知ったかぶりをする人の5つの心理とやめる方法とは?

性格

友人との会話の中で知らないことが話題にのぼったとき、つい知ったかぶりをして話を合わせたしまった経験はありませんか?正直に「知らない」と告げるのは、意外と勇気が必要です。

ただ、知ったかぶりをしてしまった後には、自己嫌悪と後悔が待っています。知ったかぶりをしても、つらいのは自分なのです。できればもっと正直に、気楽に生きていきたいものですよね。

そこで今回は、知ったかぶりをする人の心理を学ぶことで、知ったかぶりをしてしまう原因について考えていきましょう。

また、知ったかぶりをやめる方法についても、あわせて紹介していきます。これを読んで、嘘をつかずに楽しく生きていく方法を見つけましょう。

知ったかぶりをする人の5つの心理とやめる方法とは?

知らないことを恥だと思っている

知ったかぶりをしてしまう根底には、自己否定の気持ちがあります。知らない自分を認めたくない気持ちが強いあまり、つい知ったかぶりをしてしまうのです。物知りの人に多いパターンです。

たとえば、歴史について詳しい中学生を例に考えてみましょう。クラスの中でも歴史に強いと評判で、テスト前になるとクラスメイトから質問攻めにあうほどです。

ただ、実は近現代史についてはあまり詳しくありませんでした。授業が近現代史に入り始めると、クラスメイトから質問されても自信をもって答えられなくなってしまいました。

それでも「近現代史には詳しくない」と正直に言う勇気はありません。自分の存在価値が「歴史に強いこと」にあると思い込んでしまっているからです。

歴史の質問に答えられないことが、単なる知識不足というだけでなく、自己否定にまで結びついています。「知らない」と答えることは、もはや自分の存在を否定することとイコールなのです。

つまり、物知りキャラでい続けるために、近現代史について知ったかぶりをしているのです。物知りキャラでなくなると、クラスメイトから見捨てられてしまうと思い込んでいるのです。

しかし、嘘をつき続けるのには限界があります。知ったかぶりをしていることは、いつかバレてしまいます。近現代史に弱いことを正直に認めない限り、嘘がバレる恐怖から逃れられないのです。

物知りキャラの人が知ったかぶりをしてしまうのは、周囲からの評判を壊したくないというのが理由です。物知りキャラのイメージが壊れると、自分の存在価値が否定されてしまうと考えるのです。

優秀だと思われたい

自己否定を恐れるのとはまた別のパターンとして、承認欲求を満たすために知ったかぶりをする場合があります。もっと優秀だと思われたい気持ちから、無理をして知ったかぶりをするのです。

たとえば、就職面接の場面が典型的です。面接官の「弊社は近年、〇〇事業にも力を入れています」という発言に対し、よく知らないのに知っているフリをしてしまうというのが典型例です。

面接を受けている側としては、面接に合格するために少しでも優秀に見てほしいと思っています。会社のことを知らないという落ち度がバレないように、その場を取り繕っているのです。

しかし、面接官は人事のプロです。応募者がつく嘘など、すぐに見破ってしまいます。面接で知ったかぶりなどすると、大抵の場合は逆効果になってしまうのが落ちです。

もちろん面接の場面だけではありません。知ったかぶりをした本人はうまくごまかしたつもりになっていても、周りから見ると表情が明らかに不自然だったりするものです。

あるいは、仮にその場はごまかすことができたとしても、どうせ後々つじつまが合わなくなってしまいます。いずれ自分の首を絞めることになってしまうのです。

『知らない=頭が悪い』という認識は改めましょう。優秀に見られたいと思うのは、素の自分に自信がないからです。

自信があれば、多少知らないことがあろうが動じません。知ったかぶりをしなくてもすむように、普段から等身大の自分で勝負する気持ちを持つことが大切です。

見下されたくない

承認欲求のせいで知ったかぶりをしてしまう場合として、「見下されたくない」というパターンもあります。「優秀だと思われたい」場合に比べ、知ったかぶりが癖になってしまう危険があります。

たとえば、優秀な部下のいる上司を例に考えてみましょう。優秀な部下は、上司も知らない最先端の業界知識を持っています。しかし上司は部下の手前、「知らない」と言うことができません。

部下「この製品には〇〇という技術が応用できると思うのですが」
上司「私もそう考えていたところだ」

もちろん上司は、〇〇という技術のことなど知りません。しかし、「知らない」と言うと部下から見下されてしまうのではないか、という恐怖心にとらわれてしまっているのです。

正直に「知らない」と言うと、上司の立場を失ってしまうと思い込んでいます。上司としての威厳を保つために、知ったかぶりを続けてしまうのです。知ったかぶりが癖になります。

もっとも、上司が部下よりも偉い立場にいるのは、知識面で優れているからだけではないはずです。

むしろ「未知のものにどう立ち向かうか」というような、仕事への取り組み方の模範を部下に示す役割も期待されているはずです。何から何まで知っている必要はないはずです。

上司「私は〇〇についてよく知らないのだが、教えてくれないか」

知らないことを正直に伝えて、部下に解説を頼みます。そのうえで、未知の技術を会社の事業にどう活用すべきか、これまでの経験を踏まえて見解を示すのも、上司の役割の一つです。

部下よりも経験を重ねているので、より深い視点から見解を述べることができるはずです。部下より知識面で劣ることがあっても、なお部下をリードすることは可能なのです。

仲間はずれにされたくない

これまで紹介してきたのは、上下の関係を維持するための「知ったかぶり」でした。一方で、横の関係を保つための「知ったかぶり」もあります。

たとえば女の子同士で、ファッションのトレンドについて話していたとします。女の子のうちの一人は、トレンドのことをよく理解できていませんでした。

ただ、「そのファッションのこと、教えてくれない?」とは言えませんでした。仲間外れにされたくないという思いから、知ったかぶりをして会話に合わせたのです。

知ったかぶりをした女の子は、トレンドのことを知らないと友達から「ダサい」と思われるのではないかと恐れました。また、ダサいと思われると仲間外れにされてしまうと考えたのです。

もっとも、ちょっと知らないことがあるくらいで壊れる友達関係など、大した価値はないと考えることもできます。本当の友達なら、ちゃんと教えてくれるはずです。

仲間外れにされたくない一心で知ったかぶりを続けていると、友達関係が表面的なものになってしまいます。知ったかぶりをするということは、本心を隠すことでもあるからです。

むしろ、知ったかぶりをやめることで友達関係がより深まることも十分考えられます。横の関係を本当に大事にしたいなら、知ったかぶりなどせずに素の自分をぶつけるべきです。

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