批判しない
心を閉ざす人は社交性がないので、その性質にイラっとしてしまう人もいるかもしれません。
誰にでも愛想をふりまけるタイプの人は、不愛想で周りに心を閉ざしがちな人が鬱陶しく感じられるかもしれません。
しかし心を閉ざす人は、自分に自信がなく、とても傷つきやすいものです。頭ごなしに批判するようなことは避けましょう。
「もっと大きな声で挨拶できないの?」「飲み会に来ないのは失礼だよ」などと否定するのはNGです。なぜなら、本人自身が一番自分の社交性のなさを気にしているからです。
頭ごなしに相手の性格を否定することは、まさに傷口に塩を塗るような行為です。結果どうなるかと言うと、相手はもっと心を閉ざしてしまうでしょう。
「やっぱり周りに迷惑をかけてるんだ…」と自分を責めてしまい、自信をどんどん失くしてしまいます。
心を閉ざす人は、傷つきやすく、批判されることに対して人一倍臆病です。いったい相手のペースに合わせてあげることを考えてみましょう。
干渉しない
心閉ざす人の中には、あえて他人と関わらないように生きている人もたくさんいます。他人に詮索されることが苦手なのでしょう。一匹狼タイプも珍しくはありません。
もし相手が自ら心を閉ざして周りとの関係を絶っているのなら、こちらからは必要以上に干渉しないのが一番です。
今まで通り当たり障りのない関係を築いていけば問題ないでしょう。無理に仲良くやっていこうとすると、地雷を踏んでしまう可能性があります。
職場の人とどれくらい親密にしたいかは、人によってさまざまです。友達のように仲良くやっていきたい人もいるでしょう。
しかし仕事は仕事として割り切り、職場の人と一切距離を縮めるつもりがない人もいます。このような考え方の人は、周りから連絡先を聞かれたり、飲み会に誘われたりするのが嫌いなのです。
もし無理やり誘うようなことをすれば、ますます心を閉ざしてしまい、会話の機会が減ってしまうでしょう。
無理に仲良くしようとはせず、今までどおり「職場の人」として接するのが一番かもしれません。
話を合わせる
ネガティブな人に無理やりテンション高く接すると、会話はかみ合わないものです。
ネガティブな人はポジティブな人を苦手とすることが多いです。そのためポジティブな話題を振られたら、うっとうしく思われて距離を取られてしまうでしょう。
もし心を閉ざす人となんとかうまくやっていきたいと思うなら、なるべく話を合わせてあげることを考えましょう。
心を閉ざす人は自分に自信がない人が多いため、ネガティブな話をすることが多いです。ネガティブな話をされたら無理やりポジティブな話に切り替えるのではなく、話を合わせるのです。
調子を合わせることで、相手は話に乗ってきやすくなるでしょう。結果的に話がはずむということも多いものです。
一緒になって「そうだよね、大変だよね」と同調するだけでも、相手の話しやすさは変わります。
「私も〇〇が苦手で…」と同じように弱い部分を見せていくのも良いでしょう。同じように弱い部分を見せることは、会話の中に共通点を見出すことです。
趣味が合う人と話が合いやすいのと同じで、何かしら共通点がある人とは話が弾みやすいですよね。
心を閉ざしがちな人と話すときは、相手の調子に合わせて、当たり障りのない話題や自虐的なことを振ってみると良いでしょう。
ネガティブなことを一緒になって話したことがきっかけで、結果として心を開いてくれる可能性もあります。
必要以上に期待しない
心を閉ざす人に対して、あれこれ過剰に求めてしまうことは危険です。というのも、心を閉ざす人は自分の能力に自信がないため、仕事でたくさん求められるのが苦手なのです。
望んでいないことまで求めてしまうのは、相手を追い込む原因になりかねません。気楽にやっていいという言葉はほとんど無駄でしょう。すぐにプレッシャーを感じるようになるからです。
特に心を閉ざす人は周りからの評価を気にするため、なおさらプレッシャーを強く感じることでしょう。「上手くやらなきゃ」「皆に迷惑がかかる」という気持ちを強めてしまったら最悪です。
仕事を振ったり、何かを教えるときは、相手にできる必要な分だけにしておきましょう。多くを要求されたその状況をバネにして期待を応えられるほど、心を閉ざす人はメンタルは強くありません。
むしろ今後付き合いやすくしていくために相手に自信を持ってもらうよう、自信を喪失するような状況は避けたいところでしょう。
長所や得意分野を見つけて任せる
心を閉ざす人は、人間関係に対して上手くいかないことが多いものの、自分の得意分野に関しては話が別です。
長所や得意分野を活かせる場では、集中力を強く発揮し、行動も積極的になりやすいものです。
結果的に、心を閉ざす人は自分の得意なことをやることで気持ちが広がりやすくなるのです。成功体験を多くすることになるので、自分に自信を持つことにも最終的には繋がるでしょう。
だからこそ仕事をしていくうえで心を閉ざす人の扱いに迷ったら、まずは長所や得意分野を活かせる仕事を振ってみましょう。
今までは共同作業に難色を示していたのに、急に人が変わったかのように生き生きし始める可能性があります。今までの作業効率の悪さが嘘のようというくらい、作業がはかどることもあるでしょう。
長所や得意分野を任せることは、嫌なことをずっとやらせているよりも付き合いやすくなるのは確かです。まず、相手にとって仕事が楽しくなるわけですからね。
例えばコミュニケーションは苦手でもイラストが得意なら、イラストの制作や進行などは相手に任せてみる、などですね。
心を閉ざす人との付き合い方に迷ったら、相手の興味あることや趣味をぜひ大切にしてください。うまくいけば趣味や関心事を通して、職場で心を開くきっかけになる可能性があります。
必要以上に干渉しない方がよい!
心を閉ざす人が職場にいると、なんとなく職場の空気も重く感じられることがありますよね。それだけ心を閉ざす人は、愛想が悪いのもあって、職場内で悪目立ちしてしまうのです。
もしどうしてもうまく接することができないようなら、必要以上に干渉せず、当たり障りのない関係を維持していきましょう。干渉しないことがお互いにとって良い場合もあります。
しかしそれでもどうしても、上手く関係を維持していかなければいけない場合もあるはずです。まずは『心を閉ざす人=自分に自信がない』ということをよく知っておきましょう。
理解したうえで歩み寄ることができれば、不必要に相手を批判したりするようなこともないはずです。話を合わせていくことだってそう難しくはないでしょう。
心を閉ざす人の扱いに迷った際は、本人の性格的特徴を理解したうえで、距離を縮めることを心がけてみてください。