やる気ない上司の対処法
無視する
やる気ない上司は、気にしてもストレスになるだけです。期待するたびに裏切られ、そして士気を下げていくだけの存在となります。
それであれば、いっそのこと無視をするのが一番です。部署内でやる気ない上司を排除してしまいましょう。期待せず存在を無視すれば、やる気ないことも負担にならなくなります。
また部下たちに無視されることで、上司にも思い直すことがあるはずです。自分の言動を改めるきっかけになるでしょう。
たとえ上司が遅刻してきても、眠そうにしていても無視してみてください。声をかけずに、スルーして過ごすのが一番効果あるのです。
割り切る
やる気ない上司の部下になったのも、人生の定めなのでしょう。自分の試練やチャンスだと前向きに割りきってみてください。
やる気がないにしても、上司という立場に変わりはありません。部下として上司を助けることで、あなたの評価は上がるでしょう。
むしろやる気ない上司ですから、仕事を手助けするだけでも気に入られるはずです。少しのことでも気にかけて上手く取り入ってみてください。
『何かやっておくことありますか?』
『よろしければ、明日の資料作成しておきますよ?』
時間があれば、どんどん上司の手になりましょう。割り切って下につくことで、良い方向にいくこともあるものです。
気づきを与える
上司のやる気がないのであれば、部下である自分が上司を育てる気持ちを持ちましょう。上司だからと黙って見守る必要はないのです。
やる気ない上司は、仕事に対する目標や課題がないのでしょう。だからこそ今何をするべきか具体的な仕事が見つからないのかもしれません。
そこで逆面談をするのです。通常は上司と部下の面談で、上司が部下のやる気を引き出すように誘導します。それを逆パターンでおこなってみましょう。
もちろん建前としては、部下のやる気を出させることを意図します。しかし上手く面談の中で上司の話にすり替えてみましょう。
『○○課長は、今後の目標や野望はあるのですか?』
『よろしければ○○課長の課題を参考に教えてください』
そう言って上司に考えるように仕向けるのです。部下と話すことで気づけることは多数あります。上手く上司を誘導してやる気を出させるようにしてみてください。
相談をする
上司がやる気なくても仕事は回ります。何も影響することなく、周囲の人は頑張ることができるでしょう。しかし、それが上司のやる気を下げている可能性もあります。
『自分がやらなくても誰かがやる』
『やる気がなくても誰も困らない』
このような気持ちがモチベーションを下げてしまうのでしょう。上司としての存在意義を見失っているのです。
そこで、どんどん上司を頼りにしてみてください。相談したり、アドバイスをもらうようにするのです。上司が必要だということを過剰にアピールしてみてください。
『これについて意見ください』
『○○の件どのように対応したら良いですか?』
『取引先のアプローチ方法についてご教示ください』
頼りにすることで、上司も自分の役割をまっとうしようとします。期待に応えるために、やる気を出してくれるでしょう。
部下で訴える
やる気がない上司の中には、悪気がない人もいます。もうやる気がないことが、当たり前になってしまっているのでしょう。
しかし、それを許す環境にしてしまうことが間違っているのです。そこで、やる気ない上司に不満を持っている人で訴えてみてください。
『部署内の士気が下がり迷惑している』
『なぜ部下ばかりが働かなくてはいけないのか』
『やる気のなさが新入社員に悪影響となる』
箇条書きにして、文書にまとめても良いです。どのようなことに迷惑をしているのかを上司に知ってもらいましょう。
もしかすると上司を怒らせてしまったり、揉めることもあるかもしれません。それでも戦う覚悟をもって改善させる姿勢を見せましょう。
上司より上の人に相談する
やる気のない上司は、周囲の状況を見て臨機応変に態度を変えていることが多いです。立ち回りが上手いのでしょう。
そのため自分よりも上の人がいるときには、働き者であるかのように振る舞います。自分より上の人がいないと急に怠けるのです。
そこで上司の本当の姿を知ってもらうべく、上司より上の人に相談しましょう。これも数名の訴えを文書にまとめると、訴えが通りやすいです。
