オウム返しをする人の6つの心理と対処法とは?

性格

好きな人に気に入られたい

オウム返しをする人の心理として「相手のことが好きだから」というパターンもあります。好きな相手の言葉をオウム返しする理由にはいくつかあります。

まず、好きな人に気に入られるため肯定的な返事をしようとしている場合があります。好きな人の考えに同調していることを示して、気に入られようとします。

たとえば、ずっと好意を寄せていた女性と会話ができて、有頂天になっている男性を例に考えてみましょう。

女性「〇〇って映画、おもしろかったよね」

男性「うんうん、俺もおもしろいと思った!」

女性「主演の人の演技が上手だったね」

男性「そうだね、上手だったよね!」

好きな人と価値観が合うことをアピールしようとするあまり、会話がオウム返しになっています。

ほかにも、好きな人の行動を思わず真似してしまうという心理から、オウム返しをしている場合があります。

人間には、気になっている人のしぐさを無意識に真似してしまう心理があります。

たとえば合コンの席で、気になっている人が髪を触るのを見ると、思わず自分も髪を触ってしまうというケースです。

会話でも同じような心理が働きます。好きな人が言ったことをそのまま繰り返してしまうので、オウム返しの会話になるのです。

対処法⑤ 同じことを考えていると伝える

オウム返しをする人の好意に応えてあげたい場合は、「あなたと同じことを考えていますよ」というメッセージを伝えると効果的です。気持ちが伝わったと喜んでくれます。

先ほどの例に挙げた男女の会話で考えてみましょう。女性がある映画のことをほめているのに対して、男性は必死に同調しようとしていました。

男性の好意に応えてあげるためには、女性が次のように言えば効果的です。

「あなたもあの映画のことが気に入ったんだね!」

すると男性は、距離が縮まったと自信を持つことができます。オウム返しをするだけでなく、自分からも話題を提供するようになるでしょう。

男性「趣味が合うかもね!じゃあ、××って映画は観たことある?」

女性「まだ観てないなあ。どんな映画なの?」

オウム返しの会話を脱却して、さらに楽しく会話をすることができるはずです。

オウム返し自体には特に意味がない場合

オウム返し自体には特に意味がない場合もあります。

まず、オウム返しがクセになっているだけの場合が挙げられます。無意識に相手の言葉を繰り返して、会話のリズムを作ろうとしているのです。

たとえば、上司と部下の会話で考えてみましょう。

部下「昨日の売り上げについて、ご報告があります」

上司「報告ね、話してごらん」

部下「各店舗の数値を分析したところ、A地区の店舗だけが落ち込んでいます」

上司「A地区ね、それは困ったな」

上司の発言は、必ず「〇〇ね」というオウム返しで始まっています。しかし特に意味はありません。会話のテンポを良くするための、ただの口癖にすぎないのです。

また、相手が言ったことに対する驚きのあまり、単純にオウム返しをしている場合も挙げられます。驚いた時に二度見をすることがありますが、同じような行動を会話でしているパターンです。

先ほどと同様に、上司と部下の会話の例で考えてみましょう。

上司「C地区の〇〇店なんだが、来月の閉店が決まったぞ」

部下「え、閉店ですか!」

上司「しかも店長が解雇されるそうだ」

部下「か、解雇ですか!」

部下のオウム返しは、上司の言葉に対する驚きの反応でしかありません。やはり、特に意味のあるオウム返しではありません。

対処法⑥ あまり気にしない

特に意味のないオウム返しについては、あまり気にしないでおくのが最善の策です。無意識の反応でしかないので、本人に指摘したところでどうしようもありません。

もっとも、あまりにオウム返しのクセが目立つようなら、不快に感じている人もいる恐れがあります。

たとえば部下にオウム返しのクセの強い人がいるなら、少しずつクセを治す努力をしてもらうように伝えてみてもいいでしょう。

会話の相手を不安にさせるオウム返しをしないように配慮する

オウム返しには、さまざまな意味があります。良い意味もあれば、悪い意味もあります。そのため、自分がオウム返しをする場合には、会話相手を不安にさせないようにする配慮が必要です

まず、本心を探られないためのオウム返しはできる限り避けましょう。楽しい会話をするには、心を開くことが大切です。

また、「心ここにあらず」の状態になってオウム返しをすることは論外です。会話の相手が何を話しているのか、きちんと誠実に傾聴しましょう。

一方、「あなたの話を聞いてますよ」というメッセージとしてオウム返しをする場合は、誤解されないように注意しましょう。機械的なオウム返しをすると逆効果になってしまいます。

たとえば、後輩から仕事の悩みを相談された先輩社員を例にして考えてみましょう。

後輩「取引先の方を怒らせてしまったみたいなんです」

先輩「取引先の方を怒らせてしまったんだね」

このオウム返しでは、後輩が不安になってしまいます。「先輩は話を聞いてくれていない」と思われます。もっと後輩の胸の内を想像してあげなければなりません。

後輩「取引先の方を怒らせてしまったみたいなんです」

先輩「どう謝ればいいのか悩んでるんだね」

このように、後輩の悩みを具体的に想像して代弁すれば、後輩は「悩みを受け止めてもらえた」と安心することができます。

オウム返しをする際には、会話の相手に安心してもらえるように配慮しましょう。そうすれば、会話相手との間にしっかりした信頼関係を構築することができます。

オウム返しは誤解されやすい

今回はオウム返しをする人の心理や対処法について、さまざまなパターンを紹介してきました。

オウム返しには良い意味もあれば、悪い意味もありました。また、意識的にする場合もあれば、無意識にしてしまう場合もあります。

オウム返しは誤解される可能性の高い行動だといえます。本当は良い意味でオウム返しをしていても、悪い意味にとられてしまうおそれがあるからです。

オウム返しにまつわる誤解を避けて、無用のトラブルを防ぐことが大切です。そのためには何よりも、会話相手の話にしっかりと傾聴することを忘れてはなりません。

人間関係・性格の悩みはLINEトークCARE

LINEトークCAREは、LINEの公式サービスになります。

対人関係・性格の悩みに特化した心理カウンセラーや専門家が、深夜でも待機しています。

チャット相談は1分100円~、電話相談は1分130円~の低価格で相談することができます。

少しでも気になることがある人は、カウンセラーの先生に相談してみてくださいね。

初回10分無料になります。
性格
SYMPLYコミュニケーション