偉そうな上司の性格・特徴・対処法とは?
いつも人を見下しているような上司は、どこの職場にもいますよね。もちろん上司は部下よりも社会的地位が上であり、偉い存在であることに間違いありません。
しかし偉いからといって、人を見下す理由にはならないでしょう。また上司の横暴な態度は、職場全体の士気を下げてしまいます。
偉そうな上司と毎日仕事をするとストレスが増すばかりとなるのです。すぐに自分なりの解決策を見つけないと、退職に追いやられてしまう事態にもなるでしょう。
そこで今回は偉そうな上司の性格・特徴・対処法を紹介します。まずは上司を分析したうえで、適切な対処法を実行してみてくださいね。
偉そうな上司の性格6選
自己中心的
偉そうに威張り散らしている上司は、自分の思い通りに物事を進めたい自己中心的な人です。上司である自分が主導権を握らないと気が済みません。
そのため威圧感を出して偉そうに振る舞うことで、自分中心に動くように仕向けているのです。少しでも違う意見や反論を受けることを嫌い、上司の立場をフルに活用しています。
もちろんそこには仕事を成功させたいという真面目な気持ちもあるでしょう。完璧主義で間違いを起こしたくないからこそ、自分のシナリオ通りに進めるのです。
これでは部下は上司の言いなりになってしまいます。成長もやりがいもないまま、日常にストレスを抱えることになるのです。
自分に自信がない
偉そうに人を見下している人ほど、本当は自分に自信のない人が多いです。本当にこれで良いのかという心の迷いが常に生じています。
その迷いや不安を偉そうにすることで、自分なりに正当化させて解消させているのです。自信がないことを部下に見破られないように必死なのでしょう。
自分に自信がある人は、周囲の意見を聞き入れる余裕があります。そのうえで、自分の他人の意見の良いところを取り入れようとするものです。
しかし自信がない人は、周囲の意見を聞くことで余計に迷いが出てきてしまいます。だからこそすべて無視して自分の意見を押し通してしまうのです。
自己愛が強い
偉そうな上司には、自己愛が強いという性格の人も多いです。いわゆるナルシストであり、自分のことが大好きで仕方ないのです。
前項で自信がないということを紹介しました。この自己愛が強いというのは、正反対でもあります。自己愛が強すぎるがゆえに、自分に自信を持ちすぎてしまっているのです。
『自分の意見が正しい』
『すべてのことは私の意見に従えば良い』
このような考えのもとに動いているので。常に上から目線で自信満々に振る舞います。人の意見はまっこうから否定してしまう節があるでしょう。
プライドが高い
上司の中には、プライドが高い人も多くいます。プライドとは『自尊心』や『自負心』のことです。自分の人格を大切にし、仕事や才能に自信や誇りを持つ心です。
プライドが高い上司が一番嫌うのは、プライドを傷つけられることでしょう。つまり人格や仕事や才能に関して、否定されることが許せないのです。
だからこそ上から目線で指示・命令をして、否定されないよう威圧感を出しています。偉そうにすることで、自分のプライドを守っているのです。
立場や権力に弱い
偉そうな上司の性格として、『強いものにこびる』ということがあげられます。立場や権力にとても弱いのです。だからこそ自分も立場や権力をフル活用させるのでしょう。
このような上司は、自分が部下であったときの上司が偉そうにしていた場合が多いです。『上司とは偉い人』という想いが根付いているのでしょう。
だからこそ自分が上司になったときには、同じように偉そうにするのです。そして自分よりも上の人には、弱いのでヘコヘコと頭を下げます。
『子供は親の背中を見て育つ』と言いますが『部下も上司の背中を見て育つ』のです。上司に悪気はなく、潜在意識として洗脳されてしまっているのかもしれませんね。
気が弱くて心が小さい
偉そうにするというのは、自分を大きく見せる行為でもあります。存在や立場や意見を大きく見せたいという願望が強い人ほど、偉そうにする傾向があるのです。
つまり本当は自分が小さいことに気がついているのでしょう。気が弱くて心が小さいからこそ、必死で大きく見せる努力をしているのです。
本当に大きい人とは、何も言わなくても存在感や影響力があります。そうすると偉そうにせず、静かに穏やかに見守るでしょう。
しかし静かに穏やかにいるだけでは、何もアピールができないので偉そうにしてしまいます。上司なりの精一杯の威厳を保つ努力なのです。
偉そうな上司の特徴
腕組み・足組みをしている
偉そうな上司は、立ち振る舞いにも特徴が出ています。威厳を出すために、自分を大きく見せようとして仕事中・会議中・会話中などのさいに、常に腕組みや足組みをしています。
意識している人もいれば無意識にしてしまっている人も多いでしょう。意識して大きく見せることの他にも隠れた心理があるのです。
腕組みや足組みをする上司の心理には『自己防衛』『拒絶』の2つがあります。つまりは自然と常に自分を守りつつ、常に相手を否定しているのです。
話している相手に反論されたり攻撃されないように、無意識に腕組みと足組みをしています。また自分を大きくみせようと必死でもあるのです。
人のことを名前で呼ばない
通常は上司であっても部下のことを名前で呼びますよね。今の時代は男女平等に名字に『さん』を付けて呼ぶのが会社の規則になっているところも多いです。
しかし偉そうな上司は、人のことを名前で呼びません。
『おい』
『きみ』
『おまえ』
このような昭和の父のような呼び方をするのです。部下としては、誰のことを言っているのかわからずに困りますよね。
いくら上司とはいえ、このような呼称では気分も良くないでしょう。なんだか見下されているような気持ちになります。
名前を呼ばない上司は、無意識であることが多いです。名前がすぐに出てこなかったり、面倒なのでしょう。それが結果として偉そうな態度につながっているのです。
声が大きい
偉そうな上司は、自信のなさから自分を大きく見せようとします。この『大きく見せる』ということが、声のボリュームにもつながるのです。
- 指示や命令
- 意見をのべる
- 叱咤激励
どのような場面でも声が大きくなります。上司は無意識である場合が多く、設定音量自体が人よりも高めの状態なのです。
言われている方は威圧感があるので、もう少し小さい声で話してほしいと感じるでしょう。しかし上司も必死なために改善は期待できないのです。
馬鹿にしたような言葉が多い
偉そうな上司は、部下に対して馬鹿にしたような言葉が多いです。偉そうな上司の性格でも紹介したように、偉そうにすることには両極端な二つの面があります。
正反対な性格ではあるのですが、どちらも結果として偉そうな態度につながるのです。そうすると人を馬鹿にしたような発言をする行為も特徴として見られます。
『そんなこともできないの?』
『本当に大学出ているの?』
『もう少し理解力あげて真面目に仕事してくれない?』
どれも見下して馬鹿にしている物言いですね。言われた方は嫌な気持ちになり、ストレスもたまる一方でしょう。