「ちゃっかりした人」というと、あまり良い印象を受けません。ちゃっかりした人はいつも計算高く振る舞っていて、油断していると損な役割を押し付けられてしまいそうです。
もっとも計算高く振る舞うというのは、決して悪いことばかりではないはずです。慎重に行動しているには違いありません。何も考えずに行動して周りに迷惑をかけるよりはマシなはずです。
にもかかわらず、ちゃっかりした人のイメージが悪いのはなぜでしょうか。そこで今回は、ちゃっかりした人の特徴について詳しく見ていきましょう。
また、ちゃっかりした人に損な役割を押し付けられないために、賢い対処法についてもしっかり学んでいきましょう。
ちゃっかりしてる人の7つの特徴と対処法とは?
自分の利益しか考えないので視野が狭い
ちゃっかりした人を見ると、世渡りが上手そうで羨ましくなることがあります。「私もあれくらいちゃっかり生きていけたらなあ」と思ってしまいます。
たとえば町内会のような地域の集まりでは、面倒ごとを押し付けられる人がいる一方で、うまくかわす人もいます。役職を決めるときも、ちゃっかりした人は何かと理由をつけてかわします。
いつも面倒ごとを押し付けられてばかりの人は、ちゃっかりした人のことを良く思いません。「いつも楽ばかりしてずるい人だ」と思ってしまいます。
ただ、本当に世渡りが上手な人は、「ちゃっかりした人だな」と思わせることすらしません。周りにちゃっかりした人だという印象を与えるということは、どこかに隙があるのです。
ちゃっかりした人に隙ができてしまうのは、自分の利益しか考えていないからです。そのため、浅い考え方しかできなくなってしまうのです。
本当に世渡り上手な人は、もっと視野の広い考え方をします。「損して得をとれ」という考え方をします。
たとえば先ほど例に挙げた町内会の場合では、本当に世渡り上手な人は適度に面倒ごとを引き受けます。責任の重い役職には就かなくても、軽い役職なら引き受けておきます。
なぜなら、いっさいの役職を拒否してしまうと、楽をしようとしているのが周囲にバレバレだからです。軽い役職には就いておくことで、周囲から厄介者扱いされないように配慮するのです。
本当に世渡り上手な人は「時々は損をしても、長い目で見ればトータルで得をしている」という状態を目指します。一方で、ちゃっかりしている人は「ほんのわずかな損もしたくない」と考えます。
つまりちゃっかりしている人は、本当に世渡り上手な人に比べて視野が狭いのです。そのため周囲から悪く思われてしまい、最終的には人望を失ってしまいます。
損をしないように計算しながら生きている
ちゃっかりしている人は、絶対に損をしないで生きていきたいと考えています。そのため、自分が得をするよう常に計算しながら行動しています。
ただ、計算のレベルは人それぞれです。計算が下手ですぐに周囲から警戒されてしまう人もいれば、実に上手に計算をして周囲からの人望を失わずに済ます人もいます。
たとえば、職場での人間関係について考えてみましょう。なるべく楽に仕事をしていきたいと考えているちゃっかり者の新入社員がいるとします。
ちゃっかり者の新入社員は、できるだけ効率的に上司からの評価を得たいと考えています。そこで、上司から頑張っていると思ってもらえるように計算しながら働きます。
上司から仕事を振られたときには、積極的に手を挙げます。しかし目立たない地味な仕事については手を抜きます。面倒なことは同僚に押し付けます。
上司からの見え方を徹底的に計算しているという点では、うまく立ち回っているように見えます。ただ、同僚からの見え方を計算できていません。
そのため、同僚からはすぐにちゃっかり者としての本性を見破られてしまいます。また同僚からの信用低下は、いずれ上司にも伝わることでしょう。
長い目で見ると、上手に計算できているとは言えません。もっとうまく立ち回ろうとするならば、同僚からの見え方も計算に入れるべきなのです。
レベルの高いちゃっかり者ならば、同僚のことも適度に助けて信用を得ながら、トータルでは自分が得をするように計算をして立ち回ります。
人によって態度を変える
ちゃっかりした人は、うまく立ち回るため人によって態度を変えようとします。ただし、態度の変え方にはちゃっかり者のレベルの違いが表れます。
レベルの低いちゃっかり者は、態度の変え方が露骨です。人によって態度を変えていることが、周囲からバレバレなのです。
先ほど例に挙げた、ちゃっかり者の新入社員について考えてみましょう。上司や先輩に対しては媚びへつらうのに、同期社員に対しては乱暴な口の利き方をするとします。
表面的には人によって態度を使い分けているようにも見えますが、態度の変え方があまりにも露骨です。同期社員への乱暴な口の利き方のせいで、評価を下げてしまいます。
一方、レベルの高いちゃっかり者ならば、同期社員に対してもある程度ていねいに接するはずです。表面的にはていねいに接しながらも、ウラで巧みに態度を変えていくのです。
たとえば、仕事ができて影響力のある同期社員に対しては、上司・先輩と何ら変わらないようなていねいな態度で接します。
しかし、お荷物扱いされているような同期に対しては、一対一になったときにガラッと態度を変えます。ひどい場合には、威圧的に接して主従関係を構築し、面倒を押し付けるために利用します。
気が弱いお荷物扱いの同期に対して、雑用を押し付けます。その間にちゃっかり者は、上司や先輩に取り入るためにせっせと動き回るのです。
ただし、一部の同期に対してひどい態度で接していることが周囲にバレてしまうと、ちゃっかり者の信用は一気に落ちてしまいます。ここにちゃっかりした人の限界があります。
自分は動かず他人を動かそうとする
ちゃっかりした人は「絶対に損をしたくない」と考えています。自らリスクを取ることを、可能な限り避けようとします。
そのため、自分からは動こうとしません。なるべく他人を動かそうとします。
たとえばちゃっかり者の女の子が、友達と2人で一緒にショッピングモールへ買い物に行った場合について考えてみましょう。街から少し離れた場所ですが、友達の車に乗せてもらって来ました。
屋内で買い物をしている間に、外は大雨になってしまいました。2人はしばらく雨宿りをしていましたが、そのうち晴れ間が出てきて雨がやみました。
ただ、最近ゲリラ豪雨が多いことを考えると、また急に大雨になってしまわないか心配です。駐車場までは少し屋外を歩かなければなりません。すぐ外に出てもいいのか、2人は迷ってしまいました。
そこで、ちゃっかり者の女の子は一計を案じました。「何か理由をつけて、友達1人で車をとってきてもらおう」と考えたのです。
ちゃっかり者「ごめん、トイレに行ってくる」
友達「じゃあ、ここで待ってるね」
ちゃっかり者「いや、先に車に乗ってエントランスで待っててくれない?」
友達「え、でも…」
ちゃっかり者はトイレに急いでいるフリをして、そのまま逃げていきました。置いてけぼりを食らった友達は、仕方なく1人で駐車場へ向かいます。
しばらくして、2人はエントランスで再会しました。友達は言われたとおりに車をとってきてくれたのです。しかしずぶ濡れになっていました。案の定にわか雨に降られたようです。
もちろん、こんなことを繰り返していると友達関係にひびが入ります。埋め合わせをするかどうかで、ちゃっかり者のレベルに差が出てきます。
世渡りがある程度上手なちゃっかり者なら、この後友達にランチをご馳走するなどして、しっかり埋め合わせをするはずです。埋め合わせをしないと、人望を失ってしまいます。