人格否定する人の6つの心理と対処法とは?

性格

遅刻した部下を叱る上司を想像してみてください。その上司がこんなことを言ったとします。

「また遅刻したのか?だからおまえはダメなんだよ」

この発言に対して、あなたはどう思いますか?「確かに言い方はキツイけど、これくらい仕方ないんじゃない?」そう考える方もいるでしょう。

しかし、この発言は人格否定にあたります。

遅刻というミスは責められるべきですが、だからといって「おまえはダメ」と決めつけられる理由はありません。遅刻という「行動」と、それをした人の「人格」は切り離して考えるべきです。

このような暴言から身を守るために、人格否定する人の心理や対処法について詳しく見ていきましょう。

人格否定する人の6つの心理と対処法とは?

単純に嫌っている

人格否定をする人の心理として、まずは「単純に嫌っている」ということが挙げられます。嫌っている相手に対して、何でもいいから難癖をつけようとしているのです。子供のいじめと同じです。

たとえば、職場で何か仕事を任されるたびに、仲の悪い同僚が「どうせお前なんかにはムリだよ」と言ってくる場合を考えましょう。

この同僚が「こういうところを直せ」と具体的なアドバイスも付け加えるのなら、耳が痛くても傾聴すべきです。しかし、特に理由なく「お前にはムリだ」と言うだけなら、ただの人格否定です。

嫌いだからというだけで難癖をつけてくるのは、感情をぶつけているだけです。そこには何の生産性もありません。だからこそ、具体的なアドバイスをすることができないのです。

具体的なことを言えない人は、抽象的なことしか言えません。「お前だからムリだ」という中身のない決めつけくらいしか、言うことがないのです。

嫌われている人から人格否定の言葉を投げつけられたとしても、「それくらいしか言うことがないんだな」と思っておきましょう。その程度の人から嫌われたって、何も気にすることないですよね。

自分が正しいと思っている

自分の価値観にそぐわないものは、すべて間違っていると考えてしまう人がいます。彼らはその視野の狭さゆえに、自分の価値観と合わない人の人格を徹底的に否定します。

普通の人なら、自分と異なる価値観を認めることができます。また、他人の人格を決して否定しない節度も持ち合わせています。

しかし、自分だけが正しいと思っている人に、そんな寛容さはありません。むしろ「間違いを正してやる」という歪んだ使命感があります。だからこそ、自分と合わない人を猛烈に攻撃できるのです。

とはいえ、彼らは理不尽なことしか言えません。たとえば、自分の仕事のやり方以外は間違いだと思っている人について考えましょう。

彼は違うやり方で仕事する人を否定します。そこには「自分のやり方と違うから」という理由しかありません。より効率的なやり方を実践されれば、簡単に論破されてしまいます。

それでも彼は、自分と違う人を否定しようとします。しかし思いつく理由は「自分と違うから」しかありません。そこで、根拠のない人格否定をするしかなくなってしまうのです。

悪気がないので、大変たちが悪いです。ただ、このような理不尽な言動をする人は、いずれ周囲の信用を失います。あまり真剣に相手をせず、放っておきましょう。

イライラしている

感情をコントロールできない人は、イライラすると八つ当たりのように人格攻撃をします。感情が高ぶって、周りが見えなくなってしまうのです。

たとえば、若手に営業成績を抜かれたベテラン社員について考えましょう。彼は若手に対して嫉妬の感情を持つでしょう。感情をコントロールできる人なら、この逆境から奮起することもできます。

しかし感情をコントロールできない場合は、嫉妬のあまり若手への憎しみが先に立ってしまいます。憎しみの気持ちからくるフラストレーションを、若手に対して爆発させてしまいます。

冷静さを失い、周りが見えなくなります。その結果、若手の人格を否定するような言動をとることになるのです。

このような人は、社会人として未熟です。論理より感情を優先させてしまうので、仕事への取り組み方も信用なりません。いずれ大きな失敗をするはずです。

もし周りに、八つ当たりのように人格否定する人がいたら、決して深く関わらないようにしましょう。巻き添えにならないうちに、距離を置くのが得策です。

自信がないから攻撃する

自信がないから人格攻撃をするというのも、よくあるパターンです。たとえば、学歴コンプレックスがある人の下に、高学歴の部下がついた場合について考えてみましょう。

高学歴の部下を持った上司は劣等感に苦しみます。何とか部下より優位に立ちたいと考えます。そこで部下の粗探しをして、何かにつけ「いい大学出たのに使えないやつだな」と因縁をつけます。

これは、劣等感の原因である部下の高学歴を、仕事のミスと結びつけようとしているのです。そして、部下の高学歴にネガティブなレッテル貼りを行い、劣等感から逃れようとしているのです。

しかし、仕事のミスと出身大学は関係ありません。それをあげつらうのは、仕事のミスと人格を結びつける行為であり、人格否定にほかなりません。

このようなことをする人は、能力の高い人から批判されることを恐れています。そうなる前に、急いで自分から攻撃を仕掛けているのです。

つまり、自信のない人が人格否定をする目的は、弱い自分を守ることにあります。そのため、ヒステリックになります。必要以上に攻撃的に、高圧的になるのです。

このような人から人格攻撃を受けるのは、大変につらいことです。攻撃性が尋常でないからです。ただ、その攻撃性の背後に弱さがあることを知っておけば、冷静になれるはずです。

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