率先して聞いてください。そうすれば上司が仕事しないのを見て苛立つのを防ぐことができるのです。
将来のための良い経験をしていると捉える
上司が働かないというのは、マイナスでしかないように思えますよね。しかしプラスの観点で考えるようにすると、実は隠れたメリットがあります。
それは、上司の仕事が経験できることです。上司が機能していない中で仕事を回しているということは、他の人が上司並みの判断や決断をしている証拠でしょう。
事実上は上司がいなくても成り立つ人材の集まりに成長しているわけです。つまり働かない上司を持つ部下は、将来のための良い経験ができています。
上司の仕事を引き受けていることで、将来必ず役に立つときがくるものです。そう前向きに捉えて感謝するようにしましょう。
上司から信頼されていると考える
仕事をしない上司であっても、立場やプライドだけは気にします。自分が押し付けた仕事でミスがあっては困るので、慎重に人選しているのです。
つまり上司が仕事を押し付けてくるということは、信頼され認められている証拠です。才能があるからこそ、すべて一任されているのでしょう。
逆に仕事を任されていない人は『仕事ができない上司にさえ認められていない人』なのです。業務が多くて大変ですが、信頼されている有能な社員であると前向きに捉えてみてください。
本音をぶつける
あまりにも上司の行動がひどく不満がたまった場合には、本音をぶつけてみましょう。本音を吐き出せるようになれば逆に仕事がしやすくなることもあります。
もちろん怒らせてしまう可能性もあります。揉めてしまうことにもなるかもしれません。それでも何も言わなければ、何も変わらないです。
『雨降って地固まる』
弱い地面は、放っておくと余計に脆く崩れていきます。雨が降って基盤を壊してこそ、綺麗に固まることもあるのです。
一度上司に雨を降らせてみましょう。天候が回復した時には、上司が気持ちを改めてくれている可能性もあります。
ここでポイントとなるのは、苦情ではなく本音を伝えるということです。本音とは、本来もっている心の言葉となります。
「仕事を押し付けられて正直迷惑している」
「なんで仕事をしない人が上司なのか疑問」
「いつも眠そうにしているのが不快」
このような本音がいくつかあるでしょう。それを包み隠さずにそのまま伝えるのです。理論立てる必要なく、本音で語ります。
できればお酒が少し入った飲みの席だと良いかもしれません。あまりに直球で率直な本音に、上司の心も動かされるはずです。
勇気のいることですが、ぜひ本音で向き合うという気持ちも持ってみてください。現状維持を打破するきっかけになるでしょう。
仕事をしない上司を持ったらチャンスと思い込む!
上司が仕事をしないせいで、毎日残業続き。負担もストレスも日々増え続けているという人もいることでしょう。
仕事をしない上司の下で働くことになったからには、まずは自分が変わりましょう。これはチャンスだと捉えてください。
前向きに意識を持ち、仕事のスキルを上げてください。自分が変わることで、上司を変えられる力や自信を持つことができます。
そうすれば仕事をしない上司で悩むこともなくなるでしょう。充実した毎日を送れるように、ぜひストレスの原因となる上司をうまく対処してくださいね。