上司が不機嫌だと職場の雰囲気は悪くなります。誰もが上司の機嫌を伺いながら仕事をすることになり、精神的な負担やストレスも増えてしまうでしょう。
しかし毎回上司の機嫌とりをする必要はありません。機嫌が悪いのは上司の問題なので、あまり気にしないのが一番です。
そのうえで、余計に機嫌を損ねないように気をつけて上手に付き合うことが大切でしょう。まずは不機嫌な上司を自分なりに理解してみてください。
今回は、不機嫌な上司との付き合い方を紹介します。タイプ別に紹介するので、自分の上司に当てはめて考えてみてください。
不機嫌な上司との付き合い方とは?【男女別】
不機嫌な上司とは?
機嫌とは、人の気分の状態を表す言葉です。不機嫌というのは、気分が低下していて悪いことをいいます。つまり不機嫌な上司とは、何かしらの原因で気分を害している状態です。
どんなことがあっても、上司であればフラットでいてほしいものでしょう。気分によって態度まで変化されてしまうと、部下は非常に仕事を進めにくいです。
しかし不機嫌な上司は、自分の気分をコントロールできない人です。要するに自己中心的で幼稚な部分のある人だということでしょう。
『自分の思い通りにならないことへの不満』
これが不機嫌な上司が抱えている大きな問題です。この不満が解消されない限りは、不機嫌な状態は続くといえるでしょう。
男性上司の場合
関わらない
男性上司が不機嫌な場合、わかりやすく表情や言動に出ます。不機嫌な感情を人に当たり散らすことも多いので、部下は苦労するでしょう。
しかし男性は、一時的な感情で機嫌が悪くなることが多いです。カッとなりイライラするものの、少し時間がたてば気持ちが落ち着いてきます。
そこで不機嫌なときは、関わらないのが一番の付き合い方です。上司の気分がおさまるまで、接触は避けて待ちましょう。
ゲリラ豪雨のようなものだと考えると良いですね。激しい雨ですが、すぐにやみますので、雨宿りして様子を見ているようにしてください。
話は簡潔に伝える
男性上司が不機嫌なときでも、話さなければいけないこともあります。必要な報告・連絡・相談があれば、接触せざるを得ないでしょう。
そんなとき、長々と話しをしてしまうと上司のイライラを増幅させてしまいます。無駄な時間さえも許せないような精神状態なのです。
もともと男性はせっかちで、要点をまとめて話すことを好みます。不機嫌なときは、さらに簡潔さを求めるでしょう。また脳を使うことすらしたくないのです。
そこで、上司への話は簡潔にまとめて話してください。そして上司が『YES』または『NO』でシンプルに返答できるような問いの仕方をしてください。
×「明日の会議で何か伝えることはありますか?」
これでは、「自分で考えろ」と投げ返されてしまうでしょう。『何か』を考える余裕もなく、手間で面倒なのです。
〇「明日の会議でコンセプトについて伝える必要はありますか?」
このように聞けば「よろしく頼む」「その必要はない」と一言で返答が可能です。余計なことを考えずにすむので、当たられることもないでしょう。
心配りをする
不機嫌な上司は、何か思い通りにならないことがあったわけです。心が穏やかではない状態であり、情緒も安定していないでしょう。
そこで「何かありましたか?」と聞いても、余計に不機嫌になってしまいます。機嫌が悪いことには触れないのが一番です。
ただふとした瞬間に部下の優しさに気がつくと、上司の気分は軽くなります。アピールしすぎない心配りをするのがおすすめです。
たとえば、上司のデスクにお茶や珈琲をそっと置いておくのも良いでしょう。また上司のやっている仕事のフォローに回るのもおすすめです。
今何をすれば上司の気分が落ち着くのかを少しだけ配慮してみてください。それを先回りしてそっと行動に移すと良いです。
女性上司の場合
具体的に話を聞く
女性上司が不機嫌である場合は、放っておくのは危険です。女性の場合は、不機嫌な感情を自己処理させることができません。そのため誰かが発散させてあげる必要があります。
また女性は不機嫌な態度をあえてアピールすることもあるでしょう。そうすることで誰かに自分の不機嫌な原因を聞いてほしいという意志を示しているのです。
「何かありましたか?」
「どうされたのですか?」
「良かったらランチ行きませんか?」
タイミングを見て、話しかけてみてください。上司の不機嫌になった原因を上手に相槌をうちながら聞いてあげるだけで、スッキリとしてくれるでしょう。
関心をしめす
女性上司が不機嫌な場合は、関心を示して気を遣うのが良いのです。男性上司の場合は、さりげない心配りの方が好まれますが、女性上司はわかりやすく配慮してください。
女性は何歳であっても役職がついても『特別』を好みます。不機嫌になっているときも、どこかで『特別扱い』をされたい願望を秘めていることが多いのです。
女の子がお姫様に憧れをもつのも、他の女性よりも格上である優越感に浸れるという潜在意識があるのでしょう。関心を持たないことは姫の機嫌を余計に損ねることになってしまいます。
『もし雑用があれば、なんでもするので言ってください』
『美味しい珈琲淹れたので、少しゆっくりしてください』
わかりやすくご機嫌とりしましょう。仕事をしているのに面倒で疲れてしまいますが、一つだけ行動をすれば職場の雰囲気も良くなります。
無理な要求には応えない
女性上司には、関心を持ってフォローすることが必要です。しかし、過剰にご機嫌とりをすると女王様を仕立て上げることになってしまいます。
不機嫌になると周囲が優しくなるということに味をしめてしまうのです。そうなると常に不機嫌モードで自分中心に物事を進めようとするでしょう。
職場は女性上司の機嫌や言動で動くようになれば、部下のストレスは溜まる一方です。フォローしたことが、裏目に出ないようにバランスを見て対処すると良いでしょう。