無自覚に姑息な行動をとってしまう場合に注意!
姑息な人は困りものですが、自分自身も気づかないうちに姑息な行動をとってしまう可能性があります。最後に、自分が姑息な人にならないよう注意すべきことについて考えましょう。
姑息な人の根底には、自分への自信のなさがあります。「自分の力不足と向き合いたくない」という気持ちがあります。自分と向き合うことを避け続けるうちに、生き方が姑息になってしまうのです。
姑息な生き方をしていることに、自覚がない人もいます。自分の弱さから逃げるのに精いっぱいなあまり、気づかないうちに姑息な行動をとってしまうのです。
いくら無自覚であったとしても、姑息な行動は周囲の人を傷つけます。自己中心的な考え方をしてしまい、自己保身の嘘をついてしまいます。そして信用を失います。
たとえば、仕事に自信のない人が、取引先に大変な迷惑の掛かるミスをしてしまったとします。自信がないので、ミスを取り返すことなどできないと思っています。
そこで、ミスを隠し通そうとします。上司から報告を求められても、その場しのぎの嘘をついてやり過ごそうとします。
しかし、計画性がないのですぐにバレてしまいます。初めに正直にミスを報告すればよかったのに、嘘をついたばかりに信用を失ってしまうのです。
自己欺瞞に陥らないために
無自覚に姑息な行動をしてしまう原因は「自己欺瞞」です。
自分の弱さから逃げようとする人は、何か失敗しても「俺のせいじゃない」と言い訳をします。言い訳を繰り返していると、言い訳ではなく本当のことだと思い込んでしまいます。
つまり、自分で自分をだましてしまう「自己欺瞞」の状態に陥ってしまうのです。自分に嘘をついているので、他人に嘘をつくことも平気になってしまいます。
自己欺瞞に陥らないためには、何よりも自分の弱さを認めることが必要です。不完全な自分を否定せずに認めることができれば、少なくとも自分に嘘をつかなくてよくなります。
もし弱い自分を認められないままだと、仕事で失敗したときに、失敗を直視できなくなります。「仕事をミスした自分なんて存在しちゃいけないんだ」と考えてしまうからです。
「失敗を直視すること」が、「自分の存在を否定すること」に直結してしまうのです。
弱い自分を認めることができれば、失敗を直視できるようになります。仕事の失敗にも前向きに向かい合えます。姑息な行動など必要なくなるのです。
職場でつい姑息な行動をしてしまうという人は、失敗をさらけ出すことから始めましょう。
たとえば仕事で何か失敗をしたら、すぐに先輩や上司に報告しましょう。失敗をさらけ出し、真剣に改善したい気持ちを伝えれば、先輩や上司も信頼を寄せてくれるはずです。
姑息な人がいたら反面教師にする!
今回は、姑息な人の特徴や対処法について、詳しく見てきました。
姑息な行動をとってしまう原因は、自信のなさをこじらせることにあります。平気で嘘をついたり人を陥れたりする一方で、内心では毎日、自信のなさに苦しんでいるはずです。
姑息な人の考え方を反面教師にすることで、自分に正直な生き方を身につけていきましょう。