コミュニケーション能力を高める
『上司と部下の関係を改善する』と重く考えると難しくなるでしょう。そこで全般的なコミュニケーション能力を向上させることを意識してみてください。
コミュニケーション能力が上がれば、自然と上司との関係も改善されます。また仕事も円滑に進むようになるでしょう。
まずは同調・肯定する
コミュニケーションの基本は、同調・肯定です。人の話を遮ったり否定するようなことはしてはいけません。
どんなに自分とは違う意見であっても、まずは同調して肯定してください。
例えば上司が『今日から朝礼の他にも昼礼と夕礼も実施します』と言ったとします。そしてあなたは必要ないことだと思ったとしましょう。
その場合、
『皆で集まって報告し合うのはとても良いですよね。素敵なアイディアですね。』
と賛同する意見を述べてください。
そのうえで、
『しかし皆の集まれる時間は朝のみになる可能性が高いです。』
と自分の意見を述べてください。
この賛同というクッションが入るだけで、相手は納得しやすくなります。自分の意見も聞き入れてくれるようになるのです。
価値観の相違も新しい発見にする
人は100人いれば100通りの考えがあって当たり前です。皆同じ意見では、世の中つまらなくなってしまいますからね。
似ている価値観の人もいれば、正反対である人もいます。だからこそ人付き合いは難しく、そして面白いものなのです。
上司と部下で相性が悪い場合、価値観が正反対なのかもしれません。しかし同じ職場に正反対の価値観の2人がいるなんて、とても面白いことですよね。
自分にはない発想や発見をすることができるでしょう。自分にはない新しい考えが聞けるなんて、とても恵まれた環境です。
自分とは違う人を排除するのではなく、プラスに捉えてください。それが多くの人の仲良くするコミュニケーションの基本です。
表情豊かに楽しそうにする
人とコミュニケーションをとるのは、誰でも緊張するものです。自信のある人なんていませんよね。
自分がどう思われているか?嫌われていないか?そう心配になる人も多いでしょう。
そこで人とのコミュニケ―ションを取る時には、表情を豊かにしてください。どんなことでも楽しそうに笑顔で対応するのです。
あなたが楽しそうにしていると、話している人も安心します。自然と心を開いてくれるようになるでしょう。
少しオーバーなくらいに表情を作り、笑ったり驚いたり歓喜したりしてください。それだけで一緒にいて楽しい存在になることができます。
関係を改善したい人との会話も表情豊かに意識することがおすすめです。ぜひ実践してみてくださいね。
どんな言動でも前向きに捉える
人はつい自分にマイナスな方向に意識を働かせてしまうことがあります。一種の防御反応のようなものでしょう。
最初からマイナス思考でいることで、傷つかないようにしているのです。それが人間の自然な心理でしょう。
しかしどんな言動でも前向きに捉えてください。そうすることで、誰のことも好意的に見ることができます。
例えば、
『あなたは優柔不断だ』
と言われたとします。
悪く言われたような気がして嫌な気持ちになりますよね。意志が弱くて、決断力がないと言われているようです。
しかし、ゆっくり物事を考えて判断する人だと言われているのかもしれません。もしかしたら褒められたのかもしれませんよね。
そうポジティブに考えると、言った相手に不快な気持ちになることもないでしょう。あなたの捉え方一つで何事も良い方向に変わっていくのです。
嫌い・苦手という意識を持たない
直感で好き・嫌いや得意・苦手と判別してしまうことがあります。一度嫌い・苦手と感じてしまうとコミュニケーションもうまくできないでしょう。
そこで、余程のことがない限りは嫌い・苦手という意識を持たないようにしましょう。どんな人でも良い部分を見て話すように心がけてください。
上司に対しても同じです。苦手だと思いながら話していても、関係が改善されることはありません。
好きになりたい。仲良くなりたい。そう願いながら話すと、自然と仲が深まっていくものです。自分の気持ちをフラットにしてコミュニケーションをとりましょう。
上司と部下の関係が上手くいかないのはよくあること!
上司と部下の関係を改善させるのは、簡単なことではありません。しかし難しいことでもないのです。
まずは自分の意識を改善させてください。そして上司との距離感やコミュニケーションをうまく取れるように考えてみましょう。
少しずつでもあなたが改善したいと思えば、必ず良い方向に進むはずです。焦らずゆっくりと距離を縮めてみてください。