興味があることだけに集中する
心を閉ざす人は、一見すると何にも興味を示さないドライな人という印象も強いものです。しかしそれでも、さすがに興味があることには唯一心を開いていると言っても良いでしょう。
好きなもの、興味があることだけにはしっかりと集中します。むしろ人には心を閉ざしている分、自分の興味があることには一番大切と思っているような節もあるものです。
例えばよくあるパターンでいえば、他人とのコミュニケーションは全く取らないけれど、趣味には夢中になる人です。
人付き合いは苦手だけどアニメや漫画は好き、人付き合いには興味ないけど趣味の釣りには興味がある、などのパターンですね。
心を閉ざす人は、自分の興味のベクトルが人付き合いではなく、趣味や好きなことに向きすぎているとも言えるでしょう。
そのため周りの人に対しては心を閉ざし、好きなものに対しては心を開いているのです。
感情を表現しない
心を閉ざす人は、とにかく感情の起伏が少ないという特徴があります。感情表現が豊かでないと言っても良いでしょう。
感情をうまくコントロールできず、楽しいときに楽しいという感情を出すのが苦手なのです。だからこそ、心を閉ざす人は、いつでも不愛想な表情をしていることが多いものです。
不愛想な表情をしていても、実は内心ではかなり嬉しいと思っているようなこともあります。ただ感情表現が苦手なので、表情に出ないだけという場合も多いのです。
ですがやはりこの感情表現の下手さから、周りから誤解を受けてしまうことも少なくないです。
例えばいつも不愛想にしているせいで、怒っているように感じられてしまうこともよくあるでしょう。確かに無表情の人やあまり笑わない人は、いつも不機嫌そうな印象を受けますよね。
そのため職場でも、同僚や上司も含めて、当たり障りのない距離感で接されてしまうことも多いのです。怒っていそうな人にたいして、積極的に接したい人はなかなかいませんからね。
結果的に、このように距離を取られることでもっと周りに対して心を閉ざしてしまうことも多くなるものです。
傷つきやすい
心を閉ざす人は、周囲からの言動や評価に敏感なものです。周りの目を気にするのは、自分に自信が持てないからです。自分に自信があれば、周りにどう思われても気になりませんからね。
自分のした仕事がひどい出来だったのではないかと、周りの評価を気にしすぎて心を病んでしまう人も多いです。
実際に少しでも何か周りから辛辣な評価を受けたら、すぐにへこんでしまいます。自分に自信がないがゆえに、「ダメだ」と言われたら「やっぱりダメなんだ」と思ってしまうからです。
傷つきやすさは、自分を守ろうとする心理からきます。周りの評価に敏感に耳を傾けたがるのは、非難されることから自分を守ろうとするからなのです。
心を閉ざす人は、自分の内側にこもり、周りから受ける非難や評価にいつもおびえています。
うまい付き合い方とは?
受け入れる
では、閉ざす人とはどのようにうまく付き合っていけば良いのでしょうか。特徴を見ている限りでは、複雑な心理状態でいることが多く、扱いもなかなか難しそうなものです。
まずは「変な人」「病んでいる人」などと考えて、必要以上に距離を取るようなことはやめましょう。大事なのは、相手の性質を受け入れることです。
環境や周りの人のせいで心を閉ざしているのではないかと思う人もいるかもしれません。しかし、実際には本人の気持ちの問題のことが多いです。
環境に問題があるなら、学校や職場にいる全員が心を閉ざしていないとおかしいですからね。心を閉ざす理由は、個人的に抱えている問題に原因がなのです。
誰でも適応できない場所や条件というものはあるものです。軽蔑するようなことはしないようにしましょう。そのままの性格に接するようにしてみてください。