上司の行動を読む
使えない上司をどう捉えて付き合っていくかは、自分の意識次第です。無能であることをストレスに感じてしまえば、仕事そのものが苦痛で仕方なくなるでしょう。
しかし無能な上司だからこそ、自分の能力を発揮できると思ってください。そしてゲーム感覚で楽しんでみると仕事もやりがいのあるものになります。
ゲーム感覚とは、無能な上司の行動パターンを先読みすることです。そして自分で先回りして仕事をします。そうすれば楽しみつつ仕事が進まないストレスからも解放されるのです。
例えば、月曜の朝は絶対に遅刻してくるとします。そうなると上司の承認が必要な仕事は月曜の午前には進めることができません。
それが先読みできていれば、金曜の午後に上司の承認が必要な仕事は処理しておけます。そして月曜は自分の仕事を進めていくと効率的ですよね。
また仕事に手をつけるのが遅い上司であれば、本来の締め切り日よりも3日前倒しして依頼しましょう。先手でお願いしておけば、仕事の遅れも防げます。
友人でも恋人でも、その人に合わせた付き合い方がありますよね。いつも遅刻してくる彼であれば、待ち合わせ時間を早めて退屈しない場所にするはずです。
同じように上司の能力や行動を部下が考慮してあげましょう。先読みする楽しさもあるので、ストレスとは無縁に仕事を進めていけるようになるのです。
ねぎらいの言葉をかける
使えない上司には、大きく2つのパターンがあります。1つは無能でやる気もなく、仕事のできない上司。もう1つはやる気はあるけれど、空回りしてしまう上司です。
後者の場合は、使えない上司というよりも不器用な上司です。うまく仕事の采配をしたり、部下とのコミュニケーションがとれません。
しかし上司として認められたい気持ちが強いので、仕事を抱え込んで片付けようと必死なのです。それが空回りしてしまい、結果的に部下に迷惑をかけているパターンですね。
このような不器用な上司には、部下が器用に扱ってあげましょう。上司に対して、ねぎらいや感謝の言葉をかけてください。そして信頼していることを嘘でもアピールするのです。
それだけで自信がなかった上司も少しずつ上司としての自信と自覚が出てきます。信頼を強くするための方法について考えるようになるでしょう。
少しずつ部下に仕事の采配をしたり、的確な指示もできるようになるのです。
使えない上司にねぎらいの言葉なんてかけたくないと思う人もいるでしょう。しかし上司も最初から上司として有能な人はいません。
上司初心者だと広い心で見守ってあげるようにしてください。少しずつ一緒に成長できるように、うまく付き合ってみましょう。
それとなく仕事のやり方をアドバイスする
上司でも、自分の仕事方針に自信のない人は多くいます。そこで嫌味にならないように仕事のやり方をアドバイスしてあげると良いです。
指示を出さずに自分で仕事を抱えてしまっている上司がいたとします。このような上司に「もっと仕事を割り振ってください」と言うと命令や嫌味のように思われてしまうでしょう。
そこで「この仕事は、〇〇さんにやらせてみてはどうですか?」と聞いてみてください。もしくは「この仕事であれば、私から〇〇さんに指示しておきます」と引き受けるのも良いです。
大切なのは、下から助言をするということ。上司に指図をするのではなく、助言をして上司に気づきを与えるのがポイントです。
上司を育てるつもりでアドバイスをしてみてください。
思い切って伝えてみる
使えない上司は、自分が使えないことに気づいていない可能性もあります。できている気になっているかもしれません。
そこで本人のためにも思い切って伝えてみるのも有効な手段です。とくに使えないことが仕事に支障をきたすようであれば、はっきり伝えるべきでしょう。
「今の方法では、誰もあなたについていきません。」
「もう少し指示を早めに的確にするべきです。」
否定して、どう改善すべきかを伝えてください。それにより上司が激怒するかもしれません。あなたの評価が下がる可能性もあります。
その可能性も考慮して、自分で覚悟して味方を作っておくと良いでしょう。上司が言動を改めてくれることに期待してみてください。
使えない上司を持ったことをポジティブに考える!
使えない上司をもつと部下は一苦労です。上司に助けを求めることも頼ることもできません。すべて自分で考えて責任をもって行動するしかないのです。
しかし考え方を変えれば、使えない上司の下にいるのは自分の成長につながります。また上司を成長させるチャンスでもあるのです。
使えない上司をもったことをプラスに捉えてみましょう。うまく付き合うことで、あなた自身も周囲もスキルアップできるチャンスです。ぜひ参考にして対応してみてください。