上司も自分と同じ人間だと考える
怖い人や優れている人は、自分とは違う生き物のように思えますよね。一流スポーツ選手を見ていても、別世界の人のように感じることがあるでしょう。
しかし、この世に存在する人は自分と同じ人間です。むしろ上司であれば、同じ会社に入社した近い種類の人間であるといえます。
上司というだけで、勝手にライオンのようなイメージに仕立て上げていませんか?自分は逃げて隠れるウサギのように考えてはいませんか?
同じ生き物だと考えれば、上司でも仲間のように思うことができますよね。ライオンだと思っていた上司が、ウサギのように見えてくるものです。
ウサギの中では親分かもしれませんが、同じウサギなら怖いことはありません。一緒に協力して草原を生きていく仲間なのです。
自分の意識を作り上げすぎずに、仲間意識を持つと怖さも半減します。上司も同じウサギだと思って過ごしてみてください。
上司が子供だった頃を想像してみる
怖い上司も、生まれた時から怖かったわけではありませんよね。勝手に上司の生い立ちを想像してみてください。
小さな赤ちゃん⇒可愛い幼少期⇒ピカピカの一年生⇒反抗期の中学生⇒初めての恋人ができた高校生⇒バイトデビューした大学生⇒初々しい新入社員
きっと元をたどれば、自分と大きな違いはないはずです。同じように怒られて成長しながら、今の地位を築いたのでしょう。
そう考えると、なんとなく怖がる気持ちが和らぎますよね。萎縮しそうになったら、上司を小さな子供時代に見立ててしまいましょう。
また自分の小さいころの同級生や親しく近い存在の友達に置き換えるのも効果的です。遠い存在だったのが愛着のある存在になるはずです。憎しみやビクビクした気持ちが減ります。
『病は気から』という言葉があるように、自分の気持ちの置き方次第で変わるものです。上司という存在を近くに置いて考慮してみてくださいね。
歩み寄る
大型犬と小型犬がすれ違う時、よく吠えて威嚇するのは小型犬です。もちろん実際に強いのは圧倒的に大型犬ですよね。
だからこそ小型犬は恐怖心から「キャンキャン!」と必死に吠えるわけです。攻撃されないように自分を守っているのでしょう。
この心理は人間にも同じようにあります。相手を威嚇する人というのは、攻撃される恐怖心から自分を守っているのです。
そこで優しく歩み寄り「自分は安全な存在だ」ということを上司にアピールしましょう。話しかける+挨拶をする+笑顔を心掛けるなどをすると効果があります。
上司は「この部下は攻撃してこない」と思うことで、威嚇しなくなります。安心して少しずつ心を和ませて開いてくれるでしょう。
反対に怖い上司だからと同じように威嚇していると、敵対心は強くなる一方です。あなたへの威嚇は収まれずに、溝は深いものとなります。
『北風と太陽』の太陽にように、相手の心理を逆手にとれるようにしてください。
他の同僚とのコミュニケーションを図る
怖い上司にばかりとらわれているとストレスが増幅していきます。そこで別の上司や同僚との社内コミュニケーションを図るように意識しましょう。
他に心を許せる存在が増えれば、上司のことなど気にならなくなります。もしかすると同じように不満や不安を持った仲間が見つかるかもしれません。
お互いに愚痴や解決策を話しているうちに、心が晴れていくでしょう。そしてネタにしてしまうことで、怖い気持ちも薄れていきます。
上司の怖い言動があったら「次のネタにしよう・・」なんて心の中で軽く流してしまえば良いのです。仲間や同志がいるのは、精神的に大きな支えとなりますからね。
社食や飲み会にも足を運んで、他部署の人も含めた社内の人脈を広げてみてください。毎日の仕事が楽しくなるでしょう。
上司が怖くても逃げない!
怖い上司は、どこの会社にも1人や2人はいるものです。まずは、上司が怖いというのはある程度仕方のないことだと腹をくくれると良いでしょう。
そのうえで、怖いからと遠ざけてしまうのはやめてください。怖いからこそ、相手を知る努力をして歩み寄る必要があります。意外な一面を発見したり意気投合できることもあるものです。
毎日行く会社だからこそ、少しでも精神的負担を減らせるように考えてみましょう。きっと怖い上司に萎縮しない自分になれるはずですよ。