上司の言葉には大きなパワーがあります。上司が気軽に放った一言でも、部下にとってはプレッシャーに感じてしまうこともあるでしょう。
実際に若手社員のほとんどが毎日の業務にプレッシャーを感じています。そして過度なプレッシャーがストレスとなり、精神的に追い込んでいるのです。
プレッシャーとは、ときに相手の背中を押す良い効果をもたらします。しかし一方では、相手に重圧をかけて押しつぶしてしまうことでもあるのです。
そこで今回は部下がプレッシャーを感じる上司の言葉を紹介します。状況に合わせてプレッシャーの言葉を使うように把握しておいてください。
部下がプレッシャーを感じる上司の言葉13選とは?
言っている意味わかる?
これは世代の違いによる言葉でもあるでしょう。上司としては、必死に説明をしたり説教をしたりしています。しかし若手社員は反応が鈍いことが多いのです。
『はい』とも『いいえ』とも言わずに、ただ茫然と話を聞く部下。おそらく上司が部下だった時代には、ありえなかったことなのでしょう。
そのため『本当に理解しているのか?』という気持ちから出る言葉です。上司からすればプレッシャーをかけているつもりはなく、本当に意味を理解しているのか疑問なのです。
しかし部下からすると見下されているような気持ちになるのでしょう。馬鹿にされているような言葉なのです。
また理解の強要をされているようでもあります。『わかるよね?』『わかるでしょ?』と圧力をかけられているようで、プレッシャーに感じるのです。
そんなこともわからないのか
『そんなことも』という言葉に、部下を見下す真意が込められています。この言葉を言われると『すみません』と謝罪するしかないですよね。
上司からすれば、『そんなこと』かもしれません。長年の知識や経験で常識となっていることだって多数あるでしょう。
しかし部下からすれば『そんなこと』ではないのです。初めて知ることや経験することも多く、わからないのも仕方のない範囲の場合もあります。
この経験の差から、つい上司は口にしてしまうのでしょう。わからない部下にイライラしてしまい、放ってしまう言葉なのです。
しかし部下からすれば、わからないことを『わからない』と言えなくなります。常になんでも理解していなくてはならない状況が大きなプレッシャーとなるのです。
期待しているよ
上司にとっては本心であり、部下のモチベーションを上げる言葉なのでしょう。しかし期待という言葉が重圧になってしまう人もいます。
この言葉は伝える人を選ぶべきです。部下によって、『期待』をプラスにできる人とマイナスにしてしまう人がいます。
まずプラスにできる人とは、自分に自信がありポジティブなタイプです。また負けず嫌いな人もプラスのパワーに変えることができます。
『自分ならできる』『期待に応えることができる』『見てろよ』と闘志を燃やして頑張ることができるでしょう。期待することで成長していけるのです。
マイナスにしてしまう人は、自分に自信がなく真面目で責任感が強いタイプです。またネガティブ思考でもあります。
『期待を裏切るわけにはいかない』『失敗したらどうしよう』『今の自分ではだめなのか』と落ち込みます。そして期待がプレッシャーになってしまうのです。
部下がどのようなタイプなのか見極めて声をかけるのが良いでしょう。また部下は深読みせずに言葉を受け取るようにするとプレッシャーを感じにくくなるのです。
あれ、どうなってる?
上司は部下の仕事の進捗状況を確認するのも業務の一つです。しっかり管理して把握しておかなければいけません。
しかし上司も多数いる部下の案件をすべて把握できるわけではないです。そこで便利な追い込みとなるのが『あれ、どうなってる?』という言葉でしょう。
この言葉では誰にでも通じるものであり、聞かれると気が引き締まります。親が子供に「勉強は?」「宿題は?」「テストは?」と圧力をかけているのと同じです。
あえて進捗状況をチェックすることで、プレッシャーをかけます。言う人が思う以上に、言われている人は苦痛に感じてしまうのです。
なにか面白い話して
業務外に無茶ぶりしてくる上司も多くいます。ランチや飲み会の席で『なんか面白い話ないの?』『笑えるのお願い』などとプレッシャーをかけてくるのです。
上司からすれば、単にその場を盛り上げようとしているのかもしれません。しかし盛り上げ道具にされた部下は苦痛でしかないでしょう。
実際このような前振りをされると、面白い話なんてできないですよね。ハードルが上がることで、笑いも起きなくなってしまいます。
他の人に頼むからいい
プレッシャーの言葉には大きく分けると二通りあります。一つは期待の意味を込めているプレッシャーです。プラスに変えることのできる良い圧力だといえます。
もう一つは諦めのプレッシャーです。もう何も期待していないということを通達されてしまいます。これはマイナスであり精神的にも苦痛を感じてしまうでしょう。
仕事をしようとして『他の人に頼む』とあからさまに言われるとショックですよね。『君には無理だ』と完全に否定されているのと同じでしょう。
怒られるのは、まだ期待されている証拠です。もう仕事を任せてもらえないのは、怒られることよりも辛いことだといえます。
何も理由なく他の人に仕事が流れてしまうのは、上司からの無言のプレッシャーです。仕事をしているうえで一番嫌な言葉だといえるでしょう。