育ちがあまり良くない
傾向として、裕福な家庭で成長してきた人は、精神的に余裕があります。自分自身が満たされているからこそ、人を必要以上に責めたりしないのです。
「物事を人のせいにしてはいけない」という考え方を、幼い頃から教えられてきている場合もあります。
しかし、育ちがあまり良くないと、自分自身が満たされていないため、常にイライラしていることが多くなります。するとその苛立ちは心の狭さに繋がるでしょう。
何かあってもすぐに人のせいにするという考えが常態化し、攻撃的になります。
人のせいにするというのは、考え方としてもとても「ずるい」「せこい」などの印象が強いですよね。
家庭環境が悪かったり、昔から不良の友達が多かったりなど、育ちが悪いと、ずるさやせこさを人は覚えていきます。
その考え方は大人になっても簡単には変わりません。不良少年・不良少女がそのまま大人になったようなものなのです。
優しさや思いやりに欠ける
すぐ人のせいにする人は、そもそも周りの人に気を配ることが苦手な傾向があります。もともと子供っぽいところがあるため、他人に優しさや思いやりを見せるような気が回らないのです。
だからこそ平気で人に責任を押し付けたり、蹴落とすような真似ができるのでしょう。他人に対してそれなりに優しさや思いやりを持っている人は、自分に責任を持つことができます。
自分が責任を放棄することで、周りの友人たちに迷惑がかかることだけは避けようとするからですね。それも優しさや思いやりの一つです。
すぐ人のせいにする人は、周りの人に対する思いやりや優しさが欠けているため、普段のちょっとした気遣いも下手です。
皆でいる飲み会の中で、食べ終わったお皿・飲み終わったグラスを片付けるような行動には出ないでしょう。職場の中で大変そうな人がいたら、「大丈夫?」と気にかけることもありません。
それも本人がまだまだ精神的に子供だからです。自分がいかに責任を負わずに生きていけるかということしか頭にないため、周りに優しさをふりまくことなんて全く考えていません。
人のせいにする人と上手に付き合うには?
では、すぐ人のせいにする人と上手に付き合っていくためにはどうすれば良いのでしょうか。
出来れば責任感のないような人とは仕事はしたくないものです。でも、チームが同じだったり、たまたまデスクが隣で接する機会も多い…というような状況もあるでしょう。
すると必然的にこちらが上手く付き合う方法を模索していかなければ、ストレスは溜まる一方ですよね。
ほどよい距離感を保つ
まず、人のせいにする人と上手に付き合うためには、あまり無理に仲よくしようとしないことです。
人と仲良くなる、打ち解けるということは、相手の性格や価値観を深く知ることです。しかし、人のせいにする人は正直考え方がかなり歪んでいるので、理解に苦しむことも多いでしょう。
歩み寄って理解しようとすればするほど、相手のことがよく分からなくなることもあります。大事なのは「職場の人」として、ほどよい距離感を保つことです。
間違っても、どんな人でも信頼はできるはずと思って過剰な期待は寄せないでください。
確かにどんな人でも信頼できる部分はあります。でも、すぐ人のせいにする人の信頼できる部分を探るのには、こちらも真っ向から付き合っていかなければいけません。
なぜそんな考え方をするようになってしまったのかなど、相手の生い立ちから深く知るところからスタートです。非常に重いですよね。歩み寄るのには時間も相当かかるでしょう。
だからこそ、逆に「この人には裏切られても大丈夫な仕事だけ任せよう」くらいに思っておいた方がこちらの気が楽です。
ほどよい距離感で接するために、近づきすぎないことはとても重要です。ストレスを溜めたくないのなら、積極的に友達になろう、信頼しようとする必要はないでしょう。
細かく確認する
人のせいにする人は、ちょっとした誤解や認識の違いがあったのをいいことに、言い逃れしがちです。
「それでも最後まで確認しなかった自分の責任だろう…」と文句も言いたくなりますよね。確かに仕事では誤解も含めて自己責任な部分は多いものです。
相手に言い逃れされたくない、言い訳されてこちらがイライラしたくないと思うのなら、まずはこちらも確認を徹底しましょう。
「何かあったらこの人は必ず言い逃れしてくる」と考え、一つ一つ細かい部分まで確認するのです。特に仕事などであればコミュニケーションのズレが起こりがちなところはあります。
「そこまで確認するの?」と思われるくらい確認を徹底すれば、相手とのずれを無くすことができます。
特に仕事の伝言や引継ぎの際は、最終的にこちらのせいにされては困りますよね。マニュアルやルールなどをよく確認しながら「これであってる?大丈夫だよね?」と念を押しておきましょう。
コミュニケーションのズレを少しでも無くすことで、ストレスの軽減には繋がるでしょう。相手も確認があったからこそ、「だって〇〇さんが…」と後で言い逃れはできないはずです。