飲めないことをバカにされる
お酒は飲めなければいけないことではありません。しかし、社会の中ではお酒が飲めることこそが正義と考える人も、実際にはいなくはないのです。
だからこそお酒が飲めない人は、飲めないことをバカにされてしまいがちです。直接・間接的にも、「なんで飲めないの？」と聞かれることは多いでしょう。
「なんで」というのは単純な疑問ではなく、相手を責めたりバカにしたりする意味での「なんで」です。特に男性は、お酒が飲めないというだけで、からかわれがちです。
実際、取引先との付き合いに連れていった部下が下戸だと、上司が恥をかくという風潮もあります。恥をかかされた上司は「なんで飲めないんだ」と部下に怒ります。
そして「男なのに一滴も酒が飲めないなんて、情けない！」と罵倒されるでしょう。少し昭和的考えですが、まだまだこのような古い考えにとらわれがちな会社もたくさんあります。
飲み放題は確実に損する
お酒が飲めない人は、お金的な意味で損をすることは多いです。もし付き合いで飲み会に参加したとしたら、周りばかりがお酒を注文することになります。
ですが最終的に払うお金は割り勘なので、自分自身は確実に損をすることになります。飲み放題ならなおさら損ですね。
もし１～２杯程度で完結する飲み会なら、飲み放題は設定しない方が良いかもしれません。
結局のところ飲み放題でなくても、周りがお酒をどんどん頼むため、割り勘だとやはり損をすることにはなるでしょう。
お酒が飲めない人は、飲み会に参加しても飲めないので楽しくないわ、お金も損するわで結構踏んだり蹴ったりなのです。
お酒飲めない人あるあるとは？
「ビールはのどごし」がまったく分からない
では、ここでお酒が飲めない人がよく経験する「あるある」を紹介します。
社会人の飲み会は、まず1杯目は生ビールでスタートすることが多いですよね。みんな仕事帰りだからこそ、美味しそうにビールを飲んでいくものです。
「のどごしがたまんないよな～」という言葉が、周りからはたくさん聞こえてくるしょう。「ビールはやっぱりのどごしが最高」とビールの魅力について語っている声もあるはずです。
しかしお酒が飲めない人にとっては、「ビールはのどごし」なんて全く理解できません。付き合いでなんとか1杯目のビールだけは飲んでいたとしても、正直「？」という感じでしょう。
お酒が飲めない人にとって、ビールはただの苦い炭酸でしかないのです。「のどごしが良い」と周りから言われても、笑いながら適当に話を合わせるしかないでしょう。
周りにお酒が飲めないことを配慮してもらっている人は、むしろ最初からウーロン茶をすすっているはずです。それならなおさら「ビールはのどごし」なんて分からないですよね。
お酒が苦手な人からしてみれば、「仕事で疲れて何かを飲みたいなら、ウーロン茶で十分。のどごしなんて知らん」というわけです。
男で飲めないと評価が下がる
お酒が飲めない人は、飲めないことに対してどんな理由があるにしても、実は評価を下げがちです。
特に男性社会だと、「男はたくさん飲めてこそ男らしい」という風潮があるため、飲めないだけで情けないやつ扱いされてしまいます。
また、お酒が飲めない人は「付き合いが悪い」と言われることも多いです。社会人にとって付き合いが良いことは、出世や自分の評価アップの鍵になります。
お酒好きの上司に付き合える部下と、付き合えない部下、どちらが上司にひいきされるかは明らかですよね。やはり付き合いの良い人の方が評価は集まりやすく、出世も早いのは事実です。
お酒が飲めなければ周りから評価されないというわけではありません。ただ、世の中には少し偏見的な暗黙の了解として「男性はお酒が飲めなければいけない」という見方があるのは確かでしょう。
一方で女性の場合は、お酒が飲めなくても評価が下がるようなことはあまりないかもしれません。
「とりあえずビール」にうんざりしている
飲み会でよく聞くフレーズ「とりあえず生」は有名ですよね。最初の1杯目として、「とりあえず生ビール」を何も考えず注文することです。
飲み会はビールで始めてこそ楽しめるという考え方は、昔から浸透してきています。これから先もなかなか変わらないでしょう。年配者の多い職場であればなおさらです。
お酒が飲めない人からすれば、この「とりあえずビール」の流れが心底うざったいのです。
何も考えずにビールを頼む流れさえなければ、飲み会もまだ気軽に参加できるのに…と思う人も多いかもしれません。
どんなにお酒に弱い人でも、なんとか飲める弱いお酒というのもあります。梅酒やカシオレなど、主に女性が好むようなお酒ですね。
お酒が飲めない人は、正直、最初から弱いお酒を頼むことができれば、かなり有難いところでしょう。
しかし周りが先輩や上司だらけだと、「とりあえずビール」の流れをぶった切る勇気はなかなか出ないものです。「梅酒を…」なんて言ったら、KYな人間だと思われてしまうのは必至です。
ですがお酒が飲めない人にとって、最初にビールを飲むことはかなりきついものです。
お酒が飲めない人が飲み会を嫌うのは、この「とりあえずビール」の流れからまず受け入れられない人が多いからかもしれませんね。
