【あまり接点がない上司】異動する上司へのメッセージの書き方
上司であっても、あまり接点のない人もいますよね。接点がない場合は、指導されたこともないので御礼も書きにくいかもしれません。
エピソードもないので、メッセージの内容に困ることもあるでしょう。それでも基本の文型に沿えば、きちんとメッセージを書くポイントがあります。
ぜひ参考にしてください。
【栄転の場合】スタンダードな文章
【〇〇課長、〇〇へのご栄転をお喜び申し上げます。
直接仕事をする機会は少なかったですが、〇〇課長の仕事に対する姿勢には学ぶことが多かったです。
新しい部署に行かれましても公私に渡り、益々ご活躍されますようお祈りいたします。
本当にありがとうございました。】
あまり具体的なことがないのですが、ただの定型文にしないように一文はアレンジしてください。
栄転のお祝いの後に、接点はないけれど部下として学んだことを書くと良いです。そして最後に絞めの挨拶を入れましょう。
接点はなくても、挨拶はしているはずです。上司としての仕事ぶりや雰囲気は、感じることができるでしょう。その気持ちを書いてみると良いですね。
【異動の場合】スタンダードな文章
【〇〇課長、今までお世話になりました。
いつも〇〇課長の凛とした姿を見ると、身が引き締まりました。
勝手に憧れていたので、とても寂しいです。
〇〇に異動しても、素敵なままでいてください。
今後の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
ありがとうございました。】
接点はなくても目で見て感じていたことをメッセージに書きましょう。それだけでも親近感がわきます。
接点のない上司が異動するからといって適当に書くようなことはいけません。いつかまた自分の上司になることも考えられますからね。
記憶をたどりつつ、良いメッセージを心をこめて書くようにしてください。少しでも印象に残しておくことが大切です。
【寄せ書き編】異動する上司へのメッセージの書き方
【〇〇課長、今までお世話になりありがとうございました。
課長に教えていただいたことは絶対に忘れません。
お身体に気をつけて、これからのご活躍をお祈りしています。】
寄せ書きの場合、1枚の色紙に部署内でメッセージを書きます。長くても3文ほどにまとめる必要があるでしょう。
そこでスタンダードな一文を知っておいてください。スペース的に書ききれない場合には、感謝と締めの挨拶の2文にまとめましょう。
寄せ書きは、同じような文章ばかりになってしまうのでアレンジ文章もいくつか紹介します。上司との関係を考慮して書いてくださいね。
【〇〇課長、今までお世話になりありがとうございました。
課長との飲みにケーション、まだまだこれからも続けていきたいです。】
【〇〇課長に教えてもらったこと、一生忘れません。
私にとって最高で最強の上司です。
今までありがとうございました。】
【〇〇課長が異動されてしまうなんて寂しさしかありません。
でも課長は永遠に私の上司です。
これからもバシバシ叱ってくださいね。】
【〇〇課長、今までありがとうございました。
あまり食べすぎず、飲みすぎず・・お身体に気をつけてお過ごしください。】
【〇〇課長は私の憧れです。
これからも課長の背中を追い続けます。
大きな背中を見せ続けてくださいね。】
短い文章だからこそ、ギュっと関係性と想いを詰め込んで表現しましょう。上司にその気持ちは伝わるはずです。
もし寄せ書きで伝わらない場合は、個別で手紙を用意すると良いでしょう。ただし退職ではないので、悲観した感情は避ける方が良いです。
異動する上司へのメッセージのポイント
テンプレートをいくつか紹介しましたが、ここからはポイントを紹介します。上司へのメッセージに正式な決まりはありません。
だからこそポイントを抑えたうえで、自分なりにアレンジをしてください。上司への気持ちは定型文よりも気持ちが大切です。
冒頭の挨拶
まずは親しくても関わりがなくても、冒頭の一文はしっかり伝えることが大切です。名前と役職を入れて、誰に向けて書いているかも明確にすると良いです。
栄転の場合、
【〇〇へのご栄転おめでとうございます】
【〇〇へのご栄転をお喜び申し上げます】
とお祝いの言葉から始めてください。
異動の場合、
【〇年間、本当にお世話になりました】
と感謝の気持ちから始めましょう。
最初と最後は特に丁寧に書くよう意識をしてください。
感謝の気持ち
異動のメッセージで一番伝えなければいけないのは、感謝の気持ちです。自分を育ててくれたことを素直にシンプルに伝えましょう。
【今まで本当にありがとうございます】
【ご指導いただいたことに感謝の気持ちしかありません】
遠まわしな表現や言い回しではない方が心に響きます。部下として心から感謝の気持ちを伝えてください。
具体的なエピソード
定型文をコピーした内容だと感謝の気持ちも伝わりにくいです。できればあなたと上司の間で一番印象深いエピソードを入れると良いです。
仕事でもプライベートなことでも良いでしょう。思い返してみて、真っ先に頭に浮かぶ出来事について触れてみてください。
【飲みすぎて歩けなくなり〇〇さんに抱えられて家まで送ってもらいました。情けなくて反省していた私に「それも経験だし思い出だよ」と笑顔で言ってくれたこと。本当に救われました。】
【一緒に先方に謝罪しに行ってもらい、泣きながら帰った日。あの時、何も言わずに責任を引き受けてくれた背中が忘れられません。】
このようなエピソードは、上司も思い出してくれるものです。懐かしい気持ちで心が温かくなります。
メッセージの内容に色がつき、それだけで深みも出ますよね。書き写しただけの綺麗な文章より、とても嬉しいものなのです。