最近は洋風の結婚式場で和装をするのも流行りの一つです。和装の需要は年々高まり、絶対に和装が着たい・・と考えている花嫁さんも多いでしょう。
しかしマタニティウェディングの場合、和装をするのはハードルが高いですね。一般的には妊婦さんに着物の締め付けは良くないと言われています。
マタニティウェディングでは和装は諦めなければいけないのでしょうか。それとも注意事項を守れば可能なものなのでしょうか。
今回はマタニティウェディングでの和装について紹介します。
マタニティウェディングでも和装は可能なの?
マタニティウェディングでも和装は可能
マタニティウェディングで着物は無理と思っている人は多いでしょう。着物はドレスに比べると重くて締め付けも苦しいようなイメージがありますよね。
でもマタニティウェディングでも着物は着ることができます。実際にマタニティウェディングでも着物を選んでいる人は多いものなのです。
まず着物は基本的にフリーサイズです。その人のサイズに合わせて着方を変えれば、どんな人にでも合わせることができるものです。
そのためマタニティウェディングでも、専用の着物を用意する必要はありません。通常の着物でマタニティ用の着付けをすれば問題ないのです。
マタニティウェディング=着物は諦める。こんな定義はありません。マタニティウェディングでも和装は可能なのです。
マタニティウェディングで和装をするメリット
マタニティウェディングで和装をすることにはメリットもあります。どのようなメリットがるのかを見ていきましょう。
お腹が目立ちにくい
マタニティウェディングでも、あまりお腹の膨らみを目立たせたくないと思う人は多いです。しかしドレスではどうしてもお腹の形がわかりやすくなってしまいます。
和装であれば、胸もお腹も足までストンとまっすぐに着ます。身体のラインを出さないように着るのが和装です。だからこそお腹の膨らみも目立たなくすることができるのです。
フリーサイズなので調整可能
前項でも話したように、和装にはマタニティ専用の用意はありません。着物はフリーサイズで身体に合わせて着付けをします。
妊娠中はスタイルが変わりやすい時期です。またお腹の大きさも予測ができません。ドレスだと用意していたものが結婚式当日に合わないこともあるのです。
しかし和装であれば、結婚式当日の身体のラインに合わせて調整ができます。予想よりお腹が大きくなってしまっていても当日の着付けで調整できるので安心です。
妊娠ということを隠すことができる
ドレスを着ると、妊娠報告をしなくても妊婦であることは一目瞭然です。自分たちのタイミングで発表したいと思っていても、その前に気付かれてしまうでしょう。
でも和装であれば、妊娠していることを気付かれることはほぼありません。自分たちのタイミングでサプライズ報告をすることも可能です。
たくさんある和装の種類
和装というと、どのようなものをイメージするでしょうか。実は結婚式の和装には、様々な種類があります。特に最近は柄も豊富になってきているのです。
マタニティウェディングの時は、ドレス選びにも制限が出てきます。サイズの大きいものやマタニティ専用のドレスには数に限りがありますからね。
本当に着たいと思っていたドレスを諦めることもあるかもしれません。
しかし和装はフリーサイズなので、好きなタイプや柄を選ぶことができます。マタニティだからと諦める必要はないのです。
- 白打掛
- 色打掛
- 引き振袖
- 黒引き振袖
どの和装は自分の理想に近いのか、色々見てみると良いでしょう。試着にも体力がいるので、ゆっくり休みながら選んでください。
軽くて着心地のいい和装を選ぶ
結婚式当日が安定期でお腹も目立たない時期であれば良いでしょう。しかし妊娠後期になると、体調が安定しているとは限りません。
特に7ヶ月後半のマタニティウェディングの場合は、軽くて着心地を重視した和装を選びましょう。
一般的にいつも身に付けている洋服の重さは1キロもありません。冬のコートを着てやっと1キロくらいになるでしょう。
そしてドレスは重いものでも5キロほどです。和装の中でも白無垢や打掛は10キロ近くになります。重いものだと20キロになることもあるのです。
妊娠中はお腹の中に赤ちゃんを抱えています。その上10キロ以上の重さを身にまとうのは負担が大きくなってしまいます。
和装にも軽い生地や、軽く着られる着付け方法があります。なるべく着心地を重視して選ぶようにすると負担が少ないでしょう。
和装の時間を短くする
結婚式で和装を着るのが夢だった・・という花嫁も多くいます。でも挙式から披露宴までずっと和装で過ごすのは疲れてしまいます。
和装には重量感があるので、座っているだけでもお腹が窮屈に感じてしまうのです。疲れでお腹が張ってしまっては大変です。
そこで和装の時間を短くするスケジュールにしましょう。
挙式 ウエディングドレス
披露宴入場 ヘアチェンジをしてウエディングドレス
お色直し 和装
二次会 ウエディングドレス
これであれば、和装は再入場から退場までの1時間ほどの着用となります。大きな移動もないので負担も少なくすることができるでしょう。
携わるスタッフには妊娠していることを知っていてもらう
妊娠していることを周囲に知られたくないというカップルもいます。できれば安定期が過ぎるまでは妊娠報告はしないでおくというスタイルの人も多いでしょう。
ゲストへの妊娠報告は、二人の意向に合わせて検討すれば良いでしょう。花嫁なのでお酒を進められることもほとんどありません。
ただ結婚式場のスタッフには徹底して周知してもらう必要があります。プランナーはもちろんですが、着付けし、サービススタッフ、ヘアメイク、アテンドと全員です。
花嫁が妊婦であることで、結婚式場側が配慮すべきことはたくさんあります。知っていてもらうことで、防げることはたくさんあります。
きちんと自分の状態や赤ちゃんの状態を結婚式場のスタッフ全員に知ってもらってください。そして安心して当日過ごせるようにしておきましょう。
妊娠期によって気を付けるポイントが異なる
マタニティウェディングの着付け方法は、妊娠期によっても異なります。何が一番大変で苦しい時期なのかに考慮して着付けをしてもらうようにしましょう。
妊娠前期
妊娠前期は、まだお腹の重たさはないでしょう。きつく締め付けなければ、苦しく感じることもありません。
妊娠前期で大変なのはつわりです。特に5ヶ月までにマタニティウェディングを開催する場合は、まだつわりも落ち着いていないでしょう。
つわりがある時には胸回りの締め付けが気分を悪くしてしまいます。胸回りに余裕を持たせた着付けをするようにしてください。
妊娠中期
妊娠中期は。少しずつお腹が出てくる頃です。つわりは落ち着いてきていますが、赤ちゃんが成長している最中なのでお腹に異変を感じやすいです。
極力お腹の締め付けを抑えて、帯で押さえつけるようなこともせずに着付けをしましょう。
妊娠後期
妊娠後期は一気にお腹が前に出てきます。アンダーバストの部分からお腹にかけて空洞ができてしまうのです。
この空洞があると、着物が綺麗に見えず時間がたつと汚くよれてきます。そこで空洞を補正するために柔らかいコットンなどを用意しましょう。
空洞を埋めるようにして柔らかい素材を埋めるのです。そうするとお腹の上にクッションができ、負担もなく綺麗に着物を着ることができます。
マタニティウェディングでも和装は着れる
マタニティウェディングでも和装は可能です。マタニティだからと諦める必要はないのです。
ただマタニティである花嫁の体調は千差万別です。必ず無理はせず、自分の体調と相談をしながら決めましょう。
また周囲の人に妊娠中の体調を理解してもらい、サポートしてもらうことも大切です。そしてマタニティウェディングでも負担のない着物を選んでください。