怒鳴る上司の心理と付き合い方とは?辞めたい・退職したいと思う人必見!
上司の中には、少しのミスや失態でも怒鳴る人がいます。大きな声を張り上げて、相手を威嚇するように怒鳴るのです。
怒鳴られることは、精神的な苦痛になります。上司のせいで、怯えたように毎日を過ごしている人もいるでしょう。
またストレスや負担が大きくなり、会社を辞めたいと退職まで考える人もいます。上司の怒鳴る行為によって、人生そのものを脅かされていることになるのです。
しかし怒鳴る上司には、隠された心理や上手な付き合い方があります。まずは自分なりに上司への理解や対処を試してみましょう。
今回は怒鳴る上司の心理と付き合い方を紹介します。仕事を辞めたいと考えている人は、まず参考にして試してみてください。
怒鳴る上司の心理:適切に怒鳴る上司
部下の成長を心から願っている
怒鳴ることは、必ずしも悪いことではありません。ときには厳しく怒鳴られることも、社会勉強の一つとなるでしょう。
あなたの成長を願うからこそ愛のムチとして怒鳴る上司もいます。怒鳴ることの方が気力のいることです。それでも向き合って怒鳴ってくれるのは、愛のある証拠でしょう。
またミスをしたときに上司が怒鳴ってくれることで、それ以上のことを周囲に言われない効果もあります。『もう十分叱られていた』というアピールを上司がしてくれているのです。
本当に大きなミスや失態をしてしまったときのみ怒鳴るのであれば、それは部下を大切にしています。同じミスや失態をしてほしくないという親心のような心理なのです。
たるんだ気持ちを引き締める
怒鳴るというのは、大きな声を出して怒ることです。同じ怒るでも、なぜわざわざ声を張り上げるのかと疑問に感じる人もいるでしょう。
これは、上司なりのメリハリであるのでしょう。反省や改善をしている様子があれば、怒鳴るようなことはしません。落ち着いて言及するのみです。
しかし反省や改善が見られずに、気持ちがたるんでいたり軽く考えている様子の場合。上司は怒鳴ることで、部下の気を引き締めようとしているのです。
穏やかに諭されるだけでは、あまり気に留めない部下もいます。怒鳴ることで活を入れて士気を高めるのも上司の役目なのです。
会社にとって大きな損失を避けたい
会社は学校ではありません。人が協力しながら成長するだけでは、何も意味がないですよね。ビジネスとして成立させることが、働く意味であり目的となります。
上司は、ビジネスを成立・成功させる監督の立場なのです。もし会社にとって大きな損失となることがあれば、怒鳴るのは当然の心理だといえるでしょう。
サッカーの監督でイメージしてみてください。勝つために指示・命令をしているのに、選手の明確な失態があれば怒鳴りつけるでしょう。
これは監督の『勝つ』『勝ちたい』『勝たなくてはいけない』という強い思いがあるからです。冷静な心理状態ではなくなり、勝つために怒鳴るという行為に及んでしまいます。
上司も会社のために必死に仕事をしているからこそ、ときには我を忘れて怒鳴ってしまうのです。仕事に対して真面目で熱い人に多いことでしょう。
怒鳴る上司の心理:不条理に怒鳴る上司
上司としての威厳を出したい
最近では、親しみやすい上司も増えてきています。気軽に相談できる関係というのは、社内の雰囲気も含めて良いことではあるでしょう。
しかし一方で、上司と部下の線引きが曖昧となってしまうことが懸念されます。尊敬も敬意もなく、同僚のように扱うのです。これでは上司としての立場も意味もないでしょう。
このような関係を避けるために、あえて怒鳴ることで威厳を出そうとするのです。自分が上司であることを認識させたいと考えています。
『上司には怒鳴る権利がある』
『何かをすれば怒鳴れるくらい怖い』
『上の立場にいる人物である』
このようなことをすべて含んでいるのです。部下に恐怖心を与えることで、上司としての立場を守ろうという威嚇の心理があるでしょう。
プライドが高すぎる
怒鳴る上司には、プライドが高い人も多いです。プライドが高い人は、少しでもバカにされたような態度をとられると激怒します。
