【上手な付き合い方】
距離を置く
使えない上司との接点が多いと、自分の負担やストレスになります。不安や不満が募り、仕事にも手がつかなくなるでしょう。
しかし、使えない上司は害を及ぼしているわけではないですよね。ただ『使い物にならない』というだけのことです。
そこで距離を置いて、上司や仲間と思わずに当たり障りなく接するようにすると良いです。否定も肯定もせずに、淡々と社交的に接します。
ただ上司の席に座っている人形だと思えば、気も楽になるでしょう。下手に口出しする上司やパワハラ上司よりも仕事が進みやすいです。
割り切る・期待しない
『上司とはこうあるべき』という概念を持っていませんか?また理想の上司というものの存在を期待してはいませんか?
上司に期待してしまうと、そのギャップに落胆してしまいます。そして不満で理不尽な思いばかりを抱えてしまうことになるでしょう。
そこで自分の考え方を変えてみてください。上司とは使えないものだと割り切るのです。事実を受け入れるだけで、前向きな気持ちになります。
使えない上司であることをベースに考えれば、それも含めた計画をすること可能です。仕事とはそういうものだと割り切り仕事をするようにしてください。
とりあえず言うことだけ聞く
使えない上司の下で働いていると、理不尽な指示・命令をされることがあるでしょう。そんなときには、とりあえず言うことだけ聞くことを意識してください。
例えば、簡単な資料すら作れずに依頼されることがあります。そんなときには、面倒ですが了承して作ってください。
また、的外れな指示をされることもあるでしょう。そんなときにも、まずは素直に引き受けて淡々と従うようにしてください。
とりあえず理解して、引き受けるのです。心を無にして仕事の1つだと割り切っておこなうようにしましょう。
ただし、同意や納得はしない方が良いです。上司を肯定してしまうと、今後もいいように使われてしまいます。上司はますます使えなくなるだけでしょう。
「その通りですね」「わかりました」という言葉は使わずに、「かしこまりました」とだけ言います。引き受ける返事のみを伝えるだけに留めておくようにしてください。
仕事に触らせないようにする
使えない上司と上手く付き合うためには、使えないことを逆手にとるのが良いです。使えない上司をうまく使う方法を紹介しましょう。
これは夫婦で考えてみるとわかりやすいですね。家事がまったくできない夫は、妻にとって使いものになりません。毎日ストレスがたまるでしょう。
しかし反対に考えてみてくだい。すごく家事のできる夫に、常に家事のチェックや注意をされては余計にストレスになりませんか?
それなら手も口も出さない夫の方が、家のことを自由にできて楽ですよね。そして夫に別のことに専念してもらうように仕向けてしまう方が良いでしょう。
この法則で、上司だって使えないのであれば、仕事に触らせないようにするのです。口も手も出してこないのであれば、仕事は部下で分配してコントロールしてしまうと楽になります。
なんでも決定権があり自由にできるという面では、口うるさい有能な上司よりもストレスがないです。ただそこにいて、上司という肩書きだけ担ってもらえば良いでしょう。
もし上司が仕事に手を掛けたら「偉い立場の上司に仕事をさせるのはめっそうもない」とおだててください。使えない上司はおだてに弱いので、すぐに手を止めます。
使えないことを使うことで、とてもバランスの良い職場になることもあるのです。
スキルアップのチャンスに感謝する
家事のできない母親に育てられた子供は、とても家事ができるようになります。反対になんでも手厚くフォローする母親に育てられた子供は、何もできない子供になるでしょう。
これは極端な話ですが、上司と部下の関係でも同じことが言えます。使えない上司の下で働く部下は、スキルアップするチャンスがあるのです。
上司が使えない分、上司はやっている仕事を自分が経験できます。采配や指令、交渉や決断までおこなうことができるなんて貴重なことですよね。
普通ではできない仕事まですることができることに感謝しましょう。そして自分の能力を高めていくように努力してください。