そして抜き打ちで部署を訪れてもらうなどの対策を考えてください。まさか告げ口されているとは思わず、上司も気を抜いているはずです。
本来の怠けた姿をきちんと知ってもらい適切な対処をしてもらってください。やる気ない上司には、一度刺激を与えることは必要です。
告げ口が悪いことだと思わずに、報告だと思って伝えましょう。きっと気を引き締めて仕事をしてくれるようになります。
社内スケジュールを公表する
社内のスケジュールが公表されていないと、誰がどこで何をしているのか把握できません。好き勝手に仕事ができることで、やる気が出ないこともあるでしょう。
人はある程度の拘束や管理体制がある方が気も引き締まり、やる気も出るものです。そこで上司や部下に関わらず、社内スケジュールの公表を提案してください。
最近は社内システムでスケジュール管理できるものも増えています。『課長』と検索すると1日のタイムスケジュールを誰でも確認できるのです。
出社時間・会議時間・ToDoリストまで表示できます。全員でスケジュールを共有することで、適当なことができなくなります。
また部下がどれほどの仕事を抱えているのか上司に知ってもらうこともできるでしょう。これにより安易に自分の仕事を押し付けることもできなくなります。
役割や仕事内容を明確に提示しておくことは、業務効率にも役立つものです。システム導入が難しい場合は、ホワイトボードに記入するなどして対応するようにしてください。
上司を持ち上げる
『サルもおだてりゃ木に登る』
『ブタもおだてりゃ木に登る』
これらの言葉には、得意なことも本来できないこともほめることで効果を出すという意味があります。上司である人は、本来仕事ができる人でしょう。
つまりほめることで得意気にぐんぐん木を登ります。その能力を持っているのを、ただ出さなかっただけなのです。
やる気ない上司を持ち上げるのは、苦痛なこともあるでしょう。しかし堪えて持ち上げてみてください。上司だからこそ出来ることをほめていきましょう。
上司は嬉しくなり調子に乗ります。そして楽しそうにやる気をもって仕事をするようになるのです。上手く上司を扱うようになってみてください。
人事異動を申請する
どうしてもやる気ない上司のしたで働くのが負担であれば、人事部に相談しましょう。そして別の部署に異動できるよう申請してください。
人事部に相談するときには、まず上司のことを伝えて対処したところまで伝えましょう。対処法を実行したけれど無意味であり、もう精神的に苦痛だという旨を訴えます。
あなただけが異動できたとしても、上司が変わらなければ残された人が可哀想ですよね。自分さえ異動できれば解決できると思わないでください。
- まずは上司がいかにやる気ない人かという文書
- そしてやる気をもってもらうために実行したこと
- それでも変わらないことへのストレス
これらをまとめて人事に伝えましょう。あなたの異動も含めて、上司の改善や他の社員のケアもおこなってくれます。
転職する
最終的に上司の存在がストレスで仕方ないのであれば、転職も視野にいれてみましょう。仕事を変えて心機一転頑張ってみるのも一つの方法です。
ただ転職をしても根本的な解決にはなりません。上司もあなたも何も変わらないまま環境を変えてしまうのは、逃げることにもなってしまいます。
また転職をしたからといって、必ずしも良い上司にめぐり合えるという保障はないのです。それは心得るようにしてください。
転職をするときには、転職理由は上司とは別に前向きなことを考えましょう。『御社の社風に感銘をうけた』ことを具体的に伝えます。
間違っても『会社の上司がやる気ないから』なんて返答をしてはいけません。働いていた会社や人物の悪口を言う人は採用されないので気をつけましょう。
逆に上司をうまく操る
上司がやる気ないのは、部下にとって毎日のストレスになります。また上司の仕事まで負担することになるのですから、心身ともに苦痛を感じるでしょう。
しかしやる気ない上司も使い方によっては、良い効果をもたらすこともあります。少しあなたが上司よりも大人になって、操作できるようになりましょう。
上手く操ることで、上司のやる気を引き出すことも可能です。もしかすると必要以上に力を発揮してくれることもあるかもしれません。
愚痴っているだけでは何も変わりません。上司の特徴から適した対処法を見つけて、すぐに実践してみましょう。きっと効果が出てくるはずですよ。