知ったかぶりをする人の5つの心理とやめる方法とは?

性格

好きな人だから頑張って共感している

恋愛関係を深めたくて、知ったかぶりをするパターンもあります。好きな相手に好かれたい一心で、分からないことにも必死で返事をするのです。

好かれたくて知ったかぶりをするというのは、幼さが残る行動です。大人同士の関係ならば、いくら恋愛関係であっても、分からないことは正直に言ってもらったほうがスムーズに進みます。

ただ、好きになってもらいたくて一生懸命な様子は伝わります。特に若い女性が必死で知ったかぶりをしている様子は、かわいらしいと好感を持ってもらえます。

一方、男性が知ったかぶりをすると、若干頼りない印象を与えてしまいます。頼りなさも魅力になるようなタイプの人ならよいですが、女性をリードしようというタイプだとマイナス評価になります。

【仕事】知ったかぶりをするとどうなる?

余計に時間がかかる

仕事の中で知らないことが出てきたら、本当はチャンスと考えるべきです。知らないことをひとつ減らせるのですから、仕事ができるようになるための絶好のチャンスになります。

たとえば、新人の事務員を例に考えましょう。入金伝票の書き方について、本人は完全に理解しているつもりです。しかし、伝票のある項目の書き方について、実は少し誤解している点がありました。

ほんの些細な勘違いなので、間違いが表面化することはほとんどありませんでした。裏を返せば、勘違いを是正するチャンスが少ないということでもあります。

そんなある日、新人事務員が作成した入金伝票について、営業マンから質問を受けました。

営業「君が書いた入金伝票なんだけど、他の人と少し書き方が違うんじゃない?」
新人「そうですか?」
営業「専門じゃないからよく分からないけど、少し気になったんだよね」

営業マンは、新人の間違いを正すというよりは、専門外のことを質問しているニュアンスで話しています。

一方の新人は、質問されている意味がよく分かりませんでした。まさに誤解している項目について聞かれていたからです。正直に知らないと言って、先輩に助けをこうべき場面です。

しかし新人は「色んな書き方があるんですよ」と知ったかぶりをしてしまいました。知らないことを減らす絶好のチャンスを、自ら棒に振ってしまいました。

同じようなチャンスがすぐに巡ってくるとは限りません。仕事で知ったかぶりをすると、それだけ仕事ができるようになるのが遅れてしまうのです。

職場での信頼を失う

新人事務員と営業マンの例を続けましょう。新人が書いた入金伝票への違和感をぬぐえない営業マンは、先輩事務員にも質問をしてみました。

営業「新人の子が書いた入金伝票なんだけど、こんな書き方もあるの?」
先輩「ちょっと見せてくださいね。…これ、書き方まちがってますね」

新人事務員の知ったかぶりは、いとも簡単に見破られてしまいました。先輩事務員に呼び出されて、こっぴどく叱られてしまうことになりました。

叱られるだけならまだしも、さらには先輩や営業マンからの信頼まで失ってしまいました。知ったかぶりをして面倒を避けようとする、いい加減な態度で仕事をする人だと思われてしまったのです。

仕事をするうえで、信頼はとても大切ですよね。上司や仲間から信頼されることで、はじめて仕事が回ってきます。回された仕事をきちんとこなすことで、また信頼されます。その繰り返しです。

しかし一度信頼を失うと、仕事と信頼の循環が断ち切られてしまいます。

先ほどの例で挙げた新人事務員は、「知ったかぶりをする人」として警戒されるようになりました。先輩から大事な仕事を回してもらえなくなります。その結果、成長の機会も得られません。

仕事の場面で知ったかぶりをすると、大事な未来を自ら捨て去る結果になりかねないのです。

知ったかぶりをやめるには?

知ったかぶりは100%バレるとあきらめよう

知ったかぶりをする本人は、上手くごまかせたつもりでいます。しかし、周囲から見ると表情が不自然にひきつっていたりするので、知ったかぶりをしていることは思いのほかバレバレです。

したがって、知ったかぶりをしても100%バレてしまうのだと、初めから考えておけばよいのです。100%バレる嘘をつくくらいなら、多少恥ずかしくても正直になるほうがよいはずです。

知ったかぶりをしたくなったら、ひと呼吸して冷静になってください。今ここで知ったかぶりをしても、絶対にバレてしまうのだと考えましょう。

ついでに、バレた後の気まずさも想像しましょう。知ったかぶりがバレてしまい、軽蔑の目を向けられるところを想像するのです。

そうすれば、知ったかぶりをしたいという気持ちも、自然と消えていくはずです。

知識がない自分を否定しない

知ったかぶりをする裏には、「知らないことのある自分を認められない」という心理があります。

「こんなことも知らないと思われると恥ずかしい、見下される」などと考えてしまう背景には、自己否定の心理があるのです。知ったかぶりをやめるには、知識のない自分を肯定することが必要です。

たとえば、知識の有無を「勝ち負け」でとらえてしまう人がいます。知らないことを「負け」ととらえて、知らない自分を否定してしまうのです。

しかし、あらゆる物事を知り尽くしている人などいません。極論を言えば、ノーベル賞を受賞するような大科学者にも知らないことはあるのです。むしろ知的な人ほど「知らないこと」を楽しめます。

知らないことの発見は、知識を広げるチャンスです。仕事でも趣味でもプライベートでも、知らないことを楽しめば、人生が広がっていきます。

知らないことは、決して負けではありません。知識がないことを正直に認め、自然体で知識を広げることを楽しみましょう。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という格言を意識するのも有効です。知ったかぶりはメリットよりもデメリットのほうが遥かに大きいということを、分かりやすく教えてくれる格言です。

知ったかぶりをすると、その場での恥ずかしい思いは避けられます。その代わり、分からないことによる恥をかき続けなければなりません。一生続く恥なんて、考えるだけで恐ろしいですよね。

一生続く恥を背負うよりも、ほんの一瞬だけ恥ずかしい思いをするほうが楽です。そう割り切ってしまえば、知ったかぶりをせずに正直に聞く勇気が湧いてきます。

せっかくだから、勉強するチャンスだと前向きに考えましょう。分からないことを素直に聞けば、肩の力も抜けて自然体になれるはずです。

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