人格否定する人の6つの心理と対処法とは?

性格

自分も過去に人格否定されたから

過去に人格否定をされた人が、同じことを繰り返すケースもあります。

よくある例が、学生時代の部活で厳しい指導を受けた人です。こういう人は、会社でも同じような指導をしてしまいがちです。なぜなら、学生時代に受けた指導が当たり前だと思っているからです。

たとえば、部活で「お前みたいなのろまはチームに不要だ」と言われたことがある人について考えましょう。

抽象的に「のろま」と決めつけるのは人格否定です。しかし、学生時代にこの言葉をかけられ続けるうちに、すっかり慣れてしまいます。人格否定の言葉を、普通の指導だと思い込んでしまうのです。

すると、大人になっても「お前みたいなのろまは会社に不要だ」などと、同じような言葉を口にしてしまいます。

このようなケースでは、人格否定をしている当人に自覚がありません。むしろ、愛のムチと勘違いしています。本人は愛のある指導のつもりなのです。自浄作用も期待できません。

最悪の場合は、このような人が組織の多数派になっているケースです。「うちは体育会系だから」というような言い草がまかり通る会社からは、転職を考えてもいいでしょう。

他人を見下している

他人を見下している人は、自分に自信がない人です。相手のことを劣った人間だと思わなければ、自分を肯定することができないのです。このような人は、人格否定に走りがちです。

たとえば職場を見渡すと、部下を見下している上司がいませんか?

この上司にとっては、「仕事ができるか」が世界のすべてです。「部下より仕事ができる」ことを、「部下より人間的に優れている」と曲解しています。そう思わないと自分を保てません。

裏を返すと、仕事以外では自分に自信がありません。このことから逃げるため、仕事という評価基準で人間に優劣をつけようとしているのです。

そして「劣った人間」と見なした相手に対しては、徹底的な人格否定を行います。そうやって、自分の弱さから逃げているのです。

同じようなタイプに、年収の低い人を見下す人がいます。このような人には、「年収」が世界のすべてです。

逆に、「年収」以外のことには自信がありません。そこで年収の低い人を見下し、人格否定を行うことで、なんとか自分を保とうとします。

他人をやたらと見下すような人は、人生観が歪んでいます。そんな人からひどいことを言われても、真に受ける必要はありません。落ち込んだりせずに、距離を置いてしまいましょう。

対処法とは?

的を得てないと思ったら無視する

人格否定をするような人が言うことは、的を得ていないことがほとんどです。彼らの発言は単なる誹謗中傷であり、コミュニケーションが目的ではないからです。

まともにコミュニケーションをとれない相手に対して、関係を改善しようと考える必要はありません。下手に関わっても、あなたが傷つくだけです。それよりも、心理的に距離を置きましょう。

そのための第一歩は、相手の言うことを無視することです。無視すると言っても、露骨に態度で見せてしまっては損をします。表面的には聞いているふりをして、すぐに忘れてしまえばいいのです。

それでも、真面目な人ほど、ひどいことを言われたら思わず落ち込んでしまいますよね。そこで使えるのが、「マインドフルネス」の考え方です。

マインドフルネスとは、悩みや心配事で頭の中がいっぱいにならないようにする方法のことです。今この瞬間に意識を集中させて、過去や未来に気持ちが向かないようにします。

具体的に何をすればよいかというと、目の前の出来事をただ「観察」するのです。まず、人格否定の言葉を投げつけられても、過去や未来のことは考えないようにしましょう。

たとえば、「もっとうまく振舞っていればよかった」と過去について思い悩むのはやめましょう。「こんなことを言われてどうしよう」と未来のことを心配するのもやめましょう。

それよりも、目の前で起こった事実を、ひたすらピックアップしていくのです。「今、こんな言葉を言われているな」「目の前の人はなんだか凄い表情だな」そうやって、淡々と「観察」を続けます。

すると、意識を「今この瞬間」に集中させることができます。過去や未来に気持ちが向かなくなります。これがマインドフルネスです。

マインドフルネスを使った心構えで臨めば、相手の発言に必要以上に落ち込まず、聞き流せるようになります。理不尽な人格否定から身を守るため、ぜひ参考にしてみてください。

なるべく近づかない

人格否定の発言があまりにひどいと、受け流すのも難しくなります。否定されて辛いときは、会話する機会を極力減らすため、なるべく近づかないようにするのがおすすめです。

もっとも、職場では仕事を進めるために、必要最低限の会話はどうしても必要です。そこで、必要最低限以外の会話をできる限り減らしてく、という戦略になります。

たとえば、理不尽な先輩から使い走りをさせられそうになったとします。そんなときは、「すみません、課長から仕事振られてて時間がないんです」と忙しいふりをしましょう。

あるいは、休憩時間にモラハラな先輩が険しい顔で近づいてきたとします。そんなときは、「このあと会議が入ってて急いでるんです」と逃げてしまいましょう。

あとで「使えないやつだな」と捨て台詞を吐かれることもあります。それでも気にせず、つかず離れずの距離感を保つように心がけるのが肝心です。

平和な友達を作る

人格否定する人による言葉の暴力は、凄まじいものがあります。そんな暴言を日常的に受けていると、心身に多大なダメージを受けてしまいます。

さらに、悩みは一人で抱え込むと肥大していきます。最悪の場合、心の病に苦しむことになってしまいます。そうならないためには、悩みを聞いてもらえる相手の存在が必要です。

職場でもプライベートでも、おっとりした友達がいたら大事にしておきましょう。悩みをちゃんと聞いてくれる平和な友達を持つことは、心の安定に欠かせません。

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