気分が落ち込むと、仕事もプライベートも上手くいかなくなってしまいます。できれば、晴れやかな気分のまま毎日を過ごしたいものです。
しかし誰にだって、気分が晴れずに落ち込んでしまう日はあります。大切なのは不安やイライラを上手く解消して、できるだけ早く調子を戻すことです。
ただ、落ち込む理由がわからずに困ってしまうこともあります。理由が分からないまま気分の落ち込みが続くて、なかなか元の調子に戻れないことがあります。
気分が晴れないときの原因は大きく分けて2つです。『人間関係の悩み』と『将来の不安』についてです。
効果的な対処法も紹介します。メンタルを上手くコントロールして、仕事や恋愛をスマートに進めていきましょう。
気分が晴れないときの対処法とは?仕事・恋愛でのイライラの解消法を紹介!
気分が晴れない原因①人間関係が上手くいってない
気分が晴れない原因の多くは人間関係です。そして人間関係が原因で気分が沈むとき、大きく分けて二つの場合に分けられます。「不安」と「イライラ」です。
「不安」の例について考えてみましょう。たとえば朝から気持ちが落ち込んで、会社に行きたくないとします。気分が晴れないのは、会社の人間関係が原因で不安になっているからです。
「今日訪問する予定の取引先、担当の人と相性が悪いんだよな…」
「今日の会議、苦手な営業部長の前でプレゼンしないといけないんだった…」
会社に行きたくない朝は、その日の予定を思い出すだけで憂鬱になってしまうものです。苦手な人との間で嫌な出来事が起きないか、不安になるからです。
次は「イライラ」の例です。たとえば彼氏に対してイライラしている女性について考えてみましょう。彼女は、彼氏の言動への不満が原因でイライラしています。
「なんであいつ、無神経なことばかり言うんだろう…」
「わたしのことなんか、全然考えてくれてない…」
彼女が期待していることを、彼氏はなかなかしてくれません。期待外れの言動ばかりとられてしまいます。そのため、彼氏に対するイライラが募っていくのです。
以上の例でみてきたように仕事でも恋愛でも、人間関係には不安やイライラが付いて回ります。そこで、人間関係が原因で起こる不安やイライラの解消法を解説していきます。
ダラダラと好きなことをして過ごす
人間関係のせいで気分が沈んでいるときは、視野が狭くなっています。不安やイライラにしか意識が向かないので、よけいに気分が沈んでしまいます。
そこで、不安やイライラの原因から距離を置いてみましょう。悩みの種である仕事や彼氏のことを、少しの間だけ忘れてみるのです。
たとえば、休日に思いっきりダラダラしてみましょう。
仕事のせいで気分が晴れないのなら、昼過ぎまでベッドの中でダラダラしましょう。普段職場で頑張っている分、あえてだらしなく過ごすのです。
また彼氏のせいで気分が晴れないのなら、あえて彼氏に連絡を取らないでおきましょう。彼氏のことは考えずに、好きなドラマを見たり漫画を読んだりするのです。
しばらくダラダラしていたら、そのうち自然と仕事や彼氏のことが再び気になりだすはずです。そうなるまでは、ひたすらダラダラして気分転換をしてみましょう。
部屋を掃除する
部屋を掃除するのもおすすめです。部屋を掃除していると、余計なことを考えずに済むからです。
「掃除機をかけ終わったら、今度は雑巾がけしよう」
「よく見たら窓も汚れてるから、久しぶりに拭いてみよう」
「テレビの周りに置きっぱなしのDVDも片づけないと」
掃除しているうちに、次々とアイデアが湧いてきます。ひとつずつ作業をこなしていくうちに、いつの間にか悩みの種のことを忘れているはずです。
部屋を掃除するのと同時に、頭の中の雑念もクリアになっていくのです。不安やイライラが、次第に和らいでいくのがわかるはずです。
また、部屋がきれいになっていくのを見ていると、気持ちもスッキリします。散らかっていた部屋をきれいにできたことで、達成感も得られます。
部屋の掃除をすることで充実した気持ちになれたら、仕事や彼氏といった悩みの種にも新鮮な気持ちで向き合えるはずです。
気分爽快な映画を観る
気分がスカッとする映画を見るのも、沈んだ気分をリフレッシュするのに効果的です。アクションやファンタジーを題材にした映画を見て、別世界に旅立ちましょう。
映画を見ている間は、現実を忘れることができます。少しだけ現実から離れて、主人公になった気持ちで映画の世界にどっぷり浸かるのです。
また、映画のストーリーには人生が凝縮されています。アクション映画でもファンタジー映画でも、主人公はいくつもの困難を乗り越えながら成長していきます。
主人公が成長していく様子に自分自身を重ね合わせているうちに、悩みを解決するヒントが見つかることもあります。映画というフィルターを通して、自分を見つめなおすことができるのです。
