野心家にとって恋愛・結婚は付属物
野心家は恋愛・結婚に対しても、目標達成の役に立つことを求めます。
たとえば、成功した経営者の男性は、若く美しい女性をパートナーにしたがります。自らの社会的地位を誇示するために、若い美人をそばに置きたがります。
若い美人との恋愛・結婚は、世俗的な成功のイメージとして分かりやすいものです。そこで周囲から成功者として見てもらう手段として、若い美人との恋愛・結婚を利用するのです。
一方で、野心家が結婚相手に良妻賢母を求める例もあります。上手くいけば表面的には良い家庭を築くので、問題が見えにくいのですが、やはり結婚を付属物と考えている例にあたります。
良き妻・良き母は、野心家を仕事以外の面で支えてくれる存在です。仕事が忙しく家庭に時間をさけない野心家にとって、大変役に立つ存在です。
つまり、野心家が結婚相手に良妻賢母タイプの女性を選ぶ背景にも、結婚を野心実現のために利用しようという心理があるのです。
野心家と甘い恋愛や結婚生活を送ることは、なかなか期待できません。野心家は、恋愛や結婚に対しても打算的な姿勢を崩しません。
ロマンチックな恋愛・結婚を求める人は、野心家をパートナーにすると寂しい思いをしてしまうに違いありません。
野心に共感できれば幸せになれる
野心家は恋愛・結婚に対しても打算的な半面、ビジョンを共有できる相手となら良好な関係を築くことができます。つまり野心家のビジョンに共感できれば、幸せな恋愛・結婚ができるのです。
たとえば、会社を起業した経営者との恋愛について考えてみましょう。経営者は会社の売り上げを軌道に乗せるため、休みなく働いています。二人だけの時間はほとんどありません。
なかなか会う時間を作れないことで、悲しい思いをすることもあるでしょう。しかし、寂しさを乗り越えなければなりません。そのためには、パートナーの成功を心から願う必要があります。
まずはパートナーが挑戦しているビジネスについて、詳しく話を聞きます。野心家にとって、ビジョンについて語るのは大きな喜びです。忙しい中でも時間を割いてくれるはずです。
パートナーが目指していることに心から共感できるまで、話を聞き続けましょう。直接会わなくてもよいのです。忙しい彼に合わせて、メールでもLINEでも可能な限り話を聞きましょう。
パートナーの野心に心から共感できるようになれば、二人の絆は深まります。パートナーの野心を、自分自身の願望としても考えられるようになるからです。
すると、たとえ会えない時間でも「一緒に頑張っている」という感覚になることができます。無理に会いたがってパートナーを困らせることもなくなります。
もっとも、いくら話を聞いても野心に共感することができない場合は、関係を終わらせるのが賢明です。パートナーの仕事を他人事としか考えられず、いずれ心が離れてしまうからです。
野心家同士は相性が悪い
野心家が恋愛・結婚を順調に進めるには、ビジョンに共感してくれるパートナーが必要です。その一方、野心家同士でビジョンが共鳴するというケースもあります。
つまり、野心家の男女がお互いの才能に惹かれあって、恋愛に発展するケースです。もっとも、なかなか長続きしません。野心家同士だと、最終的にそれぞれ反発してしまう結果になるからです。
たとえば才能のある俳優同士が惹かれあい、ついには結婚に至った場合を考えてみましょう。二人とも演技に人生をかけている野心家です。お互いの演技をリスペクトしあっています。
二人の恋愛感情の根底には、「一緒になることでお互いを高めあいたい」という気持ちがあります。演技を極めたいという野心が、恋愛感情を支えているのです。
そのため、二人の演技に関する考え方がすれ違い始めると、恋愛感情は一気に冷え込んでしまいます。恋人の存在が、お互いの野心にとって邪魔なものに変わってしまうからです。
野心家にとって、人生のすべてが野心をかなえるために存在します。恋愛も例外ではありません。野心の邪魔になると思うと、ためらうことなく切り捨てます。
二人の野心が共鳴しあうことから始まる野心家同士の恋愛は、同じ方向を向いているうちは順調です。しかしいったん野心の方向性が変わると、恋愛関係もすぐに終わりを迎えるのです。
野心家は非常に強い向上心を持っている!
今回は、野心家の特徴について詳しく見てきました。
野心家の特徴を一言でまとめると、非常に強い向上心を持っていることです。ただ、野心家の人並外れた向上心も、初めから大きかったわけではありません。
「小さな向上心を支えに努力をして、小さな成功体験を経験する」ことを繰り返すうちに、次第に野心家となっていったのです。
大きな成功を手にする野心家に少しでも近づくためには、まずは目の前の課題に対してきっちり努力するところから始めましょう。