人気者だと思っている
痛い人の自信過剰なところがエスカレートすると、「自分はみんなの人気者だ」という勘違いが生まれてしまいます。誰もが自分に注目していると思い込んでしまうのです。
たとえば、常に肩で風を切るような歩き方をしている人は、みんなの注目を集めていると勘違いしている可能性があります。みんなに見られていると思うあまり、歩く動作まで意識してしまうのです。
人気者だという思い込みは、周囲とのすれ違いを生む原因にもなってしまいます。職場で飲み会を開くときが典型的な例です。飲み会に呼ばれて当然と思ってしまうのです。
気の置けない仲間だけで、リラックスした雰囲気で飲みたいこともあります。そこで、仲の良い同僚だけでの小さな飲み会を開きます。もちろん、痛い人を呼んだりしません。
しかし、痛い人には自分が呼ばれないことを許せないのです。ささやかな飲み会を開いたことが痛い人の耳に入ると、自分を呼ばなかったことを非難されてしまいます。
自分を人気者だと思い込んでいる痛い人は、周囲の人たちから腫物を触るようにして扱われるようになります。
周囲の悪評に鈍感
痛い人は、みんなが自分に注目していないか自意識過剰になる一方で、悪い評判には鈍感です。周囲から悪く思われていても、まったく気づくことができません。
なぜなら、痛い人は自信過剰で客観性もないからです。そのため、自分は他人よりも優れていて当然と思っていて、疑いを感じることもないのです。
自分の能力に疑いを感じないので、反省をすることがありません。自分の主観以外はまったく気にしないようになり、周囲の悪評にも鈍感になってしまいます。
たとえば、ある大学のサークルに、他人との距離が近すぎて敬遠されている人がいるとしましょう。本人は、自分のことを誰からも好かれる人物だと思い込んでいます。
どれだけ距離を詰めても嫌われるはずがないと思っているので、デリカシーのないことを平気で言ってきます。敬遠されていることに気づかず、さらに距離を縮めようとしてきます。
学食で一人静かにランチを食べている人の隣に、平気でずかずかと座ります。食事をするひまを与えないほどの勢いで、自分のことをべらべらとしゃべり倒します。
周囲が敬遠している様子を見ても、さほど気にしません。「少し遠慮している」くらいにしか思いません。むしろ「遠慮しなくてもいいのに」と考えて、もっと距離を縮めてきます。
普通の人なら、周囲の様子を注意深く観察するものです。周囲からどう思われているか判断しつつ、グループの中で適切な振る舞いをしようと努力します。
しかし、痛い人には周囲のことを気にする発想がありません。敬遠されても反省せず、痛い行動はどんどんエスカレートしていきます。
メンヘラ気味
痛い人は、周囲とうまく人間関係を築くことができません。そのため、他人との距離感がおかしくなっていきます。そのうち、おかしなことを考えるようになってしまいます。
先ほど例にあげた、サークルで敬遠されている人について考えてみましょう。敬遠される理由が自分にあるとは気づけないので、サークルのメンバーの方が悪いと思い込んでしまいます。
周囲が悪いと考え続けるため、被害妄想にとらわれるようになります。「サークルメンバーが裏で結託して、自分を陥れようとしているのではないか?」などと考えるようになります。
さらにひどくなると、サークルメンバーに対する誹謗中傷をSNSに投稿したりします。本人には被害者意識しかないので、悪いことをしているとは思っていません。
痛い人はバランスのとれた人間関係を築くことができず、極端な行動に走ってしまいます。ナルシストでいるだけならまだしも、被害妄想にとらわれるようになると大変危険です。
痛い男性にありがちな行動とは?
SNSに自撮りの写真を頻繁に投稿する
痛い男性は、自分の行動を客観的に振り返ることができません。SNSに投稿した自撮り写真が客観的にどう見えるか、想像できないのです。
そのため、SNSに自撮り写真を投稿することに抵抗がありません。むしろ自信過剰な傾向があるため、「いい写真を投稿できたぞ」などと思ってしまいます。
たとえば、いい年をした上司が休日のたびに、出かけた先で撮った自撮り写真をSNSに投稿しているとしましょう。
部下からすると「若くもないのに恥ずかしくないのかな」と思ってしまいます。しかし当の本人は、「部下に慕われている私の休日をみんなに見せて喜ばせてあげている」くらいに考えているのです。
ただ自撮り写真くらいなら、多少不愉快であっても実害はありません。適当にあしらって流しておきましょう。
SNSに自己陶酔型の投稿ばかりする
自己反省能力に欠けた痛い男性は、自分の価値観が絶対に正しいものと信じて疑いません。美的センスにも優れていると思い込んでいます。
そのため、ふとした拍子に思いついたポエムを、そのままSNSに垂れ流してしまうことがあります。普通なら最悪の場合でも投稿直前に思いとどまるものですが、痛い男性には抵抗がないのです。
たとえば、春先に美しい桜の木を見かけたとします。もちろん多くの人が桜の美しさに心を奪われますが、痛い男性はそれだけでは終わりません。
桜の美しさに感化されて思いついたポエムを、恥ずかしげもなくSNSに投稿してしまいます。普通なら心の中でとどめておくような内容も、平気で公開するのです。
うっかり「いいね」をするのは避けましょう。調子に乗って、エスカレートしてしまいます。