自分の意見を否定されたり
上から物を言われたり
不利になるようなことがあったり
立場が揺らぐようなことがあったり
何かプライドを傷つけられるようなことがあると、途端に頭に血がのぼるのです。そして抑えきれない感情を剥き出しにして怒鳴りつけます。
普段から人を見下していて、見栄を張っている上司に多いです。冷静に見える上司が急に怒鳴るので、余計に怖さを感じるでしょう。
承認欲求を満たしたい
人は『人から認められたい』という承認欲求を強くもっています。とくにビジネスにおいての承認欲求が強い人は多いでしょう。
怒鳴るという行為は、もっとも簡単に承認欲求を満たすことができます。怒鳴ることで恐怖心を与えれば、人の上に立てたような気分になるからです。
怒鳴ることで、部下が自分の指示通りに動いてくれると『上司として認められた』と感じます。それが欲求を満たし、上司に快感を与えているのです。
ストレス発散をしている
職場で常に怒鳴っている上司は、家庭などプライベートでストレスが多い人です。つまりは部下をストレスのはけ口にして八つ当たりしているのでしょう。
たとえば、一家の大黒柱であるはずの父親なのに家には居場所がない人もいます。いつも妻に嫌味を言われ、子供にも相手にされていないのです。
その惨めな気持ちやストレスを抱えたまま会社に行くと、反動で権力を振りかざそうとします。そしてスカッと気持ちを晴れさせているのです。
理不尽に怒られたり、些細なことに対してもすぐに怒鳴るような場合。ストレスを発散させていることが考えられます。
劣等感が強い
怒鳴る上司には、劣等感が強い人が多くいます。自分に自信がなく、人と比べては劣っていると感じて生きてきたような人です。
劣等感が強い人は、成長過程でコンプレックスをつくられてきたと言われています。親や周囲から『できない子』だとレッテルを貼られてしまっていたのでしょう。
また兄弟などと比較されて、常に負け組にいる人生だったということもあります。それが大人になった今でも忘れることなく引きずっているのです。
とくに『学歴コンプレックス』を持つ上司は多くいます。高卒や三流大学卒などで、自慢できる学歴も経歴もないことが劣等感になっているのです。
そうすると劣等感や自信のなさを排除するために、怒鳴るのです。小型犬ほどよく吠えるという言葉があります。まさに自信がないからこそ、大きな声で吠えて自分を守っているのです。
責任逃れ・責任転嫁をしたい
上司は部下を管理することも業務の一つです。つまり部下の遅れやミスは、上司の連帯責任でもあります。何かあったときに上の人から怒られるのは、部下を管理している上司なのです。
『絶対に怒られたくない』という意識が働き、部下を怒鳴ることで追い込む上司もいます。
「絶対ミスをするな」
「納期が遅れたら許さない」
「お前が失敗すると俺のクビが飛ぶ」
などと強い言葉で圧力をかけるように怒鳴るのです。そうすれば部下が素直に言うことをきくと思っているのでしょう。
上司として部下の責任を背負うことができないなんて頼りないですね。しかし実際には保身ばかり気にしている上司が多いのです。
自己中心的である
怒鳴る上司には、自己中心的な人もいます。自分の思い通りにいかないことが気に入らないので、怒鳴ることで意見を通そうとするのです。
よくスーパーのお菓子売り場で、大きな声で怒り泣いている子供を見かけることがありますよね。自分の欲しいものを買ってもらえないことが不満で大声をあげているのです。
もちろん子供ですから自己中心的で当然です。自分の思いを伝えようとして必死なのは、むしろ良いことでもあるでしょう。
成長しながら、
『自分の思い通りにならないこともある』
『大声をあげても意味がない』
『自分だけでなく他人の意見を聞き入れる必要性』
などを学んでいくわけです。
しかし自己中心的に怒鳴る上司は、子供のまま成長できていないのです。おそらく泣き叫べば、お菓子を買ってもらえたのでしょう。
だからこそ今でも大きな声を出せば、自分の意見が通ると信じているのです。そんな子供のような上司は、ワガママを言うように部下を怒鳴るでしょう。