証拠を残す
すぐ人のせいにする人とは、言った言わないの論争になることも多いでしょう。
相手は自分の名誉のために平気で嘘をつく人です。身に覚えのないようなことまで「〇〇さんはこう言っていた」と言われるかもしれません。
しかし残念なことに、論争しているのは当人同士のみであれば、どちらかが折れない限り終わりはありません。もし濡れ衣を着せられそうになっていたとしても、証人は誰もいないのですから。
そしてすぐ人のせいにする人はプライドも高いので、ちょっとやそっとのことでは折れません。私が間違っていた、と非を認めることはないでしょう。
だからこそ、言った言わない論争を避けるためにも、証拠を残すことが大切なのです。
重要な連絡事項はメール・チャットなどでエビデンスを残しましょう。履歴がPCに残っていれば、さすがに相手も言い逃れできません。
業務を引き継ぐ際に確認したことは、必ずメモにも残しておきましょう。後々になって「聞いてないです」と言われてもメモにさえ残っていれば、相手が非を認めてくれる可能性もあります。
また、時には第三者を介入させることも大事です。他の信頼できる同僚などに確認を取り、言った言わない論争の承認になってもらいましょう。
正直それくらいしなければ、すぐ人のせいにする人は懲りませんし、折れてもくれません。
ちなみに余談ですが、クレーム対応のコールセンターなどでは、お客さんと言った言わないの話で平行線になってしまうことが多いようです。
そのため、話した内容をコールセンターでは録音を取ってあるのです。
もちろん、今回の場合は録音まで取る必要はありません。でも、すぐ人のせいにする人から自分の身を守るためにも、証拠や味方を作っておくということはある意味必要なことなのです。
諦める
はっきり言って、「人のせいにする」という考え方は、すぐに直るものではありません。前述したように、育ちによるところが大きいので、改善には時間がかかります。
社会の中で長い間もまれ、自分の器の小ささを知って、ようやく精神的に大人になれれば良い方でしょう。でも一方で、年齢を重ねても直らない人もいます。
期待せず「そういう人なんだ」と自分の中で処理してしまった方が楽な場合も多いです。ある意味諦めの心を持つことです。
「職場だし、いろいろな人がいて当然。変な人もいるだろう」と思っておけば、気持ちの整理もつきやすいです。
実際、すぐ人のせいにする人以外にも、別の種類のうざったい人はたくさんいますよね。嫌な人というわけではなくても、性格がどうしても合わない人もいるはずです。
職場で全員の人と上手くやろうとする方が難しいでしょう。一人くらい分かり合えなくても放っておこうと思った方が気が楽なはずです。
もっと嫌な人と比べてみる
何かとギスギスしている職場では、正直もっと面倒な人もいますよね。男尊女卑的な態度を取る男性上司や、パワハラ上司、生意気な後輩など、職場には他にも嫌な人がいるはずです。
ちなみに範囲を職場以外にも広げてみれば、もっと自分の身の周りで面倒臭い人はいるでしょう。
職場にいる人のせいにする人が嫌なら、自分にとってもっと嫌な人と比べてみるのも一つの手です。ちょっと相手のことが可愛く思えてきませんか。
「こんな小さなことで言い訳ばかりして…」と相手を憐れむような目線で見れたら、こちらの勝ちです。「〇〇さんよりはまだこの人は可愛い方だな」と思えるだけでもマシでしょう。
頼れる上司に相談する
あまりに責任をなすりつけられること、嘘ばかり言われることが深刻な問題になっているのなら、頼れる上司に相談してみましょう。
同僚同士で話すのはただの愚痴になってしまうので、解決には結び付きません。
しっかりとした職場であれば、人間関係や仕事の効率について話す面談やミーティングの時間は定期的に設けられているはずです。その時間を利用して、人のせいにする人について相談するのです。
上司からガツンと言われれば、急に大人しくなる人もいます。周りからあまりにもやりづらいという声が上がれば、その人だけ異動になる可能性だって出てきます。
人間関係でやりづらさを感じてしまい、仕事が進まなくなるのは一番もったいないことですよね。相談するという選択肢も、ぜひ忘れないでください。
人のせいにする人とは程よい距離感を保つ
すぐ人のせいにする人と仕事を一緒にするとなると、正直ストレスしかたまらないでしょう。責任のある行動を取ってくれない、すぐこちらのせいにされるなど、もはや仕事どころではありません。
まずは、人のせいにする人の特徴というものをよく知ってみてください。当てはまるものが多かったはずです。
しかし、だからといって無理に分かり合う必要はありません。人のせいにする人の背景が理解できても、受け入れられるかどうかと言えば、話はまた別ですからね。
「人のせいにしたがる無責任な人もいる」ということだけ受け入れて、ほどよい距離感で付き合っていきましょう。
距離を縮めようとすると、嘘をつかれたり、裏切られたりでこちらが心労を重ねてしまいます。
まずは「こんな人もいるんだ」という認識を持つところから始めてみてください。そのうえで、どうしようもなければ上司に相談するなどの方法を取ると良いですね。