必要最低限に対応する
理不尽な上司がいる場合は、必要最低限に対応するようにすると良いです。本来であれば、無視してしまいたいでしょう。しかし上司である以上、存在を消すことはできません。
挨拶や仕事の請負いなどの対応は必要です。ここは仕事だと言い聞かせて、目を見て笑顔で対応するようにしてください。
ただ、それ以外のことに関しては一切関わりを持たないのです。会話も連絡もする必要はありませんので、遮断してしまいましょう。
飲み会だって無理に参加することはありません。参加しても関わりを持たなければいけないことはないでしょう。
とにかく最低限のことだけの対応をしていると理不尽さを感じなくなります。オンとオフのスイッチをうまく切り替えるようにして、上司の対応をするようにしてください。
はっきりと伝える
とても勇気のいることですが、理不尽な言動は上司に伝えるのも付き合い方の一つです。思っていることを声にしてこそ、コミュニケーションが生まれますからね。
例えば、
「指示が一貫していない」
「昨日と今日とでは言っていることが全然違う」
という理不尽な点を明確に伝えてみましょう。
この時の注意点としては、他の社員のいない場で時間を作ってもらい話すことです。また度重なる理不尽な言動があった時のみに伝えるようにしてください。
理不尽な上司は、自己中心的な人が多いと最初にお伝えしました。自己中心的な人は『世界は自分中心に動いている』という考え方の人です。
つまり人の立場になって物事を考えることができません。理不尽であることにも自分自身で気がついていないというわけです。
指示が一貫していないのも、その時の自分の良いように指示しているからでしょう。気持ちの動きで指示も変わるのです。
理不尽なことを教えてあげることで、上司が自分を改めるきっかけにもなるでしょう。そして改善する努力をしてくれるかもしれません。
ただし揉めることも覚悟する必要はあります。上司も部下にストレートに意見されると、威嚇したくなってしまうでしょう。
それでも揉めた末に、雨降って地固まることもあります。最高のパートナー関係になることも期待できるのです。
抗議する
自分の精神コントロールや努力では対処できないこともあります。あまりにも理不尽な態度をされ続けて我慢の限界にくることもあるでしょう。
そんな時には、他の人の手を借りて解決していきましょう。社内社外といくつか方法があるので、紹介していきます。
部署内部に相談
理不尽な上司というのは、あなただけが感じているものではないはずです。一緒に部下として働いている同僚や先輩に相談してみましょう。
仮にそこで他の人が理不尽だと感じていないのであれば、あなたの思い込みかもしれません。もしくはターゲットをあなただけに絞っている可能性もあります。
他の部下も同じように不満を持っているのであれば、どう対処すべきか一緒に話し合いましょう。部下が一丸となれば、上司だって太刀打ちできませんからね。
集団ボイコットというのは、このようなことから発足するものです。皆で理不尽な言動を指摘するのも良いでしょう。理不尽なことには対応しないのも全員ですれば効果的です。
1人で抱え込まずに、まずは同じ部署内の人に相談してみてください。それだけでも心の負担が減り、理不尽さにストレスを抱えることもなくなってくるでしょう。
人事部や上司より上の人に抗議
部署内で解決できない場合は、部署外の人に抗議してください。そのために人事部や相談窓口を設けている会社もあるはずです。
もし部署がない場合には、上司より上の人や会社のトップに直談判しましょう。そして組織自体を変えるか、自分自身を他部署に異動させてもらえるように頼んでみてください。
サッカーでいえば、
- キャプテンが理不尽ならコーチへ
- コーチが理不尽なら監督へ
- 監督が理不尽ならサッカー連盟へ
というような流れです。
ここでも複数人で抗議した方が、より信憑性もあるので措置もスピーディーにおこなわれます。不満や愚痴を連ねるのではなく、明確に理不尽な言動を伝えてください。
そして上司の理不尽な言動に対し、
- 困っていること
- 改善のため努力したこと
- 今後の希望
を具体的に伝えましょう。
あなたの抗議の信憑性や重大性が認められれば、必ず動いてくれるはずです。もしそれで何も変わらなければ、会社自体が理不尽だと思い転職を視野に入れても良いでしょう。
法的措置を検討する
最終的に理不尽の限界にきて、心身共に害を及ぼすほどの場合には法的措置も検討してください。労働について強い弁護士に相談してみましょう。
訴えるために、普段から情報収集をしておいてください。ボイスレコーダーで暴言などを録音したり、理不尽な発言や内容のメールをプリントしておくなどです。
時系列にして、日記のように記しておくのも良いでしょう。とにかく少しずつ準備を積み重ねておけば、自分の武器にもなります。
法的措置をとれば、すべては弁護士が主体となり要求や抗議をおこなうので安心です。時間もお金も手間もかかりますが、得るものはあるといえるでしょう。
理不尽な上司とは分かり合おうとしない!
理不尽な上司との付き合い方は、気苦労も多いので大変です。うまく付き合おうとすると、ストレスで体を壊してしまうことになるでしょう。
そこで一番のポイントは、うまく付き合おうとしないことです。適当に泳がせておけば良いのだと、横目で見るくらいの気持ちで対応してください。
それでも気になってしまう時には、覚悟を持って言い返すのも良いでしょう。負担を減らして気持ち良く仕事ができるように願っています。ぜひ実践してみてくださいね。