映画を見終わった後には、世界の見え方が少し変わっているはずです。仕事や彼氏といった悩みに対しても、また新たな向き合い方ができるようになるでしょう。
自分なりのストレス解消法を持っておく
自分なりのストレス解消法を持っておくことも、不安やイライラの対策には効果的です。不安やイライラに襲われても、「あのストレス解消法があるから大丈夫」と安心できるからです。
「お気に入りの入浴剤を入れたお風呂にゆっくり浸かる」というストレス解消法を決めておくだけでも全然ちがいます。「お風呂に入ること」がお守り代わりになってくれます。
たとえば、会社で上司に嫌味を言われたとしましょう。もちろんイライラすることは避けられませんが、「お風呂に入ること」を想像すれば少しイライラを和らげられます。
もちろん、帰宅して実際にお風呂に入れば、さらにイライラを解消できます。
「自分のストレス解消法をうまく使えた」という安心感も得ることもできます。多少イライラすることがあっても「自分にはお風呂があるから大丈夫」と思えるのです。
イライラを「お風呂」で解消することを繰り返すうち、ストレス耐性もできてきます。自分なりのストレス解消法を中心にして、イライラ対策の仕組みを自分の中に作ることができるのです。
情報を遮断する
不安やイライラが増幅してしまう原因の一つは、余計な情報が頭に入ってしまうことも挙げられます。
「友達のインスタを見たら、彼氏と幸せそうにイチャイチャしてる写真を載せてた」
「同級生のフェイスブックを見たら、いい会社に転職してた」
SNSを見ると、不安やイライラをますます募らせるような情報に満ちあふれています。ただでさえ悩みのせいで視野が狭くなっているのに、さらに絶望的な気分になってしまいます。
そこで、気分が晴れないときはSNSの情報を遮断してしまいましょう。不安やイライラは、他人への嫉妬をエネルギー源にして増幅します。SNSを断つことで、嫉妬から自由になりましょう。
また他人への嫉妬から解放されることで、自分の状況をより客観的に眺められるようになります。本当に必要なものは何なのか、じっくり自分を見つめなおしましょう。
晴天の日に森林浴やランニングしてみる
人間の感情は、脳内で分泌される化学物質のバランスによって決まるという面があります。気分が晴れないのには、生物学的な理由もあるのです。
不安な気持ちになるのは、セロトニンという化学物質が不足していることが原因の一つです。またイライラした気持ちになるのは、自律神経のバランスが崩れることが原因の一つです。
そこで気分が晴れないときには、生物学的な根拠に基づいた対策をとることも効果的なのです。
たとえば日光を浴びることは、脳内のセロトニンの分泌を高め、自律神経のバランスを整える効果があります。日光を浴びれば、不安やイライラを和らげることができるのです。
したがって晴天の日には、森林浴に出かけて気持ちのいい日差しを、全身に浴びると晴れやかな気持ちになることができます。
また、運動をすることもセロトニンの分泌や自律神経のバランスによい影響を与えます。晴れた日にランニングをすることも、不安やイライラの解消に効果的です。
スパ・温泉などのリラクゼーションを試す
入浴にも、セロトニンの分泌や自律神経のバランスを整える効果があります。お風呂をシャワーだけで済まさず、湯船にしっかりと浸かることで、イライラや不安を解消する効果が期待できます。
しっかり湯船に浸かって入浴すると、体の温度が全体的にじわじわと上がります。そしてお風呂から上がると、今度は体温がじわじわと下がります。
入浴による体温変化は、体内のホルモン分泌や自律神経をつかさどる体内時計のリズムを整えてくれます。そのため、入浴にはイライラや不安を解消する効果が期待できるのです。
さらには自宅のお風呂だけではなく、たまにはスパや温泉にでかけるのも大変効果的です。特別な場所に来たということが、精神的なリラックス効果も高めてくれます。
仕事や恋愛で不安やイライラが募っているときは、思い切ってスパや温泉を楽しむのも効果的な解消法だといえます。
切れる人間関係は切る
もっとも、ここまで説明してきた解消法では対処できない場合もあります。人間関係によってもたらされる不安やイライラが、あまりにも大きい場合です。
たとえば、パワハラ上司のせいで心身を病む直前にまで追い込まれる、という場合が考えられます。また、彼氏が働かずヒモ状態になっている、という場合も考えられます。
いずれの場合も、関係を続けていくことに未来はありません。不安やイライラを解消しながら関係を続けても、明るい未来が待っているとは言い難いのです。
したがってどうしようもない場合には、最終手段として人間関係を切ることも考えましょう。仕事であれば退職、恋愛であれば別れを考えることもやむを得ないのです。